カロ
karanoito
PASTカロ&パティシンパシー
「ユーリ、ウチらの愛の勝利じゃ!」
「へいへい……」
戦闘終了後、ユーリに抱き付きに行ってはさらりと避けられるパティ。適当にはぐらかされ、あしらわれる。いつもの見慣れた光景とはいえ、ちっともめげない姿に少し同情を覚えた。
「パティ、ちょっと」
カロルはこそっとパティに近付くと、何やら耳打ちをする。熱心に頷きながら聞き終わると、ほー、成程のう。と感心したようにパティは舌鼓を打った。
「それでユーリは喜ぶのかの?」
「うん、絶対喜ぶから試しにやってみたらいいよ」
「むー、物は試しと言うし、一理あるかもしれんの……よし、実践あるのみじゃ。アドバイス感謝するぞ!」
手を大きく振った後、意気込んで駆けていくパティに手を振って見送った。少しでもパティが喜ぶといいな。そんな何気ない気持ちで。
1622「ユーリ、ウチらの愛の勝利じゃ!」
「へいへい……」
戦闘終了後、ユーリに抱き付きに行ってはさらりと避けられるパティ。適当にはぐらかされ、あしらわれる。いつもの見慣れた光景とはいえ、ちっともめげない姿に少し同情を覚えた。
「パティ、ちょっと」
カロルはこそっとパティに近付くと、何やら耳打ちをする。熱心に頷きながら聞き終わると、ほー、成程のう。と感心したようにパティは舌鼓を打った。
「それでユーリは喜ぶのかの?」
「うん、絶対喜ぶから試しにやってみたらいいよ」
「むー、物は試しと言うし、一理あるかもしれんの……よし、実践あるのみじゃ。アドバイス感謝するぞ!」
手を大きく振った後、意気込んで駆けていくパティに手を振って見送った。少しでもパティが喜ぶといいな。そんな何気ない気持ちで。
karanoito
PASTカロ&レイ冷たい体
両手を擦り合わせながらこの世の終わりみたいな顔をして部屋に入って来たレイヴン。その指先はとても冷たくて。
「少年、温めて〜」
すっぽりと羽織りの内側に捕らえられても無碍にする事は出来なかった。
(本当に、冷たい)
それは冷え切ってると言うより元から体温が無いみたいで。
──死んでたからね、俺は。
戦争に赴いて死人になったレイヴン。それはカロルにとって話にしか聞かないお伽話のように、程遠い出来事。
(十年もこんなに冷たかった?)
氷のように冷たく冷え切った腕に包まれ、十年前の戦争に思いを馳せる。騎士団として人々の為に戦ったシュヴァーンの事をカロルはほとんど知らなくて、英雄だったと聞いても、今のレイヴンと全然違う人にしか思えない。
758両手を擦り合わせながらこの世の終わりみたいな顔をして部屋に入って来たレイヴン。その指先はとても冷たくて。
「少年、温めて〜」
すっぽりと羽織りの内側に捕らえられても無碍にする事は出来なかった。
(本当に、冷たい)
それは冷え切ってると言うより元から体温が無いみたいで。
──死んでたからね、俺は。
戦争に赴いて死人になったレイヴン。それはカロルにとって話にしか聞かないお伽話のように、程遠い出来事。
(十年もこんなに冷たかった?)
氷のように冷たく冷え切った腕に包まれ、十年前の戦争に思いを馳せる。騎士団として人々の為に戦ったシュヴァーンの事をカロルはほとんど知らなくて、英雄だったと聞いても、今のレイヴンと全然違う人にしか思えない。
karanoito
PASTカロル&ソフィ TOW3親子じゃない関係?
クエストに出るユーリをカロルが手を振って見送る。それを少し離れた所から見ていたソフィがアスベルの裾を握った。
「ねぇ、アスベル」
「何だ? カニタマならまた今度な」
「ユーリとカロルは、私とアスベルと一緒?」
一緒と言うのはあの二人は親子なのかと言う意味だ。記憶が無くアスベルに保護してもらい、家族のような間柄になっているソフィには自分と重なって見えたらしい。
「親子と言うのはちょっとなあ……せめて兄弟じゃないか?」
「兄弟? でも、ヒューバートみたいに大きくないよ?」
大きさは関係無いんだよ、とアスベルは困ったように苦笑した。ソフィの頭の周りに「?」が浮かんで回っている。
どう言えば納得してくれるのか頭を悩ませているとカロルが丁度近くを通りかかった。ソフィの視線に気が付いて立ち止まり、微笑み返す。
1407クエストに出るユーリをカロルが手を振って見送る。それを少し離れた所から見ていたソフィがアスベルの裾を握った。
「ねぇ、アスベル」
「何だ? カニタマならまた今度な」
「ユーリとカロルは、私とアスベルと一緒?」
一緒と言うのはあの二人は親子なのかと言う意味だ。記憶が無くアスベルに保護してもらい、家族のような間柄になっているソフィには自分と重なって見えたらしい。
「親子と言うのはちょっとなあ……せめて兄弟じゃないか?」
「兄弟? でも、ヒューバートみたいに大きくないよ?」
大きさは関係無いんだよ、とアスベルは困ったように苦笑した。ソフィの頭の周りに「?」が浮かんで回っている。
どう言えば納得してくれるのか頭を悩ませているとカロルが丁度近くを通りかかった。ソフィの視線に気が付いて立ち止まり、微笑み返す。
karanoito
PASTユリカロ残さず食べろよ
ごちそうさまーと次々に食事を終え、食器を重ねてカロルの皿だけが片付かない。皿の中にはカロルの嫌いなクラムチャウダーがほとんど手付かずで残っていた。
「カーロール、いい加減観念して食え」
片付きやしねぇ、とユーリにせっつかれてもカロルは皿を見つめたまま、うーと唸って動かない。勇気を出して、スプーンで掬い上げてもそこで止まってしまう。
「そんなに嫌がる程美味しくないです……?」
「そんな事ないわよエステル! ちゃんと……お、美味しかった、から」
「おっさんも〜。嬢ちゃん料理上手くなったよ」
作ったエステルが瞳を潤ませると、リタやレイヴンのフォローがすかさず入った。カロルが苦手なだけで普通に食べられる出来だったと思う。
969ごちそうさまーと次々に食事を終え、食器を重ねてカロルの皿だけが片付かない。皿の中にはカロルの嫌いなクラムチャウダーがほとんど手付かずで残っていた。
「カーロール、いい加減観念して食え」
片付きやしねぇ、とユーリにせっつかれてもカロルは皿を見つめたまま、うーと唸って動かない。勇気を出して、スプーンで掬い上げてもそこで止まってしまう。
「そんなに嫌がる程美味しくないです……?」
「そんな事ないわよエステル! ちゃんと……お、美味しかった、から」
「おっさんも〜。嬢ちゃん料理上手くなったよ」
作ったエステルが瞳を潤ませると、リタやレイヴンのフォローがすかさず入った。カロルが苦手なだけで普通に食べられる出来だったと思う。
karanoito
PASTプレセア&カロル ユリカロ前提TOW3思いをこめて
木で人形を彫るのは初めてだ。
一回削ってはあなたを思い、一回削る度にあなたの顔に近くなる。
出来上がったら御守りにしよう。
誰にも見せない、悟られない思いを込めながら、ナイフを握るプレセアの足元に削り滓が増えて行く。
もくもくと作業に耽る手の中で木片が人の形に近付いていく度、ワクワクしてきた。
上手に出来るだろうか。
完成したらあの人に少しでも近付ける気がする。
近付きたい。
遠くで見てるだけじゃなく、あの人の事をもっと知りたい。
「プレセアー? あ、いた」
突然声を掛けられて、プレセアの肩がびくりと震えた。手を止め、顔を上げるとギルドのメンバーの一人であるカロルが小走りに駆けてくる所だった。
1295木で人形を彫るのは初めてだ。
一回削ってはあなたを思い、一回削る度にあなたの顔に近くなる。
出来上がったら御守りにしよう。
誰にも見せない、悟られない思いを込めながら、ナイフを握るプレセアの足元に削り滓が増えて行く。
もくもくと作業に耽る手の中で木片が人の形に近付いていく度、ワクワクしてきた。
上手に出来るだろうか。
完成したらあの人に少しでも近付ける気がする。
近付きたい。
遠くで見てるだけじゃなく、あの人の事をもっと知りたい。
「プレセアー? あ、いた」
突然声を掛けられて、プレセアの肩がびくりと震えた。手を止め、顔を上げるとギルドのメンバーの一人であるカロルが小走りに駆けてくる所だった。
karanoito
PASTユリカロコワイ時は……
船旅を始めてずっと疑問だったことを思い出し、ロにしてみた。
「そういえば、ラピードずっと大人しいね? 寝てばっかりでちっとも動かないって言うか」
「ん? ああ、そうだな」
船の真ん中で今日もラピードは大人しく丸まって寝ている。思い返してみればいつもそこに居る気がする。
もしかして具合が悪くて動けないの、とカロルは心配になってユーリに尋ねた。
「大丈夫だよ。具合が悪いって訳じゃないから気にすんな。ただちょっと水が苦手なだけ」
「へー、ラピードにも恐いものがあるんだ……じゃあその隣で寝てるレイヴンも」
「ありゃ酔っ払って寝てるだけだろ」
呆れた風に手を振るユーリに、同じ風に呆れてカロルの目が細くなる。
829船旅を始めてずっと疑問だったことを思い出し、ロにしてみた。
「そういえば、ラピードずっと大人しいね? 寝てばっかりでちっとも動かないって言うか」
「ん? ああ、そうだな」
船の真ん中で今日もラピードは大人しく丸まって寝ている。思い返してみればいつもそこに居る気がする。
もしかして具合が悪くて動けないの、とカロルは心配になってユーリに尋ねた。
「大丈夫だよ。具合が悪いって訳じゃないから気にすんな。ただちょっと水が苦手なだけ」
「へー、ラピードにも恐いものがあるんだ……じゃあその隣で寝てるレイヴンも」
「ありゃ酔っ払って寝てるだけだろ」
呆れた風に手を振るユーリに、同じ風に呆れてカロルの目が細くなる。
karanoito
PASTフレ→カロ ユリカロ前提下町青年からの手紙
「カロル先生、手紙だぞ」
首領の部屋をノックしてユーリが入ってきた。
机でかじり付くように仕事と睨めっこしていたカロルが顔を上げて、ご苦労さまと手紙を受け取った。
宛名を確かめていくと殆どが仕事の依頼だったが、一通だけは違った。それを手に取り、困った風に息を吐いた。
「またフレンか」
「あ、うん。フレンってマメだよね……」
騎士団の捺印が入った白い封筒。それは大事な仲間のフレンからの物。
旅を終え、カロルたちはギルドへ、フレンは騎士団へとそれぞれの道を選び、歩み始めた。世界が変わり落ち着くまで、お互い忙しくて以前のように中々会うことは出来ず、近況を手紙で知らせるのが精一杯だった。
最初は、離れていても毎日の様に送られて来る手紙に一喜一憂してカロルもマメに返事をしていたが、一ヶ月経ち二ヶ月を過ぎ、そろそろ一年。一日も絶やさずに手紙は届けられた。
1475「カロル先生、手紙だぞ」
首領の部屋をノックしてユーリが入ってきた。
机でかじり付くように仕事と睨めっこしていたカロルが顔を上げて、ご苦労さまと手紙を受け取った。
宛名を確かめていくと殆どが仕事の依頼だったが、一通だけは違った。それを手に取り、困った風に息を吐いた。
「またフレンか」
「あ、うん。フレンってマメだよね……」
騎士団の捺印が入った白い封筒。それは大事な仲間のフレンからの物。
旅を終え、カロルたちはギルドへ、フレンは騎士団へとそれぞれの道を選び、歩み始めた。世界が変わり落ち着くまで、お互い忙しくて以前のように中々会うことは出来ず、近況を手紙で知らせるのが精一杯だった。
最初は、離れていても毎日の様に送られて来る手紙に一喜一憂してカロルもマメに返事をしていたが、一ヶ月経ち二ヶ月を過ぎ、そろそろ一年。一日も絶やさずに手紙は届けられた。
karanoito
PASTユリカロ心配性分
クオイの森で仲間たちから熱い制裁を加えられた後、心置きなくユーリはカロルの心配が出来た。
事情があったとは言え、置いて行くことは後ろめたく、とても気掛かりだった。
怒られてみんなに追い付かれた今となっては我慢する必要も無く、思う存分世話が焼ける。
熱っぽくは無いか、もう体は大丈夫かとカロルに構い出したユーリに仲間たちは呆れて、早々とキャンプの準備を始めてしまった。
「寒くないか? ぶり返したら大変だからコレ羽織っとけよ」
「もう平気だってば。大丈夫だから! いい加減離れてよ!」
しつこく構い過ぎてカロルにそっぽを向かれるまでユーリの心配は続いた。
目が覚めるまで側に付いててやれなかった。置いていかないでと言われたのに破ってしまった。
908クオイの森で仲間たちから熱い制裁を加えられた後、心置きなくユーリはカロルの心配が出来た。
事情があったとは言え、置いて行くことは後ろめたく、とても気掛かりだった。
怒られてみんなに追い付かれた今となっては我慢する必要も無く、思う存分世話が焼ける。
熱っぽくは無いか、もう体は大丈夫かとカロルに構い出したユーリに仲間たちは呆れて、早々とキャンプの準備を始めてしまった。
「寒くないか? ぶり返したら大変だからコレ羽織っとけよ」
「もう平気だってば。大丈夫だから! いい加減離れてよ!」
しつこく構い過ぎてカロルにそっぽを向かれるまでユーリの心配は続いた。
目が覚めるまで側に付いててやれなかった。置いていかないでと言われたのに破ってしまった。
karanoito
PASTユリカロ前提ユリ&レイ黒い鳥の旋律
「あー言うタイプは悲しくても泣かないのよね」
後ろから聞こえてきた独白にユーリが振り返るとレイヴンがおどけた格好で立っていた。顎を向けた先にはカロルがいる。
「そうか? いつも“虫〜!?”って泣いて逃げ回ってないか」
「それは青年のイメージで実際の少年は違うんじゃないかなーってさ。おっさんはよく知らないけど、あの年でギルド渡り歩いてきたって、相当年季入ってると思うのよ。それこそ物心付いた頃からなんて言われても不思議じゃないわ」
カロルはギルドに入っては上手く行かず逃げての繰り返しだったらしい。
そんな昔からと言われても納得出来る確かさがレイヴンの口調に表れていた。
「それで、ギルドを昔から転々としてたってのがどうして泣かないに繋がるんだ?」
1665「あー言うタイプは悲しくても泣かないのよね」
後ろから聞こえてきた独白にユーリが振り返るとレイヴンがおどけた格好で立っていた。顎を向けた先にはカロルがいる。
「そうか? いつも“虫〜!?”って泣いて逃げ回ってないか」
「それは青年のイメージで実際の少年は違うんじゃないかなーってさ。おっさんはよく知らないけど、あの年でギルド渡り歩いてきたって、相当年季入ってると思うのよ。それこそ物心付いた頃からなんて言われても不思議じゃないわ」
カロルはギルドに入っては上手く行かず逃げての繰り返しだったらしい。
そんな昔からと言われても納得出来る確かさがレイヴンの口調に表れていた。
「それで、ギルドを昔から転々としてたってのがどうして泣かないに繋がるんだ?」
karanoito
PASTユリカロ 吸血鬼パロよるのいとま。
あくまで主観だが吸血鬼の吸血はエロい。
吐き出す息は熱く熱っぽく、艶やかに頬は紅潮してやけに色っぽい。
ガキですら見てて発情しそうになるくらいヤバイのだから大人だとどれくらいになるのかと考えるだけでヤバイ。
「……何か視線が不愉快なんだけど」
その辺の動物から貰った血を舐めながら、カロルがじとー、と冷たい目を向けてきた。
しまった、顔に出てたか。
口元を隠して適当に誤魔化して笑うと、ますます胡散臭いと言われてしまった。
「どうせヘンな事考えてたんでしょ」
「そうだな、吸血鬼って女もいんのかなーとか」
「勿論いるに決まってるでしょ。血を貰った人は仲間になるんだから逆に多いくらい。最初から吸血鬼の女(ひと)もちゃんといるよ」
1657あくまで主観だが吸血鬼の吸血はエロい。
吐き出す息は熱く熱っぽく、艶やかに頬は紅潮してやけに色っぽい。
ガキですら見てて発情しそうになるくらいヤバイのだから大人だとどれくらいになるのかと考えるだけでヤバイ。
「……何か視線が不愉快なんだけど」
その辺の動物から貰った血を舐めながら、カロルがじとー、と冷たい目を向けてきた。
しまった、顔に出てたか。
口元を隠して適当に誤魔化して笑うと、ますます胡散臭いと言われてしまった。
「どうせヘンな事考えてたんでしょ」
「そうだな、吸血鬼って女もいんのかなーとか」
「勿論いるに決まってるでしょ。血を貰った人は仲間になるんだから逆に多いくらい。最初から吸血鬼の女(ひと)もちゃんといるよ」
karanoito
PASTレイカロ羽をもがれても鳥は羽ばたく
「レイヴン!」
神殿の奥で対峙した時、重い鎧に身を包んだ姿で初めて君を見た。
そこには、泣いてばかりいる小さな子供がいる。不思議と名前は浮かばず、ただ子供とだけしか認識出来なかった。
どうして、と泣き叫ぶ子供がいる。
いつも「レイヴン」として一緒に過ごしていたはずの、活発で明るい少年は何処にもいなかった。
シュヴァーンの目で見るとこんなにも違うのか。自虐的な笑みが口の端にうっすらと浮かぶ。死人の目には、結局何も映りはしないのだ。
「少年」は何処にもいない、ここにいるのはただの「子供」。
死人には記憶も感情も要らないから、きっと君を殺しても何も残りはしないだろう。
最後までレイヴンと呼んでくれた君に見送られて逝くのは、とても居心地が良かったのは何故だろうか。
1636「レイヴン!」
神殿の奥で対峙した時、重い鎧に身を包んだ姿で初めて君を見た。
そこには、泣いてばかりいる小さな子供がいる。不思議と名前は浮かばず、ただ子供とだけしか認識出来なかった。
どうして、と泣き叫ぶ子供がいる。
いつも「レイヴン」として一緒に過ごしていたはずの、活発で明るい少年は何処にもいなかった。
シュヴァーンの目で見るとこんなにも違うのか。自虐的な笑みが口の端にうっすらと浮かぶ。死人の目には、結局何も映りはしないのだ。
「少年」は何処にもいない、ここにいるのはただの「子供」。
死人には記憶も感情も要らないから、きっと君を殺しても何も残りはしないだろう。
最後までレイヴンと呼んでくれた君に見送られて逝くのは、とても居心地が良かったのは何故だろうか。
karanoito
PASTラピカロ相棒と子供と、自分の立ち位置
ラピードは思案していた。どうやったら相棒の目を醒まさせてやれるか、そもそも何故こんなにもべたべたと引っ付いているのか。それが問題だ。
主人兼相棒のユーリは、カロルとか言うガキが気に入っているらしく朝から晩までずっと一緒にいる。カロルが首領で、自分たちはギルド員だから当然と言えば当然かもしれないが、ジュディスは言うほど近寄らない。男と女の違いというヤツか。
人間はよくわからない。
「あら、悩み事かしら?」
じゃれつこうとするエステルを追い払い、今日も問題を解決すべく思考に耽っていると、ジュディスがやってきて、隣に座った。
丁度いいので気になることを訊いてみた。
「そうね。あの二人は仲がいいと思うわ、まるで兄弟みたいにね」
1358ラピードは思案していた。どうやったら相棒の目を醒まさせてやれるか、そもそも何故こんなにもべたべたと引っ付いているのか。それが問題だ。
主人兼相棒のユーリは、カロルとか言うガキが気に入っているらしく朝から晩までずっと一緒にいる。カロルが首領で、自分たちはギルド員だから当然と言えば当然かもしれないが、ジュディスは言うほど近寄らない。男と女の違いというヤツか。
人間はよくわからない。
「あら、悩み事かしら?」
じゃれつこうとするエステルを追い払い、今日も問題を解決すべく思考に耽っていると、ジュディスがやってきて、隣に座った。
丁度いいので気になることを訊いてみた。
「そうね。あの二人は仲がいいと思うわ、まるで兄弟みたいにね」
karanoito
PASTユリカロイタズラの末路
「ユーリってワガママだよね」
下町から拾ってきた物を修繕しながら、視線を手元に落としたままカロルが呟いた。カロルの作業を端で眺めていたユーリの表情(カオ)が引きつる。
仲間の所から戻ってきた途端それか。
その一言に、人が群がること群がること。予想以上の大反響に、むしろ言った本人が一番驚いたくらいだ。
「そうよね、ユーリはもうちょっと協調性を学んだ方がいいわよ」
「この間もアデコールのこと、川に突き落としてたしな」
「あれは税金が払えねぇから……」
「そう言えば、知ってるかい首領さん? 昔、ユーリちゃんたらね……」
好き勝手にある事ない事、ユーリの昔話、嘘や真実の混じった噂話など。四方八方から飛んでくる話に耐えかねて、ユーリはカロルの首根っこを捕まえて城の食堂を抜け出していた。
1524「ユーリってワガママだよね」
下町から拾ってきた物を修繕しながら、視線を手元に落としたままカロルが呟いた。カロルの作業を端で眺めていたユーリの表情(カオ)が引きつる。
仲間の所から戻ってきた途端それか。
その一言に、人が群がること群がること。予想以上の大反響に、むしろ言った本人が一番驚いたくらいだ。
「そうよね、ユーリはもうちょっと協調性を学んだ方がいいわよ」
「この間もアデコールのこと、川に突き落としてたしな」
「あれは税金が払えねぇから……」
「そう言えば、知ってるかい首領さん? 昔、ユーリちゃんたらね……」
好き勝手にある事ない事、ユーリの昔話、嘘や真実の混じった噂話など。四方八方から飛んでくる話に耐えかねて、ユーリはカロルの首根っこを捕まえて城の食堂を抜け出していた。
karanoito
PASTユリカロ分からなくていいんだよ
帝都ザーフィアス、の下町。
だけど、見知らぬ街を歩いてるような違和感がつきまとう。
それは歩き続けていると、すぐに現れた。
「……ユーリ」
思わず呟くと、その小さな人影は黒い髪を揺らして、こちらを振り向いた。
今より短い、肩までのボブカット。
ボクとそう変わらない背丈。
今より少しだけ円くて大きな瞳は、子供のものだった。
「誰だ、お前?」
一生聞く筈の無い、子供の高い声でボクを見据えた。
見たことが無くても、間違えるはずが無い。
姿は違っても、ユーリはユーリだった。
ボクの、大切な……
「……道に迷っちゃったみたいなんだ」
「ふうん、何処から来たんだ?」
この頃から世話焼きなのか、ぶっきらぼうな口調でもちゃんと相談に乗ってくれる。
1261帝都ザーフィアス、の下町。
だけど、見知らぬ街を歩いてるような違和感がつきまとう。
それは歩き続けていると、すぐに現れた。
「……ユーリ」
思わず呟くと、その小さな人影は黒い髪を揺らして、こちらを振り向いた。
今より短い、肩までのボブカット。
ボクとそう変わらない背丈。
今より少しだけ円くて大きな瞳は、子供のものだった。
「誰だ、お前?」
一生聞く筈の無い、子供の高い声でボクを見据えた。
見たことが無くても、間違えるはずが無い。
姿は違っても、ユーリはユーリだった。
ボクの、大切な……
「……道に迷っちゃったみたいなんだ」
「ふうん、何処から来たんだ?」
この頃から世話焼きなのか、ぶっきらぼうな口調でもちゃんと相談に乗ってくれる。
karanoito
PASTユリカロ 学パロ君が気づくまで
「カロルー、帰ろうぜ」
公立ブラスティア工業の校門前でさも当たり前のように、他校の生徒が堂々と放課後迎えにやってくる。
しかもそれが、かの有名なユーリ・ローウェルだと言う事で、カロルは少し注目されるようになっていた。
「ユーリ、早いね。ここからヴェ学ってそんな近くないのに、どうやって来てるのさ? ちゃんと授業受けてる?」
「そんなのいくらだって近道出来るだろ。つまんね一事気にしてねぇで行くぞ」
ユーリはカロルから鞄を引ったくると、自転車のカゴに詰め込み、サドルに跨がった。それを合図に、カロルも後ろに乗り上がって、肩に手を置いた。
ゆっくりと自転車はこぎ出され、校門前からデコボコな二人組の姿が消えて行く。
1421「カロルー、帰ろうぜ」
公立ブラスティア工業の校門前でさも当たり前のように、他校の生徒が堂々と放課後迎えにやってくる。
しかもそれが、かの有名なユーリ・ローウェルだと言う事で、カロルは少し注目されるようになっていた。
「ユーリ、早いね。ここからヴェ学ってそんな近くないのに、どうやって来てるのさ? ちゃんと授業受けてる?」
「そんなのいくらだって近道出来るだろ。つまんね一事気にしてねぇで行くぞ」
ユーリはカロルから鞄を引ったくると、自転車のカゴに詰め込み、サドルに跨がった。それを合図に、カロルも後ろに乗り上がって、肩に手を置いた。
ゆっくりと自転車はこぎ出され、校門前からデコボコな二人組の姿が消えて行く。
krsk
DOODLEコート外だと二人とものんびり屋さんっぽい感じ好き。まきさんはそれでもまとめ役多そうだし完全OFFが見られるのはお付き合いの特権ではなかろうか最高。仙doは最高学年になっても基本スタイル変わらなそうでズルい男な感じがこれまた最高。
家でビデオみながら合間にちょこちょこ会話してんだけどまきさんのオフ姿に平気な顔ぶらさげながら心の中でタイムアウト音ならしてる仙doがいたらテンション上がっちまいます。
kono-saki
SPOILER旅館の捕食者行ってきました!女子旅楽しかったー!
またどこか出かけたい!
シナリオ回してくれた方、一緒に回ってくれた方、ありがとうございました!
-KP: えむさん
-HO1: 等豪快羅/仔乃咲
-HO2: マカロンさん/阿笠紗奈子
-HO3: 音餅さん/藤綾芽
HO1とHO2の立ち絵も担当させていただきました
山無🍐
DOODLEチーフおめでとらくがき(chu!ラフすぎてゴメン)(祝っているのか...?)(描いてた俺だけがたのしかった...)庭師シナリオほのめき防止
Pass:本編感想[https://poipiku.com/222272/7404304.html]とおんなじ
かろうじてダバダバ動くが、調整するための元データはしんだ
[あとがき]足癖オッケー貰えた☺️
PigBooooo
MENU閲覧ありがとうございます!ネップリとアクスタの展示になります
ネップリはファミマかローソンで12/10の18:00すぎあたりまで印刷可能です!
アクスタは八&大を試作、色々余裕がありましたら3人のものも追加作成する予定です~
3月のオンリーに持っていくつもりです!
よろしくお願いします! 4
消去法
DOODLEなんかすごい前に描いたような希ガスの叶さんと前のアカで上げてた誰が見てもわからぬ人狼リーグのpktさん(ボカロ闇鍋)黄金数かいたうぁ
あと前のアカウント使えなくなっちゃた()
怠惰@睡眠不足ですよ~~~~~~~~~~っ 2
ラッ君
DOODLE⚠女装 パンチラ(チラ??w)⚠クリスマス健全描きすぎて「破廉恥が足りない!」って爆発したのでちょっと下着見せてもらった💛
サンタちゃん💛コスしたクレナイ君アオイかロビンにスカートめくるよう言われてちゃんと女の子の下着付けてるの確認されてたらいい!
知らない人に頼まれたパターンでも、男だけど見たいのか?って恥ずかしがりながら魅せてくれたらいい!
sei_hanken
DOODLE【魔神任務『断罪の円舞曲』及び伝説任務(フリーナ)等に関わるネタバレ要素あるため、苦手な方は注意】ヌヴィフリでこういうの描きたいと思い、思いついたネタのみ描いていました。2枚目、正しくは「ヌヴィッレトさんがフォカロルスさんと重ねているか、メリュジーヌさんと同じくらい保護しすぎるといいな。それがフリーナさんにとって、ありがたい反面、苦でなければいいのだけど……」となります。すいません。 4@キュマ/小熊奈津
DOODLEB'ASHの記念絵お友達の記念日も含めて。
写真風に収めました。
お借りした探索者
八十田 雛菊/PL:まかろにゃちゃん
三浦 悠悟/PL:三月さん
新出 天彦/PL:しゃけちゃん 3