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    #いちつる

    oneGrab

    いつかの。

    MAIKINGここからどう話を展開しようと思ったかさっぱり思い出せないので、ここに供養。あなたが最後の瞬間に思い出すものが、わたしであればいい。
    ほんの一瞬でも構わない、ほんの一部でもいいから、あなたの脳裏に浮かびたい。
    あなたが最後に会いたいと、声を聞きたいと、そう思う存在がわたしであればいい。

    皆に慕われているあなたの最後になりたいなんて、わたしには過ぎた願いなのかも知れないけれど。
    だけど、少しでも叶う可能性があるのならば…。

    だから、わたしは今日も立つ。
    あなたが旅立つこの門に。あなたが帰ってくるこの門に。
    笑顔で送り出して、笑顔で迎える。
    そんな単純なことさえ、明日には出来なくなってしまうかも知れないから。
    もしかしたら、今日が最後かも知れないから。

    ねえ、こんなにあなたが好きなのに。
    臆病なわたしはなかなか素直に伝えられない。
    だから、これはわたしのあなたへの精一杯の告白。
    第三者にどう思われても構わないから、あなたに少しでもこの気持ちが伝わって、そしてほんの少しでもわたしに心が傾いてくれたらば、それだけでわたしは幸せ。

    そして、最後の瞬間にわたしを思い出して。
    そのままわたしをあなたがいる世界まで連れて行って。
    そして、ずっと側にいさせて。

    あなた 514