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    #マイタコ

    夢斗(ゆりいか)

    DONE🦑/タイトルが決まらないけど書き上げてどっかに載せるまで寝られないフェーズに入っちゃったので投稿します!!!(やけくそ) ※23/07/31改題、加筆修正
    Irreversible バンカラ街に変わらず広がる澄んだ青空と照りつける日差しを、今日ばかりは恨めしく思いながらユズキは足を引きずるように帰宅した。
     思い返せば朝起きたときから何となく体全体が重いような感覚はあったのに、気のせいだろうとスルーしてバイトに向かったのが良くなかった。体調を崩すことが滅多にないので完全に油断していた。初めは問題なくクリアできたもののクマサンポイントが1200に到達する頃にははっきりと熱っぽさを感じ、クマサンに相談して昼前でバイトを引き上げることになた。
     街の空間を埋め尽くすように並ぶマンションの一画にユズキの部屋はある。愛用しているバンカラコロンを脱ぎ捨て、窓際にたたまれた布団を広げてすぐに飛び込む。狭いワンルームには、三年ほど続けているバイトの報酬ギアが詰め込まれたクローゼットの他は最低限のものしか置いていない。自炊はしないのでキッチンはきれいなままで、小さな冷蔵庫に入っているのは賞味期限の切れた調味料と飲み物くらいだ。
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