李南(りな)
DONE【瑛主SS】GSワンライで書いた瑛主。お互い好きで一緒にいても本心が言えないが故に曖昧な関係が続く瑛主。曖昧な ある日、学校へ行くとクラスメイトからこんなことを聞かれた。
「海野さんってさ、佐伯くんと付き合ってるの?」
「えっ? な、何でそんな?」
クラスメイトが言うには、日曜日に瑛くんとわたしが公園通りに一緒にいるのを見たというらしい。確かに日曜日は珊瑚礁の買い物も兼ねて瑛くんと一緒に出かけたけど……。
「たまたま公園通りで会っただけだよ」
「ふーん、そうなんだ」
お店のことも知られないようにそう言っておいた。瑛くんと付き合っているような噂が広まったら学校中の女子を敵に回すことになるし。実際、お店の買い物手伝っただけでわたし達は付き合っていない。「好きだ」「わたしも」なんてやり取りしてないから付き合ってるとは言えないよね……。
1242「海野さんってさ、佐伯くんと付き合ってるの?」
「えっ? な、何でそんな?」
クラスメイトが言うには、日曜日に瑛くんとわたしが公園通りに一緒にいるのを見たというらしい。確かに日曜日は珊瑚礁の買い物も兼ねて瑛くんと一緒に出かけたけど……。
「たまたま公園通りで会っただけだよ」
「ふーん、そうなんだ」
お店のことも知られないようにそう言っておいた。瑛くんと付き合っているような噂が広まったら学校中の女子を敵に回すことになるし。実際、お店の買い物手伝っただけでわたし達は付き合っていない。「好きだ」「わたしも」なんてやり取りしてないから付き合ってるとは言えないよね……。
李南(りな)
DONE【瑛主SS】GSワンライで書いた瑛主。瑛くんに別れを告げられた後のデイジーの話。切なめです人恋しい 瑛くんに別れを告げられてから次の日のこと。
「あかり、もう学校行く時間でしょ」
「はーい……」
お母さんに起こされて支度をする。今日から学校へ行っても瑛くんに会えないと思うと、学校へ行くのが楽しくなくなった。
学校に着くと、教室にやはり瑛くんの姿は見えなかった。授業も身に入らずボーっとしてただただ時間だけが過ぎていく。わたし、どうしたらいいのかな……。
「あかり!」
ふと気づくと、目の前にはるひちゃんがいた。
「なーなー、一緒に帰ろうや! なっ、なっ?」
いつものように明るく話しかけてくれるはるひちゃん。
「じゃあ、お茶して帰ろうよ」
そんなはるひちゃんの誘いに少し元気が出て、一緒に喫茶店に寄ることにした。
946「あかり、もう学校行く時間でしょ」
「はーい……」
お母さんに起こされて支度をする。今日から学校へ行っても瑛くんに会えないと思うと、学校へ行くのが楽しくなくなった。
学校に着くと、教室にやはり瑛くんの姿は見えなかった。授業も身に入らずボーっとしてただただ時間だけが過ぎていく。わたし、どうしたらいいのかな……。
「あかり!」
ふと気づくと、目の前にはるひちゃんがいた。
「なーなー、一緒に帰ろうや! なっ、なっ?」
いつものように明るく話しかけてくれるはるひちゃん。
「じゃあ、お茶して帰ろうよ」
そんなはるひちゃんの誘いに少し元気が出て、一緒に喫茶店に寄ることにした。
李南(りな)
DONE【瑛主SS】ワンライで書いた瑛主。「大学生」というお題で卒業後、大学生の二人の話大学生 高校卒業後、瑛くんとわたしは一流大学に進学した。高校の頃から変わらず一緒にいるけれど、大学生になって変わったことも色々ある。
「瑛くん!」
講義が終わり、瑛くんに声をかける。
「ああ、おまえか……」
瑛くんはノートを急いで書き上げて、一緒に講義室を出た。今日は経営学の講義だったから、真剣にノート取ってたのかな。大学に入学してから、瑛くんは経営の勉強と資格を取ることにはまっている。
「ごめんね、急がせちゃって」
「いいって。ちょうど書き終わるとこだったから」
「でも、瑛くん、前と違って楽しそうに勉強してたし……」
店を続けるために勉強していた高校のときとは違う。今は夢のために楽しそうに勉強している様子が分かるから。なんて言ったら、チョップが飛んできた。でも、全然痛くない……?
764「瑛くん!」
講義が終わり、瑛くんに声をかける。
「ああ、おまえか……」
瑛くんはノートを急いで書き上げて、一緒に講義室を出た。今日は経営学の講義だったから、真剣にノート取ってたのかな。大学に入学してから、瑛くんは経営の勉強と資格を取ることにはまっている。
「ごめんね、急がせちゃって」
「いいって。ちょうど書き終わるとこだったから」
「でも、瑛くん、前と違って楽しそうに勉強してたし……」
店を続けるために勉強していた高校のときとは違う。今は夢のために楽しそうに勉強している様子が分かるから。なんて言ったら、チョップが飛んできた。でも、全然痛くない……?
李南(りな)
DONE【瑛主SS】GSワンライで書いた瑛主です。webオンリーに合わせて「ようこそ!はばたき市」というテーマだったので、入学直後の瑛主の話です。ようこそ!はばたき市へ 高校入学と同時に幼い頃に住んでいたはばたき市へ戻って来た。そんな日にわたしは一人の男の子に出会った。絵になるようなかっこいい人で、しかも高校まで同じなんて運命の出会いかも、なんて勝手に思っていた。
ところが、その彼、佐伯瑛くんはかっこいい外見とは裏腹に口が悪く、学校に内緒で店を手伝っていることを黙って欲しいと言っていたが、何だか偉そうな感じがした。これからの学校生活、どうなっちゃうのかな……なんて考えながら歩いていたら、
「あれ? どっちだっけ?」
帰り道に迷子になってしまった。学校の辺りは小さい頃でも来たことがほとんどなかったから道が分からない。折角新生活が始まるというのに、ここに帰って来てからいいことなんて何もない。もしかして、わたし、ここに帰るべきじゃなかったのかな……。
1097ところが、その彼、佐伯瑛くんはかっこいい外見とは裏腹に口が悪く、学校に内緒で店を手伝っていることを黙って欲しいと言っていたが、何だか偉そうな感じがした。これからの学校生活、どうなっちゃうのかな……なんて考えながら歩いていたら、
「あれ? どっちだっけ?」
帰り道に迷子になってしまった。学校の辺りは小さい頃でも来たことがほとんどなかったから道が分からない。折角新生活が始まるというのに、ここに帰って来てからいいことなんて何もない。もしかして、わたし、ここに帰るべきじゃなかったのかな……。