yuina_h
DOODLEクロリンのリィンは未亡人期間があったのでつい無防備姿を描きたくなるし、つい泣かせたくなる。クロリンのクロウはジュライ出てから安眠したこと無さそうだから寝かせたくなる。このカップリング、癖"ヘキ"に忠実になりがち危険である。感謝の合掌 3hishimotsuki
PROGRESS下描きと衣装企画hi-res DL here: https://drive.google.com/file/d/1Wvrv9VBlfoTgRhhwuLu9wPYnLHNFUeMf/view?usp=drivesdk 5
甘味。/konpeito
DONE恋しのぶ 今年から担当している生徒らがアインヘル小要塞に用意された階層を攻略していくのを、モニタールームでシュミット博士とともに見学していたときだった。
「よっ。リィン久しぶり」
モニタールームに突然入ってきた銀髪に目を見開く。まるで行きつけの喫茶店に立ち寄るような気軽さで現れたクロウ・アームブラストと会うのは、実に半年振りだった。
「クロウ! 本当に久しぶりだな。半年振りだぞ」
「もうそんなになるか?」
リィンの隣りに並んだクロウは、リィンの眺めていた画面を見下ろし懐かしいなと目を細めている。その横顔が、見ていないうちにまた一段と逞しくなったように映る。
「これがリィンの新しい生徒か」
「ああ。ユウナたちに負けず劣らず、なかなか面白い取り合わせだ」
4810「よっ。リィン久しぶり」
モニタールームに突然入ってきた銀髪に目を見開く。まるで行きつけの喫茶店に立ち寄るような気軽さで現れたクロウ・アームブラストと会うのは、実に半年振りだった。
「クロウ! 本当に久しぶりだな。半年振りだぞ」
「もうそんなになるか?」
リィンの隣りに並んだクロウは、リィンの眺めていた画面を見下ろし懐かしいなと目を細めている。その横顔が、見ていないうちにまた一段と逞しくなったように映る。
「これがリィンの新しい生徒か」
「ああ。ユウナたちに負けず劣らず、なかなか面白い取り合わせだ」
さらさ
DONEクロリンwebオンリーのエア小話より「内容指定無しの更紗が書いたクロリン」です。12月に不安定になっちゃうリィンが今年はしっかりしなきゃと思いながらクロウにメールすることから始まるシリアスクロリン。
ランディが出てくるのは私の趣味です(書き分け難しかったけど楽しかった)
慣れぬくらいならその腕に ――冬、か。リィンは仕事が一段落した寮のベッドで、バタリと倒れながらそう思う。《黄昏》が終結してから三度目になるその季節に、そろそろ拭えていい筈の不安がまだ心の奥底で突き刺さっていた。
「流石に通信は女々しいかな」
流石に三度目ともなれば慣れなくてはならないと、彼は思う。今は異国を巡りながら情報収集やら遊撃士協会の協力者やらで忙しい悪友を、年末には必ず帰ってくる優しい人を心配させない為に。開いたり、閉じたりしてどうも定まらない思考をなんとか纏めようとする。
「今年は帰ってこなくても大丈夫だって、言おうかな……」
移動距離だってそんなに短くないのだ、忙しい時間を自分に割かせるには余りにも勿体無さすぎる。そもそも、帰ってくるという表現さえ正しいのかは分からないが。導力メールで今年は帰ってこなくても大丈夫だという旨だけ書いて送信して、そのまま目を閉じる。通信を告げる着信音がやけに遠く感じながら、リィンはそのまま眠りについた。
4911「流石に通信は女々しいかな」
流石に三度目ともなれば慣れなくてはならないと、彼は思う。今は異国を巡りながら情報収集やら遊撃士協会の協力者やらで忙しい悪友を、年末には必ず帰ってくる優しい人を心配させない為に。開いたり、閉じたりしてどうも定まらない思考をなんとか纏めようとする。
「今年は帰ってこなくても大丈夫だって、言おうかな……」
移動距離だってそんなに短くないのだ、忙しい時間を自分に割かせるには余りにも勿体無さすぎる。そもそも、帰ってくるという表現さえ正しいのかは分からないが。導力メールで今年は帰ってこなくても大丈夫だという旨だけ書いて送信して、そのまま目を閉じる。通信を告げる着信音がやけに遠く感じながら、リィンはそのまま眠りについた。
さらさ
SPUR ME12月12日に出す予定の展示品を尻叩きとサンプルを兼ねて一章丸々アップ。こんな感じのクロリンの話が五感分連続していく感じです。シリアスが続きますがハピエン(にしてみせる!)ちなみにタイトルは全て「五感に関する部位のことわざ」を当てはめています。変わるかも。
医者と味噌は古いほどよい リィンは《黒の工房》から救出されて以来、違和感に気付いた。《巨イナル黄昏》より前に感じ取れていた味が、分からなくなっていたのだ。一か月近く食事をしていなかったこともあり気付かなかったが、しばらく食べているうちにようやくその違和感に辿り着いた。原因は分からないが、相克に向かうこの状況で他の心配事を出来ればリィンは作りたくなかった。だから、黙っている事にした。――目に見えて減っている食事量を前に、既に全員が気が付いているだなんて思わないまま。
「そういうワケでクロウ、よろしく」
「いや待て、どうしてそうなる」
セリーヌとデュバリィに足止めさせて始まる新旧Ⅶ組大会議。答えは出ているも同然だったが、それでも認識の擦り合わせが必要だと集まったのだが。驚く程分かりやすいリィンの事だ、擦り合わせる間でもなかったが。それが分かれば押し付ける先は一つしかない。フィーの直球な言葉にクロウは予想もしていなかった為狼狽えた。リィンは無自覚ではあるが彼に甘える。そしてクロウは彼が甘えてくる自覚はあれど甘えさせているという自覚はなかった。何も自分に持ってくることはないだろうに、それがクロウの言い分だがそれに呆れている様子もまた感じ取っている事もあって困っている。
3129「そういうワケでクロウ、よろしく」
「いや待て、どうしてそうなる」
セリーヌとデュバリィに足止めさせて始まる新旧Ⅶ組大会議。答えは出ているも同然だったが、それでも認識の擦り合わせが必要だと集まったのだが。驚く程分かりやすいリィンの事だ、擦り合わせる間でもなかったが。それが分かれば押し付ける先は一つしかない。フィーの直球な言葉にクロウは予想もしていなかった為狼狽えた。リィンは無自覚ではあるが彼に甘える。そしてクロウは彼が甘えてくる自覚はあれど甘えさせているという自覚はなかった。何も自分に持ってくることはないだろうに、それがクロウの言い分だがそれに呆れている様子もまた感じ取っている事もあって困っている。
ゆきこ
DOODLEクロリンで、もしも帝国でリィンの抱き枕カバーが発売されたらという話。クロリンはあまり書いたことがないので色々とはかりかねている感がある(汗)そしてリィン君がちょっと大人しすぎたかも? 1124
ゆきこ
DOODLEランロイかつクロリンでいただいてるお題の没バージョン。クロウとリィンが猫又的な人外です。そしてランロイがクロリンにエッチの指南をするという(しかも本題のエッチは濁してある)地雷しかない話なので何でもイケるって方以外はおすすめはしません。せっかく思いついたしと落書きしてみたらあっさり書けてしまって正直頭を抱えた。えっち部分も書いてみたくはあるけど、4人でアレコレっていうのは難しそうだな。 2564
きなせ
SPOILER黎軸。色々とふんわりなので、ネタバレはキャラくらいかな……。カルバードを訪れたクロウ、リィン、アッシュがアーロンとヴァンと出会う捏造小噺。
(CPは、クロリン、アロヴァン前提) 2831
ゆきこ
DOODLE試しに書いてみたクロリン。クロリンだけどピクシブに上げてる結婚式したランロイが大前提になってるので(自然にそうなってて後から気付いて笑った)苦手な方は注意です。この二人は多分なかなかくっつかないので、卒業する前にって新Ⅶ組があれこれ(もしかしたらランロイも巻き込んで)画策して一騒動巻き起こしてようやく出来上がりそう。生徒にまで世話を焼かれるクロウとリィン…。 611
さらさ
DONEリクエストより「クロリンで指輪交換」でした。指輪を交換した勢いで誓ってもらいました。場所が場所だけどね!リクエストありがとうございました!
誓いの環をその指に「買って、しまった……」
十二月もまだ初旬、たまたま帝都に出たという理由だけで散策して見つけたシンプルな指環。ああ、あいつに似合いそうだと思ってうっかり買ってしまった物だったがこれを渡せる程の関係でもないという事は彼――リィンも分かり切っていた。一応、お付き合いしている関係ではある。だが余りにも空白の時間が長すぎた事、戦後の事後処理に追われて時間が取れない事が相まってしまい未だ実感が湧かないのが現実であった。だからこれは余りにも早すぎるというもので。そっとコートのポケットへと仕舞ったのだった。
「やべぇ、買っちまった……」
同時期、別の男もまた同じ事をしていた。たまたま見つけた最低限の装飾しか施されていない指輪。ああ、あいつの指にはめてしまいたいだなんて思っているうちに買ってしまった代物である。お付き合いを始めてそろそろ三か月、今度こそ手を離さないと誓ったものの状況がそれを許さなかった。彼らは別々の場所で必要とされ、帝国内を東奔西走するような日々である。言ってしまえば魔が差したようなものだと、彼――クロウは思う。なんせ相手は天性の朴念仁で人タラシ、所有痕の一つや二つ残しておかねば相手が近寄ってくる始末だ。その状況に頭を抱えていたのは事実だが、かといってここまでするつもりはまだ毛頭なかった。
1833十二月もまだ初旬、たまたま帝都に出たという理由だけで散策して見つけたシンプルな指環。ああ、あいつに似合いそうだと思ってうっかり買ってしまった物だったがこれを渡せる程の関係でもないという事は彼――リィンも分かり切っていた。一応、お付き合いしている関係ではある。だが余りにも空白の時間が長すぎた事、戦後の事後処理に追われて時間が取れない事が相まってしまい未だ実感が湧かないのが現実であった。だからこれは余りにも早すぎるというもので。そっとコートのポケットへと仕舞ったのだった。
「やべぇ、買っちまった……」
同時期、別の男もまた同じ事をしていた。たまたま見つけた最低限の装飾しか施されていない指輪。ああ、あいつの指にはめてしまいたいだなんて思っているうちに買ってしまった代物である。お付き合いを始めてそろそろ三か月、今度こそ手を離さないと誓ったものの状況がそれを許さなかった。彼らは別々の場所で必要とされ、帝国内を東奔西走するような日々である。言ってしまえば魔が差したようなものだと、彼――クロウは思う。なんせ相手は天性の朴念仁で人タラシ、所有痕の一つや二つ残しておかねば相手が近寄ってくる始末だ。その状況に頭を抱えていたのは事実だが、かといってここまでするつもりはまだ毛頭なかった。
さらさ
MOURNINGストーカーされるリィンの話。そんな暗くもなんともないけどクロウがちょっと真っ黒気味。あんま期待には添えていないかもしれない個人的にはこのストーカーめちゃめちゃ気持ち悪い 4324
さらさ
MOURNINGダンスのクロリン、亜種。リィンが女装して夜会に潜入する話のクロリンですDas bezaubernde Rouge ist seins. 髪のセットよし、ドレスよし。淑女の立ち振舞いは一通り義妹と生徒に叩き込まれたのでよし。それと何処から手に入れたのか分からない声を変える秘薬でのボイステストもよし。地獄と化したオーレリアからの依頼は、ある夜会への潜入だった。曰く、主催者である貴族の男が女を品定めしては売っているとの噂が流れているという。実際それの参加者で行方不明者というのは不自然にならない程度で出ているというのだ。見目麗しい女性を品定めしては囲うとも言われており、最初は特務活動の一環としての依頼だったのだが。それに待ったをかけた男がいた。生徒バカ、もといリィン・シュバルツァーである。かの女学院の依頼の時は屋外という、開けて人の目に付きやすい場所であったから手を出せたが夜会となれば話は変わってくる。密室、とまではいかないが外部からの応援はほぼ見込みゼロと言っても過言ではないのだ。そんな場所に放り込むのは断じて反対だった。過保護が過ぎるのも困り者だ、そして考えた末にオーレリアはこう言い放ったのだ。
7260さらさ
MOURNINGフォロワーさんのネタをサルベージした一品。二パターンのうちの一個。曰くフォロワーさん的にはこっちがお望みだったようなのでこちらを先にアップ。でも本当に様になるねこの男は。
尚そんなに活躍していない偽名は、私の趣味です(特にローデリヒ)
踊ってください、愛し君「あれが例のターゲットか」
「そうみたいだな。さぁて、どうしてやろうか」
帝国のとある貴族邸にて。一時期帝国とクロスベルを行き来していた偽ブランド商がこの屋敷にて開かれる夜会に紛れてどうやら密談を行うらしい。そこでクロウとリィンには穏便な形での取り押さえるという依頼が舞い込んできたのである。相談した結果、ターゲットが女性である事とクロウ曰く二人そろって見目もいい事から凝った変装は必要ないだろうという事になった。ただリィンの場合は顔と名前を知られすぎているので、一工夫必要だとクロウの手によって好き勝手され。ラウラやユーシス、時間が出来たからと顔を出したミュゼの審査を受けてようやく目的地に辿り着いたのだが。如何せん、そこまでの振り回されたこともあって少々疲弊していた。潜入捜査に男二人は流石に目立たないだろうかとは思ったものの、その手のプロから珍しい事ではないとのアドバイスをもらったので女装させられるよりはましかと腹を括った。
1996「そうみたいだな。さぁて、どうしてやろうか」
帝国のとある貴族邸にて。一時期帝国とクロスベルを行き来していた偽ブランド商がこの屋敷にて開かれる夜会に紛れてどうやら密談を行うらしい。そこでクロウとリィンには穏便な形での取り押さえるという依頼が舞い込んできたのである。相談した結果、ターゲットが女性である事とクロウ曰く二人そろって見目もいい事から凝った変装は必要ないだろうという事になった。ただリィンの場合は顔と名前を知られすぎているので、一工夫必要だとクロウの手によって好き勝手され。ラウラやユーシス、時間が出来たからと顔を出したミュゼの審査を受けてようやく目的地に辿り着いたのだが。如何せん、そこまでの振り回されたこともあって少々疲弊していた。潜入捜査に男二人は流石に目立たないだろうかとは思ったものの、その手のプロから珍しい事ではないとのアドバイスをもらったので女装させられるよりはましかと腹を括った。
さらさ
MOURNING「何かあって不機嫌そうなクロリンが戦闘では息ピッタリな話」の続き。やっとくっつきます。付き合ってないのに痴話喧嘩は犬も食わない リィンとクロウの不仲騒動から数時間。第五階層の最奥まで回って《円庭》に戻ってきた面々は二人を除いて疲れ切った表情をしていた。余りにも不毛な痴話喧嘩、それでいて付き合っていないというのだから手に負えない。瞬く間にそれは広がり、新旧Ⅶ組は総出で溜息をつき、他の面々も事情を察したように苦笑いをしていた。一部生温かい目で見る者もいたようだが。
「全く、本当にいいのかい?リィン君だって同じ気持ちを持っているのだろう?」
「……あいつには悪いが、応えられるほど真っ直ぐじゃねぇんだ」
テーブルを囲って、かつて試験班だった面々がクロウに詰め寄る。アンゼリカの言葉に彼は首を振った後、真剣に迫ってきたリィンの事を思い出す。構えば構う程、愛情と執着心そして独占欲が生まれ、その度にクロウは己を律してきた。果たしてそれは必要か、と。必要であるならばいくらでも利用できる。だと言うのに彼の場合はどうだ、根も真っ直ぐでたくさんの人から慕われている。そんな彼を利用するだなんて出来ないし、したくもなかった、これはフェイクでも何でもない本音であった。未だに《C》だったころの話も出してネタにするのは正直言ってやめて欲しいのだが。
3623「全く、本当にいいのかい?リィン君だって同じ気持ちを持っているのだろう?」
「……あいつには悪いが、応えられるほど真っ直ぐじゃねぇんだ」
テーブルを囲って、かつて試験班だった面々がクロウに詰め寄る。アンゼリカの言葉に彼は首を振った後、真剣に迫ってきたリィンの事を思い出す。構えば構う程、愛情と執着心そして独占欲が生まれ、その度にクロウは己を律してきた。果たしてそれは必要か、と。必要であるならばいくらでも利用できる。だと言うのに彼の場合はどうだ、根も真っ直ぐでたくさんの人から慕われている。そんな彼を利用するだなんて出来ないし、したくもなかった、これはフェイクでも何でもない本音であった。未だに《C》だったころの話も出してネタにするのは正直言ってやめて欲しいのだが。
きなせ
DOODLE黄昏は無い、けど色々あったりなかったりするif世界のクロリン。(内戦から後クロウが不死者になって蘇るのはある世界線)
オズボーンパッパとちっちゃいリィンを考えていたら迷走した。
小さくなってしまったリィンを元に戻したいクロウがどたばたする話ともいう。 4909
kairiku72
TRAINING先天女体なリィンくんとクロウ先輩のクロリン。後輩が女の子だったら、先輩は閃2あたりで手を出して閃4では子持ちじゃないの、というストロングな妄想。
閃4後です。 4487
さらさ
DONEエア小話 リクエストが指定なしとの事だったので「何かで互いに対して不機嫌そうにしてるクロリンが戦闘でも息ピッタリな話」
です。リクエストありがとうございました。「……なんか、今日のクロウ機嫌悪くない?」
「心なしか、リィンさんの機嫌も悪いような気がしますね」
真・夢幻回廊、第五階層。最前線で戦うクロウとリィンを遠目に、後方支援役のエマとエリオットはそんな話をしていた。いつもだったらベタベタと言っていい程に距離が近いのが、二人ではありえないほどの常識的な距離だったし先程から二人で一度もリンクを繋いでいないのだ。一体何があったというのか、二人の様子を観察するにしても普段は砂糖を吐きたくなるほどドロドロに甘く見ていられないというのが新旧Ⅶ組どころか特務支援課他遊撃士等々の面子が出した結論だった。下手をしたら馬に蹴られかねない。そんな甘さを微塵も感じさせないまま、次から次へと魔獣を伸していく二人には最早感心せざるを得なかった。
「なんというか、喧嘩したのか?」
「それはあり得るかもしれないわね。でも……」
サブメンバーとしてついてきているガイウスとエステルの視線は少し離れたところで戦闘を仕掛ける二人に向けられる。リンクはエマがリィンと繋ぎ、クロウはエリオットと繋いでいる。ダメージを受けることなく終わらせてしまうので、あまり意味がないのだが。
1171
kairiku72
TRAININGクロリンの東ザナ、年齢差逆転パロ。ネメシスの《執行者》のリィンとゾディアックのエージェントのクロウ。
初対面のはずの美人なお兄さんなリィンに、なぜか過去の記憶が刺激され……。
みたいな、第一話です。
続きはありますが、ないかもしれない。 3848
さらさ
MOURNING『瞳の交換』Q.何日遅れましたか?
A.三日です(大遅刻)
バレンタインデーの続編のつもりで書いたクロリン。ホワイトデーの昼から夜にかけた二人の話。「よっす、トワ。リィンいるか?」
三月十四日、世間ではホワイトデーと呼ばれる日。バレンタインデーのお返しをする日と言われる今日は、当然のごとくクロウは先月から晴れてお付き合いを始めた恋人の所に顔を出す――つもりでいた。しかし、尋ね人はどうやら不在らしく。
「今日は自由行動日だし買いたいものがあるからって、帝都に行ったみたいだよ。珍しいよねぇ」
トワの言葉にクロウは同意する。何せ、自由行動日ともなれば率先して依頼を引き受けては忙しなく動く性分なのだから。だからこそ、これは珍しい。
「今日はホワイトデーだし、クロウ君が来るのは予想してると思うけど……。先月の事、まだ気にしてるのかなぁ?」
「ああ、あの赤飯事件な……」
東方に伝わるという不思議な風習に倣って、勘のいい生徒の一部が赤飯を炊いた事件があった。勿論、ある程度東方由来の文化に通じている当事者がその意味を知らない筈もなく。その場で倒れてしまい大騒ぎになってしまった。分校中に広まってしまったそれは彼にとっては勿論羞恥以外何もなく。主導者が彼の教え子だった事もあり、新Ⅶ組を中心にその話題は御法度となった。ただ、そうなる前にクロ 3650
さらさ
MAIKING『蒼穹の灰燼』(ページ数未定/B6サイズ/無料配布/BoothでのDL頒布を予定)真EDのクロウとノーマルEDのリィン(五十鈴)が現代日本らしきどこかで出会って、因果の違いを受け入れてくっつくまで。(閃Ⅳ後、創なし)
何ページになろうと無料配布です。尻叩きのために1章後半をアップします。Ⅰ.あの花は知っていたのだろうか
(前略)
引き取られてから季節は幾度となく過ぎ、クロウは十六で世話になっているシュバルツァー家を離れて特に理由もなく日本に留学した。そうは言いつつもシュバルツァー家は彼の事を気にかけているし、長期休みになれば唯一実子であるエリゼが遊びに来る。彼は人付き合いも得意であることから退屈はしていなかった。心にある空洞に目をそらしたままではあるが。三度目の春を迎え、進路の選択を迫られている訳なのだが今のクロウに将来を考えるような気力は残されていなかった。
「――で、どこだろうここ」
「うーん、わからないな……」
話し声にそっとクロウは聞こえるほうに目を向けた。まだ制服姿がぎこちない二人の少年が辺りを見回しながらどこかを目指しているようだった。季節も季節だし、新入生だろうとは思ったのだが。どちらともなんとなく見覚えがある気がして少し目を凝らす。ふと、クロウは片方の少年に目を向けてしまった。初めて出会った頃と同じような体格に、癖のある黒髪。距離があって見えないが、その姿はかつて彼が大切にしていた人を思い出させる。起き上がって彼の元に駆け寄ると、思わず手首を掴ん 1371
さらさ
MOURNING滑り込み芸人によるとある魔女から受けた依頼で猫になってしまったクロウと、居合わせてしまったリィンの話。一応猫の日を意識した。『今日は俺の膝の上』「まあ、喋れない以上はどうしてみようもないか」
リーヴスに構えるクロウ宅にて。リィンが訪ねてみたらいる筈の家主の影はなく、あったのは手紙と小瓶。そしてシルバーグレイに近い毛並みをした赤目の猫だった。この時点でおおよその事は察してしまったが、念のため手紙に目を通した。
『依頼:秘薬の試飲
少し趣向を凝らした秘薬を作ってみた故試してほしい。味、効能、持続時間についてのレポートも頼む。妾直々の依頼故しっかりこなすのじゃぞ!
――緋のローゼリア』
もっと厄介なところからだった、とこっそりリィンはため息をつく。これが《蒼の深淵》と呼ばれる魔女からのものであればいくらでも抗議のしようが――否、ないか。どちらにせよこの末路は変わらないのだからと、じっと己を見上げる猫を抱き上げた。
1277リーヴスに構えるクロウ宅にて。リィンが訪ねてみたらいる筈の家主の影はなく、あったのは手紙と小瓶。そしてシルバーグレイに近い毛並みをした赤目の猫だった。この時点でおおよその事は察してしまったが、念のため手紙に目を通した。
『依頼:秘薬の試飲
少し趣向を凝らした秘薬を作ってみた故試してほしい。味、効能、持続時間についてのレポートも頼む。妾直々の依頼故しっかりこなすのじゃぞ!
――緋のローゼリア』
もっと厄介なところからだった、とこっそりリィンはため息をつく。これが《蒼の深淵》と呼ばれる魔女からのものであればいくらでも抗議のしようが――否、ないか。どちらにせよこの末路は変わらないのだからと、じっと己を見上げる猫を抱き上げた。
さらさ
MOURNING閃Ⅰでの8月の自由行動日、例のイベントで香水の匂いが移ってしまった後の話無自覚だった恋心を自覚してしまうクロ→(←)リン
いつか続きは書きたい『ラベンダーの誘い』
その日の夜、話題になったのはリィンがどこかの女性に迫られて香水の移り香をつけて帰ってきたという事だ。発端は委員長ちゃんだったが、それは瞬く間に第三学生寮へと広まっていった。女性陣から詰め寄られているのを遠目に、匂いはラベンダーだったと聞いたことを思い出す。この近郊で、ラベンダー。そして今日は日曜日。そのピースが揃ってしまうと嫌でもあの魔女の姿を思い出す。全く、純朴な青年に一体何をしているのやら。からかいついでにリィンに近付いてみれば、確かに思い浮かべた人物が使っている香水と同じ匂い。曰く、彼女の使う香水のラベンダーは特殊なものだそうで。俺で遊んでいるというのを嫌でも分かってしまう。
「いやぁ、まさかリィンがそんな風に迫られちまうとはなぁ」
「だから違うって言ってるじゃないですか」
正直、腹が立つ。その反応さえも面白がられているのだから、余計に。そこでふと、どうして自分が腹立たしく思ったのかを考えてしまった。ただの後輩、今はクラスメイト。お人好しで他人優先、自由行動日や放課後に何もしない彼を見たことはない。危ういバランスの上で成り立ついたいけな青少年、それだ 904
さらさ
MOURNING遅刻大魔王によるすったもんだクロリンがバレンタインデーにくっついて分校全体に知られるまで。ポイピク練習も兼ねてる舌先の魅惑「え、え~!?クロウくんにチョコレートあげてないの!?」
トワの素っ頓狂な声が、第Ⅱ分校の食堂に響き渡った。七耀歴1208年、2月。もうすぐバレンタインデーだ、食堂やら寮のキッチンを貸し切っての菓子作りに女子生徒たちが浮足立っている。去年の同時期と言えばクロスベル解放作戦当日だ、直接参加した訳ではないとは言えど親しみある教官と生徒が参加するともなればムードもそれどころではなかった。実質、今年が初めてのトールズ第Ⅱ分校バレンタインデーである。男子生徒も一部落ち着かない様子ではあるが、それも今更と言ってしまえばそれまでなのだが。ともあれ、青春では割とお約束のイベントが差し迫ったことを踏まえ、生徒たちの押しに負けて食堂にやってきたリィンなのだが。
「えっと、俺はクロウとは何もないですしチョコレートもあげてませんよ?」
という言葉で冒頭に戻る。指し手であるミュゼでさえ予想外だったその回答に、誰もが頭を抱えた。この朴念仁め、は共通の認識であるが故に誰も口には出さないが。
「で、でもでも!リィン教官はクロウさんのこととても好きですよね!?」
ここでもユウナから容赦ない一 4406