tapeta8192
DONEシン→ジャっぽい?112夜の「これがあなたが選んだ道だ」のところ、シンと国の為ならこんな厳しいことも言えるジャーファルは強いなぁと思ったらこれができました。覚悟はシンよりも先に決まってたもんね…ジャーファルは強い…。あとシンジャってこういうすれ違いの仕方しそうだよねってのも入ってます。 7
おとなし
DOODLEドバメのふたりの出会いを見た私「そんなに叩くの!?」「いやっ、痛い痛い痛い!?!?」「やさしくして〜〜っ!!!」現パロ四話 その家は海岸線にぽつんと建つ平家だった。
とてもちいさな一軒家で、ノブ式の押し戸を開けるとすぐ左にキッチンがあった。そのキッチンから変色した畳敷きの居間が仕切りなく続く造りになっていて、居間の他には襖で仕切られた寝室がひとつぽっきりの、古めかしい間取り。わたしが訪れた当時、大型家具のほとんどは既に処分された後だったようで、洋服ダンスやテレビ台の日焼けの跡が畳に残っていた。六畳ほどの居間の真ん中には処分を免れたと思わしきちゃぶ台が置いてあり、その傍らに当時中学生だったシンがいたのだ。台風の接近予想で休校だったはずだが、彼は制服を着ていたと思う。
頭上で雷が轟いていた。風に煽られてごうごうと飛沫を上げる黒い海が、海沿いに建つ家を今にも飲み込んでしまいそうな勢いでうねり、吹き込む雨風から逃れるために後ろ手に扉を閉めなければならなかった。コンクリート作りの玄関に突っ立ったまま暗い室内を見回し、シンへ向かってこう尋ねた。
4883とてもちいさな一軒家で、ノブ式の押し戸を開けるとすぐ左にキッチンがあった。そのキッチンから変色した畳敷きの居間が仕切りなく続く造りになっていて、居間の他には襖で仕切られた寝室がひとつぽっきりの、古めかしい間取り。わたしが訪れた当時、大型家具のほとんどは既に処分された後だったようで、洋服ダンスやテレビ台の日焼けの跡が畳に残っていた。六畳ほどの居間の真ん中には処分を免れたと思わしきちゃぶ台が置いてあり、その傍らに当時中学生だったシンがいたのだ。台風の接近予想で休校だったはずだが、彼は制服を着ていたと思う。
頭上で雷が轟いていた。風に煽られてごうごうと飛沫を上げる黒い海が、海沿いに建つ家を今にも飲み込んでしまいそうな勢いでうねり、吹き込む雨風から逃れるために後ろ手に扉を閉めなければならなかった。コンクリート作りの玄関に突っ立ったまま暗い室内を見回し、シンへ向かってこう尋ねた。
michi93chuu
PAST愛の言葉/恋愛/365歩のマーチ/迷宮探訪御礼/世界の片隅から/メビウスの輪/「留守中の国事はつつがなく」/あたたかな場所/やさしさのかけら/アピール/夢の終わり/魔法の言葉/拝啓、親愛なる学院長さま/いのちの揺りかご/暗いところで待ち合わせ/どうかこの手をとってくれないか/風が吹いている/捏造盛りだくさん 199
michi93chuu
PAST冬インテ御礼/会いにいくよ/ななつまでかみさまのこ/恋とは知らないうちに/ひみつの夜秘密の花園/幕間にて/ばれんたいんでい!/こっちを向いてよ/その先を進む一歩/捏造、現パロ、女体化あります。 152
michi93chuu
PASTかみさまのいない世界/触れ合う程に/眠りにつく前に/かわいい人私の唯一の/春の歌/虎の威を借る狐を笑う猫/その手の先には/さよなら大好きな人/ずるい人/うそつきシンドバッド/過去捏造てんこ盛り 149
michi93chuu
PASTうつくしきひと/種をまく人々/追いつけ追い越せ/ただ、今を交わす/我ら幸せ配達人!/あなたと私から始まる/月夜の2人/白と黒の狭間/えあいんて!/(2011/12/15〜2012/01/07 pixivより再掲) 102michi93chuu
PAST女の秘め事/いいふうふのひ/背比べ/あいのことばよりあつい/子どもは子どもの都合で動いている/もふもふ/花の落ちる音を聞いた/ ※捏造設定多め(2011/11/19〜2011/12/11) 89
michi93chuu
PAST「まぎまぎ」「ハロハロ」「空にかえる」「ださださかわいこちゃん」「お花畑の君」「行ったりきたり」※現パロ、捏造設定、女体化あります。(2011/10/27〜2011/11/15 pixivより再掲) 83
michi93chuu
PAST「旅路の中で」「私が恋を諦めない理由」「お日様嫌い」「ぐるりとまわって」「歌姫の憂鬱」「歌姫の憂鬱」(2011/10/11〜2011/10/25 pixivより再掲) 54makulakamakula
MAIKING帰還後、ジャとの結婚を思いつきさりげなくアピールするシンと、お約束みたいに気付いてくれないジャの話……になったらいいなと思う。当然のようにマスが、その他大勢が巻き込まれるかもしれません。
ゆすはら
DONEフォルチュンヌ(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5911334)の後日談(https://poipiku.com/1809379/6012260.html)のその後の話です。 7おとなし
DONE続きものです。タイトルは仮です。二度目の建国からちょいあとくらい。
花のはなし① 土壌調査が終わったころにシンが持ち帰って来たのは、戦争で焼け出された人々と、船に乗る限りの物資と、シンドリアでは生きていけない一株の花だった。官民総出で仮設居住区の振り分けと荷上げに追われる傍ら、船着場に降り立ったシンが手ずから取り出したその植物の第一印象は、玄人庭師が好みそうな地味な花。麻袋に入った土に根を張ったちいさな花は、隅々まで潤いをたっぷりと閉じ込めているのがひと目で分かるのに、重たげな花頭を地面へ向けうなだれている。
「その花、元気がないですね。船旅が堪えたのでは?」
やわらかな表現に留めたのは、萎れた花をお披露目したシンが胸を張って得意げにしていたからだ。まあ、このひとは常日頃から意味もなく、人前では得意げにしているのだけれど。
3450「その花、元気がないですね。船旅が堪えたのでは?」
やわらかな表現に留めたのは、萎れた花をお披露目したシンが胸を張って得意げにしていたからだ。まあ、このひとは常日頃から意味もなく、人前では得意げにしているのだけれど。
おとなし
DONE青少年たちが夢をキッカケに右往左往する話、完結?です。ここまでお付き合い下さった方、ありがとうございました。【パスワード】
あなたは18歳以上ですか。yesがnoかでお答えの上どうぞ。
※倫理的に問題のある描写を含んでいますが該当行為を推奨するものではありません。 4334
おとなし
DONE「シンドバッド少年の憂鬱」の後日談、子ジャちゃん視点の話です。あと一話の予定でしたが分かれてしまいました。読んでくださっている方がおられましたらごめんなさい。この話単体では健全ですが後編は年齢制限が入ります。
※倫理的に問題のある描写を含んでいますが該当行為を推奨するものではありません。
ジャーファル少年の憂鬱 前編 二日ほど寝込んだあいだに、雪はすっかり溶けていた。寒々しくきれいな冬の朝は、呼吸をするだけで病み上がりの肺を洗うようだ。分厚い窓ガラスの結露を手のひらで拭うと、なめらかな藍色に沈んだ寒々しい街並みを、昇りくる朝日がまばゆい白に塗り替えてゆくのが見えた。屋根の上を走る朝焼けが議事堂の尖塔を照らし、そこから落ちた影がまっすぐに商館へ伸びて来ている。次いで商館沿いの大通りを見下ろすと、ボロを着た新聞配達の子どもが尖塔の影をくぐり息を切らせて駆けていくのが視界に入る。遠目から見てもあっちのほうが上背があるけど、たぶん同い年くらい。この時間、あの子はいつも山盛りの新聞を両脇に抱えて南へ走ってゆく。普段通りの光景。私が寝込んでいた間も、街の時間は日々同じように流れていたに違いない。
4189おとなし
DONEシンドバッド少年が夢をきっかけに悶々としている話の後編。R18パスワード【あなたは十八歳以上ですか?】
yes or no で回答の上どうぞ。
作品内に倫理的に問題のある描写がありますがそれらの行為を推奨するものではありません。 7058
おとなし
DONE青少年が夢をきっかけに悶々としているだけの話。中編。※未成年飲酒の描写がありますが該当行為を推奨するものではありません。
シンドバッド少年の憂鬱 中編「お前ら、喧嘩でもしたのか?」
「ん?」
港の倉庫に顔を出したヒナホホに尋ねられて、思わず聞き返した。巻物から視線を上げると、ヒナホホの巨体の向こう、ぶあつい窓の外で雪がちらついているのが見える。冷えるはずだ。もう越冬用の燃料に事欠くようなことはないのだけれど、それでも冬は心をざわつかせる。冬を越せなかった顔見知りが冷たくなっているところを、生まれ育ったちいさな漁村で幾度か見てきた。
かじかむ指先で書類の巻きを戻しながらヒナホホの言葉を反芻する。お前ら喧嘩したのか。お前らと言うからには俺と、それに相手もいるのだろう。喧嘩なんか心当たりもない。考えてみると、そもそも自分は喧嘩というものをしたことがない気がする。倉庫番と軽く挨拶を交わし、労いの言葉を掛け、鍵を預けた。ここから商館へは徒歩で三十分ほどだ。
3120「ん?」
港の倉庫に顔を出したヒナホホに尋ねられて、思わず聞き返した。巻物から視線を上げると、ヒナホホの巨体の向こう、ぶあつい窓の外で雪がちらついているのが見える。冷えるはずだ。もう越冬用の燃料に事欠くようなことはないのだけれど、それでも冬は心をざわつかせる。冬を越せなかった顔見知りが冷たくなっているところを、生まれ育ったちいさな漁村で幾度か見てきた。
かじかむ指先で書類の巻きを戻しながらヒナホホの言葉を反芻する。お前ら喧嘩したのか。お前らと言うからには俺と、それに相手もいるのだろう。喧嘩なんか心当たりもない。考えてみると、そもそも自分は喧嘩というものをしたことがない気がする。倉庫番と軽く挨拶を交わし、労いの言葉を掛け、鍵を預けた。ここから商館へは徒歩で三十分ほどだ。
うしお
DONE【※拡大推奨】シンにょジャ同人誌お買い上げ頂いた方へのお礼漫画です。
おまけが少なかったので…ご購入本当にありがとうございました。
パスワードは同人誌1ページ目の一文字を英語にしてください。
現パロ大学生でにょジャがむっつり処女ビッチという特殊設定なのでお気を付け下さい。
お礼なのに変なやつですみません…。
おとなし
DONEナーポリア時代の子ジャちゃんが11歳か12歳かちょっと探しきれなかったので11歳になっています。間違いだったらすみません。商館を建ててからササンへ行くまでの日々を捏造するの、めちゃくちゃ楽しいです。あの時間でいろんな初めてを経験してほしい、、、(できるなら若シンくんに永遠に15歳でいてほしい)子ジャちゃん、ナーポリアで誘拐される 漁師は日の出より前に動きはじめ昼頃には仕事を終える。その後村に出て日銭を稼ぎ、日が落ちる前には病で臥せった母親の待つ家へ帰るのが幼い頃の暮らしだった。ところがどっこい。ナーポリアの夜はティソン村よりずっと遅い。船乗りたちはいつまでも酒場を占領しているし、女の子のいる店は空が白むまで暖簾を下ろさない。俺が酒の味を覚えたのはこの頃だ。仕事の接待を兼ねて。自分の息抜きのために。情報収集、あるいは顔を広げるため。理由はまあ色々あるけど、とにかく賑やかに楽しく過ごせる夜のナーポリアを、俺はいたく気に入っていた。
その日も何軒かの店に顔を出して、ほどほどの所で切り上げて帰ってきた。ほどほどだったと思う。日付が変わってからほんのちょっとしか経ってないし。きれいなお姉さんを連れ込まなかったし。自分の足で商館に帰れるくらいしか飲まなかったし。火の落ちた厨房で汲み上げた水を飲んでいると、寝巻きを着込んだヴィッテルが食器を持って厨房へ入ってくる。夜食でもつまんでたんだろう。俺は右手をひらりと上げて、ヴィッテルはぺこっと頭を下げてそれぞれ挨拶を交わした。
5152その日も何軒かの店に顔を出して、ほどほどの所で切り上げて帰ってきた。ほどほどだったと思う。日付が変わってからほんのちょっとしか経ってないし。きれいなお姉さんを連れ込まなかったし。自分の足で商館に帰れるくらいしか飲まなかったし。火の落ちた厨房で汲み上げた水を飲んでいると、寝巻きを着込んだヴィッテルが食器を持って厨房へ入ってくる。夜食でもつまんでたんだろう。俺は右手をひらりと上げて、ヴィッテルはぺこっと頭を下げてそれぞれ挨拶を交わした。