アルミ
PAST2022.08.01ライナー誕生日SS
ベルトルトのいないライナーの日々に、晴れの日は来ない、みたいなイメージで書きました
オール・バターミルク・スカイ 赤の腕章。それはエルディア人であれば誰もが求める、憧れの特権だった。全世界の人民から疎まれる存在、ユミルの民…エルディア人。
名誉マーレ人となれば、エルディア人であっても他の人間と同様、平等な扱いを受けられる。
新生戦士隊の戦士長となることが決まっているジークを除けば、残る戦士の枠は5人。万が一戦士が欠けた時の控えとしての枠が1人。
マルセル、ベルトルト、アニ、ピーク、ポルコ、ライナー。
最終候補生として選ばれた六人の子供たちは、戦士になるため日夜訓練に励んでいた。候補生たちは着実に実技、技工の分野で評価を得て、戦士の選考基準を満たしていっていた。
腕章をつけずとも平然と訓練場を歩き、監視するマーレ軍の幹部に、合格だ、と声を掛けられる候補生達。
14038名誉マーレ人となれば、エルディア人であっても他の人間と同様、平等な扱いを受けられる。
新生戦士隊の戦士長となることが決まっているジークを除けば、残る戦士の枠は5人。万が一戦士が欠けた時の控えとしての枠が1人。
マルセル、ベルトルト、アニ、ピーク、ポルコ、ライナー。
最終候補生として選ばれた六人の子供たちは、戦士になるため日夜訓練に励んでいた。候補生たちは着実に実技、技工の分野で評価を得て、戦士の選考基準を満たしていっていた。
腕章をつけずとも平然と訓練場を歩き、監視するマーレ軍の幹部に、合格だ、と声を掛けられる候補生達。
アルミ
PAST2022.12.30ベルトルト誕生日SS
ミカサ+ベルトルトとライナー
気持ちはライベル
White or Black 寒さが身にしみる年の瀬、訓練兵団では季節性のウイルスによる病が流行していた。帰省もままならず床に臥す者も多く、宿舎に残り看病にあたる同期の訓練兵たちも数名いた。その訓練兵の内の、ミカサとベルトルトは二人、訓練所の厨房に立っていた。
「エレンはシチューが好きだ」
「シチュー?」
「調理場を使用する許可も貰っている、ので、これからシチューを作る」
「それでこんなに食材を買い込んだんだね…」
調理場のテーブルに溢れんばかりに置かれた野菜や肉などの食材。その大量の食材はミカサとベルトルトが二人で運び入れたものだった。
遡ること三時間ほど前、ベルトルトは同期の女子訓練兵たちに捕まった。話を聞けば、この雪の中ひとりで街へと外出すると言って聞かないミカサに、せめて誰かと一緒にと説得したところ、度々女子の買い出しの荷物持ちをつとめていたベルトルトが適役ではないかと、白羽の矢が立ったのだそうだ。
4585「エレンはシチューが好きだ」
「シチュー?」
「調理場を使用する許可も貰っている、ので、これからシチューを作る」
「それでこんなに食材を買い込んだんだね…」
調理場のテーブルに溢れんばかりに置かれた野菜や肉などの食材。その大量の食材はミカサとベルトルトが二人で運び入れたものだった。
遡ること三時間ほど前、ベルトルトは同期の女子訓練兵たちに捕まった。話を聞けば、この雪の中ひとりで街へと外出すると言って聞かないミカサに、せめて誰かと一緒にと説得したところ、度々女子の買い出しの荷物持ちをつとめていたベルトルトが適役ではないかと、白羽の矢が立ったのだそうだ。
アルミ
PAST2023.12.30ベルトルト誕生日SS
Dearest「ねえ、ライナー。シガンシナでの…あの時から、もう七年も経ったんだね。またこうして君に会えるなんて、夢みたいだ。……死んじゃった僕が、夢と言うのは変かな」
「道はもう閉じてしまったけど、死んだものの魂の思念…いわゆる幽霊?という概念はあるみたいだ」
「僕、幽霊になったっていうのに、あれだけ帰りたかった故郷じゃなくて、この島にずっと残っていたんだ…おかしいだろ?」
「マーレにいた頃より、正直この島で過ごした時の記憶や思い出の方が多かったからかもしれないね」
「エレンや始祖ユミルと、君たちとの闘いは見ていたよ。いや、道で通じていたと言えばいいのか…最初は僕の意思がまったく届かなくて…失ったはずの巨人の力で皆やアニや、君まで…手にかけようとする悪夢を見ているのかと思った」
2293「道はもう閉じてしまったけど、死んだものの魂の思念…いわゆる幽霊?という概念はあるみたいだ」
「僕、幽霊になったっていうのに、あれだけ帰りたかった故郷じゃなくて、この島にずっと残っていたんだ…おかしいだろ?」
「マーレにいた頃より、正直この島で過ごした時の記憶や思い出の方が多かったからかもしれないね」
「エレンや始祖ユミルと、君たちとの闘いは見ていたよ。いや、道で通じていたと言えばいいのか…最初は僕の意思がまったく届かなくて…失ったはずの巨人の力で皆やアニや、君まで…手にかけようとする悪夢を見ているのかと思った」