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    アンリ

    hykw_kabeuchi

    MOURNING「Wish for this moment」のその後の話

    ぐるぐる考えてるアンリちゃんと、大石くんの邂逅。
    出てきませんが、アマ平(アマ→平)前提です。
    大石くんが強気・イキイキなのは平等院さんにハッパ掛けられたままハイテンションモードのため

    書きたいとこだけ書いちゃった
    抽選会のあとのアンリちゃんと大石くん客席の電灯がつき、つい先程出揃った対戦カードに人々が賑わう空気の中、アンリは早足で会場内を歩き回っていた。抽選会の最中隣に座っていた男は、会の直後に慌てた様子でやってきたスタッフに連れられてどこかに行ってしまいここにはいない。
    ——『すまない。早速だがひとつ頼まれてくれるか』
    本来であれば出口に向かう他の参加者同様そのまま宿舎に戻って構わない筈のアンリがこうしてまだ会場にいるのは、男が去り際にそう己に告げたからだ。開会直前の言葉を覚えてくれていたことと、その上で男が己を頼ってくれているという事実は、アンリをいたく喜ばせた。
    しかし、それに一も二もなく頷いたことを、残念ながら既に後悔し始めている。会場内に残っている面々に目を凝らすが、求める姿らしきものは見当たらない。小さな焦燥と苛立ちはアンリの美しい眉を顰めさせた。
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    pagupagu14

    DONEカラマリアンリミ白石√のあるエピソードから着想を得て書いたお話。靴を履かないゴン太に靴を贈る王馬って夢があるよな…って。王馬、なんやかんや好きな子に対して律儀というかそういう感じを出してくれたらいいなぁという願望です
    君にもらった靴で君の元へと歩き出す 希望ヶ峰学園を卒業したゴン太は素足の生活からちょっとずつ靴を履く生活へと日常を変化させていた。確かに冬は寒いから靴はあったかい。けれど窮屈で仕方がなく、でもこれも紳士になるためと頑張って靴に履き慣れ始めたかな?と思いはじめたある日の卒業して初めてのゴン太の誕生日のことだった。
    宅配物が届けられる。一枚のメッセージカードと共に。それはもう会うことはないと言っていた友人からのものだった。
    『お誕生日おめでとう。卒業式ぶりかな?悪の総統としては手下の一人くらい労ってやらなきゃだからプレゼントを贈ります。じゃあまた、次のお前の誕生日に。 悪の総統 王馬小吉』
    そう綴られたメッセージには【嘘】という言葉は何一つ書かれておらず、けれど来年も祝ってくれる。そう書かれたことがとても嬉しかった。そしてそれから毎年、毎年、王馬くんはゴン太と直接会うことはなくそれでもプレゼントを送ってくれた。律儀にメッセージカードと共に革靴を。驚くくらいゴン太の足のサイズにぴったりで、それでいて王馬くんの愛情を感じるのにも十分なもので、いつしか真正面から王馬くんと会えるようになってもそれでもこれは続いていく。それがくすぐったいようなよく分からない思いだったけどゴン太は好きだった。
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