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    #ぜんねず

    Zennezu

    おもも いもこ

    MAIKINGシェアハウスのぜんねず。続きを書く日がくるのか謎なので、供養かねて置いておきます。この後、洗濯機紐パンツ事件、裸エプロン事件、1日恋人のフリ、退去と続く予定だった。シェアハウスの名前をどうしてこれにしたのか思い出せない(笑)
    隣人以上同棲未満★「善逸!ちょうどよかった!紹介するよ。妹の禰󠄀豆子だ。禰󠄀豆子、これがシェアメイトの善逸。我妻善逸だよ」
    善逸は玄関で靴を履いたまま、炭治郎の背後からちょこんと顔を覗かせた女の子を凝視した。ぺこりとお辞儀した額の上にはピンクの髪飾り。ヘアピンをする男はいないわけじゃないが、どう見たって女もの。髪は長いし、名前の最後に「子」がついていたし、炭治郎は「妹」と紹介した。
    「えっ……きょうだいって妹?……俺、てっきり弟だと……」
     靴を脱ぎながら、半信半疑で炭治郎とその隣にいる女の子を見た。どう見ても女の子だ。
    善逸がこの『シェアハウス煉獄』に入居したのが五年前。これまで入退居は何度もあったが、全員男だった。むさ苦しい男どもがたまたま続いただけなのだが、二度三度と重なればそれが普通になる。偶然にも、ヤリたい盛りの野獣の中に子ウサギを放る奴がいなかったという、ただそれだけなのだ。規則には「後に住む住人を見つけなければ退居できない」とあるだけで、性別の指定まではされていない。善逸は炭治郎から「後にはきょうだいが住む」とだけ聞いていた。通例から考えても男だとばかり思っていた。
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