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DONE滅さんの黒い刀について思いをはせた結果生まれた怪文章。間接的な語り部は迅くんです。
ほころびがたなその刀は、少し刃こぼれしている。
滅は何時も、一振りの刀を持ち歩いている。かつて腰の後ろのベルトに下がっていたそれは、今では羽織の下に隠す様にして持ち運ばれている。肌身離さず、いつ何時も。黒い柄、黒い鞘、黒い刀身。真っ黒で、所々に銀色の装飾が入ったその刀をいつから所持しているのか、迅は知らない。知ろうと思ったことはないし、何となく、聴いても滅は教えてくれなそうだと思っている。
滅がこの刀を抜いたところを迅はあまり見たことがない。昔はよく使っていたような気もするけれど、破壊と再生を繰り返す中で、迅の古いデータは擦り切れて解らなくなってしまった。マギアたちに号令をかけるのに使っていたけれど、何かを斬るところは久しく見ていない。アタッシュアローを手に入れてからはそちらを使っていたから、刀を武器にしているところなんて数えるほどしか知らないのだ。デイブレイクタウンで侵入者を斬るのには使っていたと思う。
1145滅は何時も、一振りの刀を持ち歩いている。かつて腰の後ろのベルトに下がっていたそれは、今では羽織の下に隠す様にして持ち運ばれている。肌身離さず、いつ何時も。黒い柄、黒い鞘、黒い刀身。真っ黒で、所々に銀色の装飾が入ったその刀をいつから所持しているのか、迅は知らない。知ろうと思ったことはないし、何となく、聴いても滅は教えてくれなそうだと思っている。
滅がこの刀を抜いたところを迅はあまり見たことがない。昔はよく使っていたような気もするけれど、破壊と再生を繰り返す中で、迅の古いデータは擦り切れて解らなくなってしまった。マギアたちに号令をかけるのに使っていたけれど、何かを斬るところは久しく見ていない。アタッシュアローを手に入れてからはそちらを使っていたから、刀を武器にしているところなんて数えるほどしか知らないのだ。デイブレイクタウンで侵入者を斬るのには使っていたと思う。