安赤ワンドロワンライ【チョコレート】「あなたに毒を盛りました」
　自身のデスクで書類と睨み合う赤井の目の前に、降谷はトラベラーリッドが被せられた紙コップを一つ置いた。そして、もう片方の手に持っていた紙コップも、その隣に並べるようにして。二つのカップは大きさも模様も、巻かれたカップスリーブも全く同じで、どこかに目印がついている様子はない。無論、プラスチック製の蓋に覆われているからには、色や匂いも外からはわからない。
「物騒なことを、随分と楽しそうに言うものだな」
「ええ、僕の念願ですので」
　赤井の隣に立つ降谷は、くす、と笑みをこぼしながら、二つの紙コップの間で指先をゆるりと往復させた。
「中身は近くで買ってきたコーヒーで、片方にだけ毒が入っています。あなたは必ずどちらかを選び、飲まなくてはならない。残った方は、僕が飲む。片方には死、片方には生が……ほら、あなたの好きな、あの名探偵が活躍する長編小説にも、そんなくだりがありましたよね？　あれに倣った、賭けのようなものです」

　孫家の食事は基本チチの手作りで、おやつの類もそうであることが多い。
　食育の傾向なのかと問われれば、三分の一くらいはそうで、残りは孫家のある場所が半ば秘境と言えるような場所で、今はエアカーがあるので街への行き来はできるとはいえ食品の買い出しは大作業になる。
　保存が効くものを選ぶとはいえ、食するものは基本その日に作るものが多くなり、おやつも然りである。

　だからまぁ、特別えらいとかそういうんじゃねぇんだべなぁ…。

　心のうちで呟きながら、チチは手元を動かす。
　今日のおやつはシンプルな生クリームとイチゴのケーキだ。
　悟天も好きなそれだが、今日のおやつのリクエストは悟空のものである。

　市場でおいしそうなイチゴをもらってきて、これはチチのケーキに合いそうだと思って。とのそれだった。

103卷SBS衍生短文「♪～♫～♪～」


阿普在大廳隨性編寫著新的曲子。

晚餐後，基德和霍金斯都還待在這。

基德雖然不爽阿普，但對他的音樂天賦也是不得不贊同，所以基德偶爾會留下來聽阿普演奏，只是默默地聽，因為他知道跟阿普講話不會有好事，算是有學乖了吧。


「～～♫……嗚哇…這個地方真想給它來個三角鐵的音效～！」

話一出口，阿普原本興高采烈的表情突然糾結了起來。


「怎樣，你沒有嗎？」

不過偶爾基德和阿普還是能進行一些正常的對話。這讓基拉感到欣慰。


「呃，欸……這個嘛，就是…不太好用。」

阿普的神情莫名其妙的緊張尷尬起來。



「………所以是有囉？三角鐵。」

直到剛才都還旁若無人的霍金斯，猝不及防地開口了。


「哈啊？！」

阿普動作誇張且大幅度地轉向霍金斯。