むつき
DONEダゴン×主人公※先生はほぼ不在
気付かないうちに囚われかけてる主人公くんちゃんの話
夢に落ちる ぽたぽた、ぽたぽた、と。水滴のしたたる音は聞こえるか聞こえないかと言うくらいのかすかなもので、けれどきりもなく続いている。いったいいつからその音が聞こえ始めたのか、サモナーには思い出すことができなかった。
少なくともここ数日、昼となく夜となく聞こえ続け、耳の底にこびりついたようになって離れない。教室に入ってくるなり繰り広げられるシロウとケンゴの漫才じみたやり取りを眺めている時も、授業の残り時間に思いを馳せながら教師の板書を黙々と書き写している時も。
どこかで水が、こぼれ続けている。またあるいは、水から上がってきた生きものが、濡れた体もそのままに、陸で何かを探し続けている。
ホームルームを済ませた副担任を見送って、教室はにわかにざわめき出す。勇んで部活動へ向かう者、友達を誘って街へ遊びに行く者。放課後、クラスメイトたちの過ごし方は様々だ。
2342少なくともここ数日、昼となく夜となく聞こえ続け、耳の底にこびりついたようになって離れない。教室に入ってくるなり繰り広げられるシロウとケンゴの漫才じみたやり取りを眺めている時も、授業の残り時間に思いを馳せながら教師の板書を黙々と書き写している時も。
どこかで水が、こぼれ続けている。またあるいは、水から上がってきた生きものが、濡れた体もそのままに、陸で何かを探し続けている。
ホームルームを済ませた副担任を見送って、教室はにわかにざわめき出す。勇んで部活動へ向かう者、友達を誘って街へ遊びに行く者。放課後、クラスメイトたちの過ごし方は様々だ。