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    #フェルマイ

    fermai

    hoshinami629

    PROGRESSトラオクヴァールに甘いロゼマさんに不機嫌になるフェルさんが書きたかったんだけど、この時点で既にブルーメフェルトが二回くらい更地になりそう。この後どういう展開にすれば良いか思い浮かばないのでここに上げておきます(展開思いついたら続き書きます)
    ブルーメフェルト更地になりそう ブルーメフェルトとコリンツダウムから連名で会食の招待を受けたのは、ローゼマインとフェルディナンドが星結びの儀式を終えた、翌日のことだった。ようやくローゼマインの夫となったフェルディナンドは、昨日の夜から濃紺のマントを身につけている。彼の望んだ刺繍入りのマントを手渡すことができて、ローゼマインは無類に嬉しい。が、領主会議の期間中は、そのような浮かれたことは言っていられない。何せ社交に次ぐ社交で、予定が会議と会食のミルフィーユ状態だからだ。
     今回の領主会議における大きな議題は、国境門の開門に関してである。外患誘致が建領の理由となっているエーレンフェストやアレキサンドリアは開門を求めない予定だが、ハウフレッツェやギレッセンマイヤー、クラッセンブルクはツェントに開門を求めた。ハウフレッツェとクラッセンブルクは外国との取引を再開したいからというよりも、寧ろ海水の減少を苦慮してのことであったらしい。これについてはアレキサンドリアも他人事ではないので、最近ではもっぱら国境門と境界門が海水にどのような影響を与えるのかを領内で研究中だ。
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    hoshinami629

    PROGRESSロゼマさんがフェルさんのマントに本気で刺繍するために、色んな人と関わりながら作業を進める話が書きたいな〜みたいな感じの話。レティーツィア視点、ユストクス視点、ローゼマイン視点、フェルディナンド視点まで書けたら完成ですが完成する気がしないのでとりあえずここに上げておく。
    マントに刺繍しよう(仮) アレキサンドリアで暮らしていると、なかなか秋が深まらないと感じる。暑くもなく寒くもない、ある意味では過ごしやすい日がいつまでも続く。一応、冬には雪も降るらしいけど、積もったところは見たことがないと近所の人達から聞いた。冬支度もエーレンフェストより、ずっと簡単に済むらしい。何なら、天気さえ良ければ真冬でも市が立つと聞いた。そんな風に初めての土地の気候について話しながら、私と母さんは、繕い物の準備をしていた。
    「こちらだと冬の支度が楽で良いわね」
     母さんの言葉に頷きながらテーブルを拭き、布地を広げたところで、ガチャ、というあの音が聞こえた。続いて、隠しきれない弾んだ足音。
    「あ、マインだ」
     私が言えば、母さんも笑って頷く。ちょうど貰い物のピルネが残っていたので、それを皿に盛る。夏以来の習慣で作り置いていたお茶をカップに注いだあたりで、背後から、ただいま! の声が聞こえた。
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