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    加筆

    yuritano_fuu

    PROGRESSサタイサ。多分ハワイ前の日常。付き合ってる時空。外泊の時に一緒に食事を作っているけど、それが負担なのではないかと心配するイサの話。
    ※J隊の規則とか生活はネットでざっと調べた程度のことです。結構捏造あり
    加筆修正のち支部などに載せます。
    食わせることは、愛することだ「バター乗せたらホイルでつつんでくれ。隙間ができないようにな」
     勤務中よりも甘く穏やかな声で、サタケはイサミに指示を出す。はい。といつもより気のゆるんだ声で答えたイサミは、真剣に具材の上に角切りにしたバターを乗せた。よい秋鮭が安く手に入ったということで、今回の料理は鮭のホイル焼きである。イサミは鮭を包むアルミホイルをぴっちりと合わせて折った。工作みたいで少し楽しい。
     同じ中隊の隊員兼恋人同士のサタケとイサミは、休日はその前日夜から営外のサタケの家に泊まっている。休日は家で過ごすもよし、出かけるもよし。言うなればサタケの家を余暇の拠点にしていた。そこで重要なのが食事である。自炊派のサタケは昼食以外、大抵は自身の料理を食べており、それはイサミが泊まりに来た時も変わらない。自分の分まで余計な仕事が増えたことに申し訳なく思ったイサミは、泊まるようになってすぐ手伝うようになった。サタケはもてなしたいのだからそんなことはしなくていい、と断ったが、イサミはそれに従えるほど厚顔ではいられなかった。押し問答をしながら、イサミが料理を手伝ったり、二人の洗濯物を干したりするようになり、今では双方それが当たり前に馴染んでいた。加えて結婚してるみたいで楽しいなと浮かれてもいる。
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    esukiyu3

    PROGRESS7月マ!5発行予定の、モブ視点全年齢の書き下ろし部分の草案です(大幅に加筆修正あるはず)。
    タイトル『名前のない僕はいない』全年齢
    マロでお題くださった方、ありがとうございますね! 
    再録予定は↓
    ・縁の器/僕の強運/キラキラの一等星/僕の作り手/ヒガン
    で多分200p前後です。各話の間に、狂児さんの家の鏡に住む幽霊視点の話が挟みこみます。
    名前のない僕はいない「へー、こんな億ションでも首吊る馬鹿がおるんか~」
     人の声がする。随分艶のある男の声だ。オートロックの玄関がカードキーで開いたと同時に聞こえてきたので、随分五月蠅い住人が来たな、と僕は思った。
    「でも、どこで吊ったん? 随分綺麗みたいやけど」
     ドカドカと足音がこちらへやってくる。この部屋の間取りは高級マンションなだけあって、無駄に広い。玄関から入って、リビング、キッチンなどを通り抜けて、このサニタリールームに入ってくると、鏡に映しだされたのは随分顔の濃い色男だった。
     年の頃は三十代くらいか。意志の強そうな眉に、いちいち目鼻立ちの主張が激しい顔。だが、それらが綺麗に配置されているので、ハッと人の目を惹くような若い男がそこにはいた。
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    wombat_kawaii

    PROGRESS書きあがるまで時間がかかりそうなので、プロトタイプを掲載。完成したら加筆修正を行って支部へ。後編のさらに後編。ハスク視点。ヴォックスがたくさんしゃべる。(解釈違いになったら書き直すかも)

    ヴォックスが俺が考える最強のアラスターについて本気で語った結果、風が吹けば桶屋が儲かる方式で、ハスアラのキューピッドになっちゃったかもって話。
    タンゴはひとりじゃ踊れない【ハスアラ】酒屋で購入した安酒をボトルごと口に運ぶ。
    味なんてもはや分からない。ただ、酒の刺激とアルコールによる酩酊が心地よかった。
    アラスターに魂を渡して数年。あの時からハスクに自由はない。
    今思えば、生前、アラスターに出会ったあの瞬間から、ハスクに自由はなかったのかもしれないが。
    そうは言いつつ、地獄ではアラスターはハスクに積極的に関わることはしなかった。時折ハスクを呼び出しては殺した相手の死体掃除をさせたり、くだらない用事を言い渡すくらいでアラスター自身は必要事項のみを伝えるとふらりとその場からいなくなってしまう。
    かつてであれば、他愛ない会話をしながら共に死体の始末をしたものだが、今となってはもはや過去ということだろう。アラスターは一人で楽しむことを最終的には選んだ。そして俺はアラスターについていけなくなった。疲れた。枯れ果てた。ただ、それだけのことだ。
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