aki0721_ring
DONE映画ホビットとスランドゥイル様とバルドの最初の夜。例の如く肝心な箇所は書いてませんが、導入と朝(?)チュンがありますのでご留意ください。
雪の熱闇の森の中にある城に呼ばれたバルドが王の部屋に招かれるのももう何度目かだ。
一度スランドゥイルと同じものを飲んでみたら酷い目にあったのでそれぞれの葡萄酒が用意されるようになった。昼間に領主として彼と対峙するのは幾分慣れてきた。だが、こうして部屋に招かれたときはまた別だ。額の冠を外したスランドゥイルを見るとバルドは仄暗い優越感を抱くのと同時に緊張に包まれる。
彼は自分がスランドゥイルに気に入られていることは流石に分かっていたが、あくまで人間の中ではというレベルなのかそれ以上なのか、彼の真意を図りかねていた。比較対象などいないしそもそもエルフの感覚は理解し難いことが多い。彼らの長い命から見れば自分の存在などほんの一瞬に過ぎないのだ。
4385一度スランドゥイルと同じものを飲んでみたら酷い目にあったのでそれぞれの葡萄酒が用意されるようになった。昼間に領主として彼と対峙するのは幾分慣れてきた。だが、こうして部屋に招かれたときはまた別だ。額の冠を外したスランドゥイルを見るとバルドは仄暗い優越感を抱くのと同時に緊張に包まれる。
彼は自分がスランドゥイルに気に入られていることは流石に分かっていたが、あくまで人間の中ではというレベルなのかそれ以上なのか、彼の真意を図りかねていた。比較対象などいないしそもそもエルフの感覚は理解し難いことが多い。彼らの長い命から見れば自分の存在などほんの一瞬に過ぎないのだ。