さくな
MOURNING【うつくしきものを是と言うならば】2019年冬ゆきさくらにて配布ペーパー漫画(旧題:あなたの目線)の続きです(*´∪`*)
千鶴ちゃんへ抱く感情を「恋」と名付けられるような綺麗なモノと思えず、
愛に溢れているようなモノとも感じられず、
あまりに物騒な感情を持て余してる沖田組長でした。(つまり無自覚)
尖りまくって歪んで執着と嫉妬の狭間で混沌とした屯所時代の沖田さんの猛攻も最高に愛しいなぁまる 8
pagupagu14
DONE形に残るもの/沖千(薄桜鬼)薄桜鬼風華伝沖田√クリア記念。この時代写真は存在したので写真館でカメラ撮ってほしい~~という願望から。沖田√後の話です。
形に残るもの 「千鶴ちゃん、町に行ってみない?」
ある日のこと総司さんはそうやって私に提案した。羅刹の毒も薄れ、穏やかな日々を過ごしている時、その提案がすごく嬉しくてちょっぴりおめかしをして総司さんの隣を並んで歩く。山を、森を越え、辿り着いた町の先で総司さんが私を連れてきたのは【写真館】だった。
「写真館?どうして…」
「うーん、まあどうしてって言われると困るんだけど」
「?」
「残したくなったんだ。君と僕の思い出を。君を残してしまうとしても、僕が消えてしまっても君は笑えるように、僕のことを思い返して笑うことができるようにと思って」
「――っ、それは、」
思わず目尻に浮かぶ涙を困ったように総司さんは指で掬う。
「千鶴ちゃんってば泣き虫なんだから」
914ある日のこと総司さんはそうやって私に提案した。羅刹の毒も薄れ、穏やかな日々を過ごしている時、その提案がすごく嬉しくてちょっぴりおめかしをして総司さんの隣を並んで歩く。山を、森を越え、辿り着いた町の先で総司さんが私を連れてきたのは【写真館】だった。
「写真館?どうして…」
「うーん、まあどうしてって言われると困るんだけど」
「?」
「残したくなったんだ。君と僕の思い出を。君を残してしまうとしても、僕が消えてしまっても君は笑えるように、僕のことを思い返して笑うことができるようにと思って」
「――っ、それは、」
思わず目尻に浮かぶ涙を困ったように総司さんは指で掬う。
「千鶴ちゃんってば泣き虫なんだから」