山瀬屋
MAIKINGずっと考えている救いの書きかけ、錦桐なのかひまわり兄弟なのかなかなか自分にも分からないですが製造者は錦桐が好きな人なので滲んでいるかもです…正史の後に、救われてほしいという願いを込めているもの、あの錦の最期の表情をずっと考えてしまう
無題轟音が、遠くで聞こえる。
一体、何だ。
ああ、それは、…水か?
そうか、水が叩き付けられる激しい音がするのだ。
―覚醒。
桐生が目を開くと、視線の先に大きな滝があった。
苔生した堅牢な岩。流れる水は飛沫を上げて流れていく。どこから来て、どこへ行くのか。滝の向こうも、流れ落ちた川の先も、霧に巻かれているかのように白んで見えない。何とも不思議なものだ。桐生は横たわる身体を起こす。柔い草の感触。背の低いその碧達に混ざって、すうっと一本、伸びている緑。座り込んで視線だけ先を追うと、そのてっぺんに太陽のような大輪の花を一つ、戴いているのが見えた。花は桐生に背を向けて、つまりは滝の方を向いて咲いている。よく見知った向日葵は、この空間に異質だった。風も無いのにたなびく草の合間から、小さな花が咲いているのも見える。同じ花だ。淡い黄色や、水色のそれだって可憐で美しい。それなのにどうしても、その絢爛な橙に惹きつけられる。うねる草原に、何にもなびくことなく、一人そびえ立つその花に。
3251一体、何だ。
ああ、それは、…水か?
そうか、水が叩き付けられる激しい音がするのだ。
―覚醒。
桐生が目を開くと、視線の先に大きな滝があった。
苔生した堅牢な岩。流れる水は飛沫を上げて流れていく。どこから来て、どこへ行くのか。滝の向こうも、流れ落ちた川の先も、霧に巻かれているかのように白んで見えない。何とも不思議なものだ。桐生は横たわる身体を起こす。柔い草の感触。背の低いその碧達に混ざって、すうっと一本、伸びている緑。座り込んで視線だけ先を追うと、そのてっぺんに太陽のような大輪の花を一つ、戴いているのが見えた。花は桐生に背を向けて、つまりは滝の方を向いて咲いている。よく見知った向日葵は、この空間に異質だった。風も無いのにたなびく草の合間から、小さな花が咲いているのも見える。同じ花だ。淡い黄色や、水色のそれだって可憐で美しい。それなのにどうしても、その絢爛な橙に惹きつけられる。うねる草原に、何にもなびくことなく、一人そびえ立つその花に。
KOKIA
SPOILER#2記憶(4〜6)ガシャン
「あぁーやべっまちがえたっ!」
「おい、秋山もう諦めろって」
「何ですかそれ!俺だってちゃんと出来るんですよ」
「そう言ってもう2時間たってるぞ、出来たのはこれだけだろ」
桐生はまな板の上の千切りとは言えない程太いキャベツを指さした
「う...」
「そもそもお前が料理するなんてどーゆー風の吹き回しなんだ」
「それは、その...」
「ん?」
「ハナちゃんが今ハマってるドラマを、見させられて...」
「?ドラマ?」
▫︎▫︎▫︎▫︎
「社長!見て下さいこれー!」
「なに?どしたの?」
そう言って見せてきたスマホの画面には華奢な男子が2人寄り添っていた
「今ハマってる推しカプなんです!あーほんと、尊い!」
「とお、、?よく分かんないけどアレ?女の子の好きなBLってやつ?」
5106「あぁーやべっまちがえたっ!」
「おい、秋山もう諦めろって」
「何ですかそれ!俺だってちゃんと出来るんですよ」
「そう言ってもう2時間たってるぞ、出来たのはこれだけだろ」
桐生はまな板の上の千切りとは言えない程太いキャベツを指さした
「う...」
「そもそもお前が料理するなんてどーゆー風の吹き回しなんだ」
「それは、その...」
「ん?」
「ハナちゃんが今ハマってるドラマを、見させられて...」
「?ドラマ?」
▫︎▫︎▫︎▫︎
「社長!見て下さいこれー!」
「なに?どしたの?」
そう言って見せてきたスマホの画面には華奢な男子が2人寄り添っていた
「今ハマってる推しカプなんです!あーほんと、尊い!」
「とお、、?よく分かんないけどアレ?女の子の好きなBLってやつ?」
KOKIA
SPOILER秋桐シリーズものです。時間軸は、タイトルの横に記載します
#1悪夢(6〜7)「ま、待って!!!」
秋山はベッドから飛び起きた自分に、ため息をつき頭を抱えた。もう幾度となく同じ悪夢を見続けている
【桐生一馬が死んだ】
ある日突然告げられたその言葉に秋山は後ろから鈍器で頭を殴られた様な衝撃を受けた
しかしすぐに思い立った
あの桐生が死ぬ訳がない、何かきっとのっぴきならない事情があってそういうことになっているんだ
だが、桐生の命が尽きた現場に居合わせた人間がいたとか、名のある医師の死亡診断書だとかそんな程度で桐生に近い人間がみなその死を信じ受け入れている様だった。
堂島大吾、冴島大河、そしてあの真島までもが桐生の死を受け入れていた
そう見せているだけで皆何かを隠している。そう思って暫く3人の動向を調べていた
1930秋山はベッドから飛び起きた自分に、ため息をつき頭を抱えた。もう幾度となく同じ悪夢を見続けている
【桐生一馬が死んだ】
ある日突然告げられたその言葉に秋山は後ろから鈍器で頭を殴られた様な衝撃を受けた
しかしすぐに思い立った
あの桐生が死ぬ訳がない、何かきっとのっぴきならない事情があってそういうことになっているんだ
だが、桐生の命が尽きた現場に居合わせた人間がいたとか、名のある医師の死亡診断書だとかそんな程度で桐生に近い人間がみなその死を信じ受け入れている様だった。
堂島大吾、冴島大河、そしてあの真島までもが桐生の死を受け入れていた
そう見せているだけで皆何かを隠している。そう思って暫く3人の動向を調べていた
Ryugoku_72
MOURNING真冴(真島×冴島)の短編です。結局イチャラブです。
じまじま兄弟は お互いに、お互いが大好きで、互いに無くてはならない存在なんじゃないかなって思っているし信じています。
二匹のケダモノ「なぁ、ほんまに兄弟は俺に抱かれる側でえぇんか?」
真島と冴島が何週間ぶりに身体を重ね合わせた夜のこと、ベッドで上半身を起こしている上裸に下着姿の真島が不意に隣で横になって休んでいる同じく下着一枚の冴島に尋ねてきた。
「突然、何を言い出すかと思えば…、そんなん今更やろ。あほらし」
どうでもいいと言わんばかりの素っ気ない態度で、あっさりと冴島は返した。
「おい、それなりに肝心なことちゃうか?これ」
「別にどっちでもえぇよ、そんなんは」
「そんなんはって、…なんやねん、それなりに考えとった俺が馬鹿みたいやないか」
「考えてた」とは何を。と、のっそりと上半身を起こした冴島はベッドサイドにある小さめの棚の上に置かれた真島が事前に用意してくれていた500mlのペットボトルに入ったミネラルウォーターを手に取り、蓋を開けながら真島の先程の言葉の意味について考えを巡らせた。
1727真島と冴島が何週間ぶりに身体を重ね合わせた夜のこと、ベッドで上半身を起こしている上裸に下着姿の真島が不意に隣で横になって休んでいる同じく下着一枚の冴島に尋ねてきた。
「突然、何を言い出すかと思えば…、そんなん今更やろ。あほらし」
どうでもいいと言わんばかりの素っ気ない態度で、あっさりと冴島は返した。
「おい、それなりに肝心なことちゃうか?これ」
「別にどっちでもえぇよ、そんなんは」
「そんなんはって、…なんやねん、それなりに考えとった俺が馬鹿みたいやないか」
「考えてた」とは何を。と、のっそりと上半身を起こした冴島はベッドサイドにある小さめの棚の上に置かれた真島が事前に用意してくれていた500mlのペットボトルに入ったミネラルウォーターを手に取り、蓋を開けながら真島の先程の言葉の意味について考えを巡らせた。
山瀬屋
MOURNING(モブ→)錦(→)桐。無意識に愛憎極まってる感じ。桐は収監中で出てこない。普段は何ともないんだけど、雨音+桐への悔恨を夢に見て相乗効果でPTSDチックになる錦と、カリスマ錦山組長が見たくて…ていうか最終直系組長まで行くだけの実力もあるし、割と錦すき!な人もいっぱい居たのでは?とも思うんですけど、結局錦は自分の認めた相手とかからそれ貰えないと意味無いからって病んでそうなタイプかなって思っています雨中の禁区それは、ある雨の夜だった。
「親父、もうずっと籠もりっぱなしだぜ」
「お前、様子見て来いよ」
ドン、と背中を押されて、締め切られたドアの前で俺は立ち竦む。兄貴達は、もう30分も無えんだから早くしろ、と耳打ちをして蜘蛛の子を散らすようにいなくなってしまった。
畜生、震えが止まんねえ。心底後悔する。なんでこんな組に入っちまったんだろう、って。
東城会直系錦山組組長、錦山彰という男はカリスマだと、思う。
冷えたナイフの切先のような隙の無さ。スマートに優雅なようで、その癖どこまでも鮮やかに暴力的だ。流麗で、そして苛烈な緋色の昇り鯉。その勢いは破竹だった。そしてそんな最中に、疑りそうな目が神経質に揺れている。その時折見せる不思議なアンバランスさは、妙に人を集めた。
4277「親父、もうずっと籠もりっぱなしだぜ」
「お前、様子見て来いよ」
ドン、と背中を押されて、締め切られたドアの前で俺は立ち竦む。兄貴達は、もう30分も無えんだから早くしろ、と耳打ちをして蜘蛛の子を散らすようにいなくなってしまった。
畜生、震えが止まんねえ。心底後悔する。なんでこんな組に入っちまったんだろう、って。
東城会直系錦山組組長、錦山彰という男はカリスマだと、思う。
冷えたナイフの切先のような隙の無さ。スマートに優雅なようで、その癖どこまでも鮮やかに暴力的だ。流麗で、そして苛烈な緋色の昇り鯉。その勢いは破竹だった。そしてそんな最中に、疑りそうな目が神経質に揺れている。その時折見せる不思議なアンバランスさは、妙に人を集めた。
山瀬屋
MOURNING病みに病んでる錦桐SS(肉体関係あり)27歳くらいかな…嫉妬と執着で病んでる錦可愛過ぎるし関係壊したくない一心で受容一辺倒に気付きたくない桐は可愛い
女性関係描写有閲覧注意です 2654
山瀬屋
MAIKING生存if錦(病み)が桐(健康)を殺そうとして出来ない地獄みたいな話の書きかけご都合if妄想。錦桐と言い張りたいけどカプ色薄め。ただ🌻と言うには重いし製造元がアレなのでアレです
生存if錦(病み)が桐(健康)を殺そうとして出来ない地獄みたいな話①(仮題)こんこんと眠り続ける眼の前の男を、錦山は黙って見ていた。余り飲まないように気を付けていたはずだったが、半身に色濃く残った火傷の痕が摂取したアルコールに酷く熱を持つ。コップを手に取ろうとして、右手に力が入らず錦山は舌打ちをした。
「ザマァねえな」
思わず漏らした言葉は、男に言ったのか、自分自身に言ったのか、錦山自身にもよくわからなかった。眠りこけた男の顔はもちろん精悍な、髭も生えた成人男性だ、―そして若干年嵩でもある―、が、存外錦山にはあどけなく映った。最も男と錦山の年齢は変わらないのだから、その印象は些か錦山自身にとっても不思議に思えた。男は眉を顰めている事が多くこの弛緩した表情を起床時に見ることがあまり無いからなのか、それともこの男と幼少期から長く過ごしていたせいでそう感じるのか?少しの思考が巡る。しかし、まあ、どちらにしてもくだらない考えだと錦山は断じた。
3383「ザマァねえな」
思わず漏らした言葉は、男に言ったのか、自分自身に言ったのか、錦山自身にもよくわからなかった。眠りこけた男の顔はもちろん精悍な、髭も生えた成人男性だ、―そして若干年嵩でもある―、が、存外錦山にはあどけなく映った。最も男と錦山の年齢は変わらないのだから、その印象は些か錦山自身にとっても不思議に思えた。男は眉を顰めている事が多くこの弛緩した表情を起床時に見ることがあまり無いからなのか、それともこの男と幼少期から長く過ごしていたせいでそう感じるのか?少しの思考が巡る。しかし、まあ、どちらにしてもくだらない考えだと錦山は断じた。
山瀬屋
MOURNING詰めが甘くて色々ボヤボヤ、ご容赦ください…。特殊かもしれないですが、モブ→錦→桐面倒なのでモブは「最部 茂武(サイベ シゲタケ)」君と名前を付けました。モブモブ 君です。サブストとかにいたらどうしよう。魅力はあるのに結局さして他人に興味は無い錦と、一番のマブなのは言うまでもないので言葉にしないし分かりづらいけど態度には滅茶苦茶出る桐が好きですという癖文です
端役の男桐生と駄弁りながら歩いていると、聞き慣れたくもない声が俺を呼んで、思わず舌打ちをしかけた。バタバタと走ってくるそいつは、満面の笑みで俺のことを見る。
「錦山の兄貴!奇遇ですね、こんな所でお会い出来るなんて!」
「錦、誰だこいつは」
桐生が不思議そうに奴の事を見る。俺が仕方なく口を開こうとすると、いつの間にか俺の隣にまで詰め寄っていた男がそれを遮って話し出す。
「最部です、桐生…、の兄貴。最近盃を頂いたんです。…はぁ。尊敬する人は錦山の兄貴です!よろしくお願いします」
何故か俺と桐生の間に割って入るようにして、最部は言う。桐生は最部を見て、そして俺の方を見て、ふっと笑った。
「良かったな。良い弟分が出来て」
「そう言って頂けて光栄です」
2632「錦山の兄貴!奇遇ですね、こんな所でお会い出来るなんて!」
「錦、誰だこいつは」
桐生が不思議そうに奴の事を見る。俺が仕方なく口を開こうとすると、いつの間にか俺の隣にまで詰め寄っていた男がそれを遮って話し出す。
「最部です、桐生…、の兄貴。最近盃を頂いたんです。…はぁ。尊敬する人は錦山の兄貴です!よろしくお願いします」
何故か俺と桐生の間に割って入るようにして、最部は言う。桐生は最部を見て、そして俺の方を見て、ふっと笑った。
「良かったな。良い弟分が出来て」
「そう言って頂けて光栄です」
Ryugoku_72
TRAININGもしも真西(真島×西谷)が高校生で、同学年だったら。のif小説②舞台がバブル期ではなく、現代の設定なので二人共スマートフォンを持ってます(笑)
もしも真西が高校生で、同学年だったら②夏休みに入って一週間が経った。
西谷からは、何の連絡もない。
つまり特に何もやることはなく、予定もない。
何となく学校から与えられた課題に手を出してみたり、昼寝をしたり、何冊か持っている漫画本を読んだり、ダラダラとして時間を過ごしてみている。
折角の長期休暇だからと、集まり馬鹿をやれる友人も真島には西谷以外に居ない。しかし、それを真島は寂しいとは感じていない。
クーラーが吐き出す冷気を浴びながら、自室のベッドに寝転び、何度も読み返している漫画本に目を通していたが、さすがに同じ内容を読み返すのにも飽きてきた。
退屈さを感じ、気分転換も兼ねて、真島は近場のコンビニまで足を運ぶことを選んだ。
自宅から外に出ると、当然だが暑い。ジリジリと肌が焼けるような直射日光。
2865西谷からは、何の連絡もない。
つまり特に何もやることはなく、予定もない。
何となく学校から与えられた課題に手を出してみたり、昼寝をしたり、何冊か持っている漫画本を読んだり、ダラダラとして時間を過ごしてみている。
折角の長期休暇だからと、集まり馬鹿をやれる友人も真島には西谷以外に居ない。しかし、それを真島は寂しいとは感じていない。
クーラーが吐き出す冷気を浴びながら、自室のベッドに寝転び、何度も読み返している漫画本に目を通していたが、さすがに同じ内容を読み返すのにも飽きてきた。
退屈さを感じ、気分転換も兼ねて、真島は近場のコンビニまで足を運ぶことを選んだ。
自宅から外に出ると、当然だが暑い。ジリジリと肌が焼けるような直射日光。
Ryugoku_72
TRAININGもしも真西(真島×西谷)が高校生で、同学年だったら。のif小説。もしも真西が高校生で、同学年だったら①もうすぐ夏休みに入る。
放課後。グランドで部活動に励む生徒達の声や、吹奏楽部の練習などの音を耳にしながら、真島はクーラーも扇風機も無い全ての窓が開け放しになっている他の人間は誰一人も居ない教室で、自身の席に座り、机の上に置いた鞄をクッション代わりにして、夏の暑さを感じながらも、顔を伏せて休んでいた。
本来なら学校が終われば真っ直ぐに帰宅し、真っ先にクーラーが備え付けらている自室に閉じ籠もり、クーラーを効かせた部屋のベットの上に寝転がりながら、勝手気ままな時間を過ごしたい。
だが、今の真島には、それが出来ない理由がある。
額に浮かぶ汗が静かに音もなく肌を伝い、じんわりとクッション代わりの鞄に染み込むのが判った。
3405放課後。グランドで部活動に励む生徒達の声や、吹奏楽部の練習などの音を耳にしながら、真島はクーラーも扇風機も無い全ての窓が開け放しになっている他の人間は誰一人も居ない教室で、自身の席に座り、机の上に置いた鞄をクッション代わりにして、夏の暑さを感じながらも、顔を伏せて休んでいた。
本来なら学校が終われば真っ直ぐに帰宅し、真っ先にクーラーが備え付けらている自室に閉じ籠もり、クーラーを効かせた部屋のベットの上に寝転がりながら、勝手気ままな時間を過ごしたい。
だが、今の真島には、それが出来ない理由がある。
額に浮かぶ汗が静かに音もなく肌を伝い、じんわりとクッション代わりの鞄に染み込むのが判った。
山瀬屋
MOURNING錦桐前提モブ錦(文、再掲、DK)モブ→錦(→桐)
自分への好意に疎くて根本的に桐以外にあんまり興味ない錦と、見た目と寡黙さから誤解されやすい桐と、堅気と極道が分かれてく未来
※すみません、高校じゃなくて中学卒で極道ですね…。パラレルか何かと思ってください…。タグも間違ってるし…色々すみません 3979
563snake
MAIKING堂島夫妻の出会いから別れまで。を書きたかったけど、宗兵が『どこまでもクズ』か『家庭人としてはそれなりに優しさがあった』のかで悩んで断念。続きを書けるかはわからないから、このまま頓挫するかも……。推敲も何もしていないので、読み難さはご容赦ください。華を手折る 没落華族。少女が生まれ落ちた時には既に何も無かった。しかし、過去に囚われたままの両親は贅を尽くした。そして、負債を積み重ねていく。
一家の一人娘は見目麗しい少女。母親は少女を更に磨き上げた。見た目だけでなく、内面も。茶道、華道、日本舞踊……。父親もその為の財を惜しまなかった。
『全てはお前の為』
礼儀作法について、厳し過ぎる部分もあった。父親に顔を殴られた時には、母親がすぐに止めに入った。
「傷でも残ったら大変でしょう!」
一度きりだった。厳しくするのも自身への思いやり。そう思っていた。
少女の暮らしはとても裕福だった。しかし、それは作られたものだった。物心がつくと、多少の違和感を覚えるようになる。周囲の目。自宅に出入りする野蛮な男達。疑問を両親にぶつけた事がある。
3973一家の一人娘は見目麗しい少女。母親は少女を更に磨き上げた。見た目だけでなく、内面も。茶道、華道、日本舞踊……。父親もその為の財を惜しまなかった。
『全てはお前の為』
礼儀作法について、厳し過ぎる部分もあった。父親に顔を殴られた時には、母親がすぐに止めに入った。
「傷でも残ったら大変でしょう!」
一度きりだった。厳しくするのも自身への思いやり。そう思っていた。
少女の暮らしはとても裕福だった。しかし、それは作られたものだった。物心がつくと、多少の違和感を覚えるようになる。周囲の目。自宅に出入りする野蛮な男達。疑問を両親にぶつけた事がある。
563snake
DONE壁尻です。ファンタジーです。設定も何もありません。全編ギャグのアホエロです。※レイプではないですが、非合意の性行為があります。ご注意ください。
※支部に上げたものと同作品です。
壁にハマりし者 むき身で壁にハマった尻がある。何を言っているのかわからないだろうが、実際にそこにはソレはあった。遠目にも引き締まった尻がフルフルと揺れている。男の性であろう。思わず吸い寄せられた。
いけないと思いつつも、尻を覗き込む。
「うおっ! 汚ねぇ!」
僅かに動いた足の間にナニカが揺れた。自身にも同じモノがぶら下がっている。つまりコレは男性の尻であるという事実。
突如として訪れた絶望と失望。腹の中で毒吐きながら、その場を離れようとした瞬間だった。
「えっ? 桐生ちゃんなん?」
微かに聞こえたのは覚えのあり過ぎる声。一瞬振り向くも、厄介事に巻き込まれるのは目に見えている。これもきっとヤツなりの策略なのだろう。
よし、行こう。
7549いけないと思いつつも、尻を覗き込む。
「うおっ! 汚ねぇ!」
僅かに動いた足の間にナニカが揺れた。自身にも同じモノがぶら下がっている。つまりコレは男性の尻であるという事実。
突如として訪れた絶望と失望。腹の中で毒吐きながら、その場を離れようとした瞬間だった。
「えっ? 桐生ちゃんなん?」
微かに聞こえたのは覚えのあり過ぎる声。一瞬振り向くも、厄介事に巻き込まれるのは目に見えている。これもきっとヤツなりの策略なのだろう。
よし、行こう。
Karen_gotoku
DONE桐生ちゃんがモブとくっついてて嫉妬するニチチとのリクエスト!ありがとう御座います!錦桐は一応付き合ってる前提です。
嫉妬心「ほんとに助かったよ!ありがとう!」
冴えない顔のサラリーマンを助けると軽やかな笑顔で礼を言われた。
桐生がいつもの如く神室町を歩いていると、男が絡まれていた。道行く人々はいつもの光景だとばかりに目を配るも自分も巻き込まれたくないが為に素通りしていた。桐生も素通りしようとしていたが、男があろうことか桐生に助けを求めた。
後に男は「強そうだったから…つい」と言葉をこぼしていた。
「しかし、見るからに僕より若そうだね。それなのに腕っ節強いなんて凄いじゃないか」
「…………」
助けたは良いものの、この男は距離感というものが無いのかとため息を付きたくなる。桐生が男より年下だと分かると、グイグイ距離を詰めてくる。
礼と称して肉を所望した桐生は、男と韓来へ向かっていた。途中ポケットに入れていたポケベルが鳴ったが、まぁいいかと放置していた。それよりも肉が食いたい。
2255冴えない顔のサラリーマンを助けると軽やかな笑顔で礼を言われた。
桐生がいつもの如く神室町を歩いていると、男が絡まれていた。道行く人々はいつもの光景だとばかりに目を配るも自分も巻き込まれたくないが為に素通りしていた。桐生も素通りしようとしていたが、男があろうことか桐生に助けを求めた。
後に男は「強そうだったから…つい」と言葉をこぼしていた。
「しかし、見るからに僕より若そうだね。それなのに腕っ節強いなんて凄いじゃないか」
「…………」
助けたは良いものの、この男は距離感というものが無いのかとため息を付きたくなる。桐生が男より年下だと分かると、グイグイ距離を詰めてくる。
礼と称して肉を所望した桐生は、男と韓来へ向かっていた。途中ポケットに入れていたポケベルが鳴ったが、まぁいいかと放置していた。それよりも肉が食いたい。
なるちょ
DONE大桐(桐生BD)とにかく、ただただ甘い大桐にしたかっただけ。
2人のお互いを好きな気持ちが溢れていたら良いなと思いました。
あなたの願いを叶えましょう現在の時間は6月17日0時を過ぎたばかり。
昨日は珍しく早く帰宅することができたため、桐生さんお手製のカレーを食べ、一緒にお風呂……は入れなかったが、先に上がっていた桐生さんに髪を乾かしてもらってとても幸せな気持ちのまま一緒に布団に入ると、すぐに抱きしめて何度も口づけを交わす。
日付が変わる少し前にした長めのキスは、日を跨いで触れ合っているという状況に興奮を隠すことができず、桐生さんが嫌がらないのをいいことに舌を潜り込ませてたっぷりと咥内を味わうように蠢かす。
別に寝る前だとか、夜中だとか、そういうことで興奮しているわけではない。
今日は特別で……大切な日だから。
漸く唇を解放すると、息苦しさから酸素を求めて何度も呼吸を繰り返す桐生さんに、俺は体を起こすとその場に正座をする。
4012昨日は珍しく早く帰宅することができたため、桐生さんお手製のカレーを食べ、一緒にお風呂……は入れなかったが、先に上がっていた桐生さんに髪を乾かしてもらってとても幸せな気持ちのまま一緒に布団に入ると、すぐに抱きしめて何度も口づけを交わす。
日付が変わる少し前にした長めのキスは、日を跨いで触れ合っているという状況に興奮を隠すことができず、桐生さんが嫌がらないのをいいことに舌を潜り込ませてたっぷりと咥内を味わうように蠢かす。
別に寝る前だとか、夜中だとか、そういうことで興奮しているわけではない。
今日は特別で……大切な日だから。
漸く唇を解放すると、息苦しさから酸素を求めて何度も呼吸を繰り返す桐生さんに、俺は体を起こすとその場に正座をする。
Karen_gotoku
DONEどこまじシリーズ第八弾! ゾンビ真島西田は空気を読んで途中で帰りました。
街中を歩いていると遠くからヘビ革ジャケットの姿が目に入る。彼の服はかなり目立つので遠目から見ても真島だとすぐ分かる。
また喧嘩を吹っかけられそうだ、と踵を返そうとしたとき様子がおかしいことに気付いた。
肌の色がいつもと違く、フラフラと覚束ない足取りで歩いていた。もしや、と眺めていると突然真島は桐生に向かって走り出した。
「ちょっと、齧らせてぇや!!!」
赤く光る目をギラギラと輝かせながら薄ら笑みを浮かべて襲ってくる姿はもはや恐怖。いくら恐怖にも耐性がある桐生とはいえ、今回の真島は本当にヤバイと脳が警報を鳴らす。
踵を返すと一目散に逃げた。だが、真島が見逃してくれる筈もなく突如として命を掛けた鬼ごっこが始まる。
2069また喧嘩を吹っかけられそうだ、と踵を返そうとしたとき様子がおかしいことに気付いた。
肌の色がいつもと違く、フラフラと覚束ない足取りで歩いていた。もしや、と眺めていると突然真島は桐生に向かって走り出した。
「ちょっと、齧らせてぇや!!!」
赤く光る目をギラギラと輝かせながら薄ら笑みを浮かべて襲ってくる姿はもはや恐怖。いくら恐怖にも耐性がある桐生とはいえ、今回の真島は本当にヤバイと脳が警報を鳴らす。
踵を返すと一目散に逃げた。だが、真島が見逃してくれる筈もなく突如として命を掛けた鬼ごっこが始まる。
Karen_gotoku
DONEどこまじシリーズ第5弾! みんなのアイドル吾朗ギャグ全振りした結果がこれだよ!!!!!!!!
真島からの電話を受けて桐生はデボラへと向かっていた。以前そこで真島が一昔前のアイドルのようなキラキラした衣装を身に纏い喧嘩ではなく『ブレイキングファイト』と称したくさんの客の前で真島と戦ったことがある。
今回もそれと同じようなものなんだと考え、仕方なく真島に付き合うかと半ば呆れつつも楽しみにしていた。
あの手この手を使って真島は桐生に喧嘩を仕掛けてくる。ある時は警官になったりある時はゾンビ、またある時はキャバ嬢にまでなって桐生に喧嘩を買ってもらおうとする。
「(変な所に金掛けてるよな…)」
ゾンビの時に至ってはどころから金が出てるのか大量のエキストラやメイクアップアーティストを雇っていたりもした。さすがと言うべきか喧嘩に対する執念が半端ではない。
1862今回もそれと同じようなものなんだと考え、仕方なく真島に付き合うかと半ば呆れつつも楽しみにしていた。
あの手この手を使って真島は桐生に喧嘩を仕掛けてくる。ある時は警官になったりある時はゾンビ、またある時はキャバ嬢にまでなって桐生に喧嘩を買ってもらおうとする。
「(変な所に金掛けてるよな…)」
ゾンビの時に至ってはどころから金が出てるのか大量のエキストラやメイクアップアーティストを雇っていたりもした。さすがと言うべきか喧嘩に対する執念が半端ではない。
Karen_gotoku
DONEどこまじシリーズ第四弾! ポリス真島全部兄さんの計画の内……だったりして
「そこの桐生ちゃん!止まりなさい!」
背後から声を掛けられてピクリと反応する。聞き覚えのある声にうんざりしながら振り向くと案の定どこから調達したのか分からない警官の服装に身を包んだ真島が居た。
「武器なんぞ持ち歩いとらんやろな!?」
「毎回毎回よく飽きねぇなぁ…」
半ば呆れながらもため息をつく。桐生の力を取り戻す為に四六時中付き纏うと宣言して実行している目の前の男が不思議でしょうがない。飽きる、という言葉を知らないようだ。
「桐生ちゃんとの喧嘩は楽しいからのぉ。ほれ、つべこべ言わんとはよ見せんかい!」
渋々といった風に腕を上げると真島が近付き体を弄る。ぺたぺたと体中を触られると何だか居心地が悪く身動ぎをするが真島は気に留めず手を動かす。が、武器の類が見つからないと分かると肩を落とした。
1838背後から声を掛けられてピクリと反応する。聞き覚えのある声にうんざりしながら振り向くと案の定どこから調達したのか分からない警官の服装に身を包んだ真島が居た。
「武器なんぞ持ち歩いとらんやろな!?」
「毎回毎回よく飽きねぇなぁ…」
半ば呆れながらもため息をつく。桐生の力を取り戻す為に四六時中付き纏うと宣言して実行している目の前の男が不思議でしょうがない。飽きる、という言葉を知らないようだ。
「桐生ちゃんとの喧嘩は楽しいからのぉ。ほれ、つべこべ言わんとはよ見せんかい!」
渋々といった風に腕を上げると真島が近付き体を弄る。ぺたぺたと体中を触られると何だか居心地が悪く身動ぎをするが真島は気に留めず手を動かす。が、武器の類が見つからないと分かると肩を落とした。
Karen_gotoku
DONE虹を見る真桐御見舞に行った時病院で虹の根本見たことある
(隙自語)
ざあざあと耳を劈くほどの大ぶりの雨を眺めながらはぁ、とため息を付く。隣には腕を組んで不満そうな真島が居た。
雨が振る数分前、劇場前広場を歩いていた桐生は脳内にサイレンの音が聞こえるとすぐ、背後に気配を感じた。ぴったりと真島がくっついてヒヒッ、と不気味な笑みを浮かべている。
「アンタもしつけぇな…!」
今日で何度エンカウントしただろうか。手持ちの回復薬を確認しながら拳を構える。
真島との喧嘩は時間が掛かるが、得られるものも多い。何よりやはり桐生自身口では面倒くさそうにしながらも、内心喧嘩を楽しんでいる所もある。
だが、喧嘩が白熱した所に邪魔が入った。ざあぁと雨が突然勢い良く降り出したのだ。喧嘩で熱くなった体温はみるみる内に奪われていき、真島も白けたとばかりに構えを解いた。
1058雨が振る数分前、劇場前広場を歩いていた桐生は脳内にサイレンの音が聞こえるとすぐ、背後に気配を感じた。ぴったりと真島がくっついてヒヒッ、と不気味な笑みを浮かべている。
「アンタもしつけぇな…!」
今日で何度エンカウントしただろうか。手持ちの回復薬を確認しながら拳を構える。
真島との喧嘩は時間が掛かるが、得られるものも多い。何よりやはり桐生自身口では面倒くさそうにしながらも、内心喧嘩を楽しんでいる所もある。
だが、喧嘩が白熱した所に邪魔が入った。ざあぁと雨が突然勢い良く降り出したのだ。喧嘩で熱くなった体温はみるみる内に奪われていき、真島も白けたとばかりに構えを解いた。
Karen_gotoku
DONEどこまじシリーズ第二弾 バーテン真島と4代目桐生ちゃんn番煎じかもしれないけど書きたかった…!!
東城会4代目という立場は便利なようで不便である。最近はもっぱら書類仕事が多く、当分文字を見たくないとさえ思ってしまう。目の前に積み上げられた書類の山を見て頭を抱えたのは数え切れないほど。
これ以上部屋に閉じこもって書類を片付ける作業を続けると気が狂いそうだと考えこっそり本部を抜け出した。仕事をサボるのをバレたくないのもあるが何処にでも護衛が着いてくる。桐生は本来、護衛など必要ないのだが風間が何としてでも付けようとする(過保護)。立場が上になったとは言え、未だに風間には頭が上がらない桐生は文句は言えなかった。
タクシーを捕まえ、久しぶりに一人でゆっくり神室町を練り歩く。
そういえば、前に馴染みだったバーのマスターは元気にしてるだろうかとふと気になった。顔を出すついでに飲んでいこうと足を進める。
1419これ以上部屋に閉じこもって書類を片付ける作業を続けると気が狂いそうだと考えこっそり本部を抜け出した。仕事をサボるのをバレたくないのもあるが何処にでも護衛が着いてくる。桐生は本来、護衛など必要ないのだが風間が何としてでも付けようとする(過保護)。立場が上になったとは言え、未だに風間には頭が上がらない桐生は文句は言えなかった。
タクシーを捕まえ、久しぶりに一人でゆっくり神室町を練り歩く。
そういえば、前に馴染みだったバーのマスターは元気にしてるだろうかとふと気になった。顔を出すついでに飲んでいこうと足を進める。
Karen_gotoku
DONEどこまじシリーズ第一弾ゴロ桐書きかけのやつあったんで完成させた(多分当時の私が書きたかったものと違う)
真島組の事務所で桐生行きつけのキャバクラに半ば強引に取り付けた監視カメラをテレビに写して見ながら不敵な笑みを浮かべた。テレビに映し出されているのは今日も今日とてキャバ嬢を口説き何とかアフターに持ち込もうとしている桐生の姿。西田を呼びゴロ美セットを持ってこいと睨みつけると慌てて部屋を出ていく。
「浮気は許さへんで桐生ちゃん!」
ソファから立ちテレビに映し出されているキャバ嬢には目もくれず桐生の顔を一瞥すると鼻歌を歌いながら部屋を出ていった。
****
「我ながら完璧やのぉ」
鏡の前に映し出される姿は真島ではなく金髪を可愛らしいリボンで結った髪型、ピンクの蛇革ドレス、そしてかかとが高いヒールを履いたゴロ美の姿だった。あれからメイクを研究しているうちに手慣れてしまい短時間で出来るようになってしまった。良かったのか悪かったのかは分からないがこれも桐生のため、と考えると全く苦ではなかった。
1753「浮気は許さへんで桐生ちゃん!」
ソファから立ちテレビに映し出されているキャバ嬢には目もくれず桐生の顔を一瞥すると鼻歌を歌いながら部屋を出ていった。
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「我ながら完璧やのぉ」
鏡の前に映し出される姿は真島ではなく金髪を可愛らしいリボンで結った髪型、ピンクの蛇革ドレス、そしてかかとが高いヒールを履いたゴロ美の姿だった。あれからメイクを研究しているうちに手慣れてしまい短時間で出来るようになってしまった。良かったのか悪かったのかは分からないがこれも桐生のため、と考えると全く苦ではなかった。
Karen_gotoku
DONE一生お前ェに付き纏ってやる!を有言実行した男。錦桐のつもりで書いたけどCP要素は薄め。
鯉の導く先これは夢なのかと疑うほど自分の意識ははっきりしていた。だが、辺りは真っ黒で何も見えない。しかも、目の前にいる男はかつて拳を交えた兄弟でありライバルで、己へのケジメをつけるために死んでいった筈だった。
それなのに何故、自分の前に立っているのだろうか。前と変わらぬ姿で。
死人が夢に出てくる時、生者に訴えかけたい事があるのだといつぞやの占い師が言っていたのを思い出した。
「兄弟」
男ははっきりと声に出して言った。真っ直ぐ、尚且つ鋭く自分を見据える目は死しても変わっていない。
「錦、なのか…」
「寝ぼけてるのか?」
フン、と馬鹿にしたように鼻で笑う錦山。オールバックにした髪を撫でるようにして自分に向き直るとニヤリと口を歪ませた。
1066それなのに何故、自分の前に立っているのだろうか。前と変わらぬ姿で。
死人が夢に出てくる時、生者に訴えかけたい事があるのだといつぞやの占い師が言っていたのを思い出した。
「兄弟」
男ははっきりと声に出して言った。真っ直ぐ、尚且つ鋭く自分を見据える目は死しても変わっていない。
「錦、なのか…」
「寝ぼけてるのか?」
フン、と馬鹿にしたように鼻で笑う錦山。オールバックにした髪を撫でるようにして自分に向き直るとニヤリと口を歪ませた。
Karen_gotoku
DONEリクエストの生存if峯桐です。当初死んだことにするよう桐生ちゃんにお願いする峯さんを書くつもりだったけどリクエストに反するかもと言うことで軌道修正したという裏話があります…。 1515
Karen_gotoku
DONEマシュマロのリクエスト大桐シンジとか皆生きてる設定です
ガチャリ、とドアの音がするとすぐさま背後からぎゅっと抱きしめられた。
「おかえり」
「ただいま桐生さ――」
すうっ、と息を吸い込むと嗅ぎなれた柔軟剤とはまた別の匂いがし、言葉を飲み込んだ。
「桐生さん、アンタまた誰かと会ったな」
「…よく分かったな」
呆れたようなため息を付いて最後に水ですすいだ皿を水切りかごに置いて手を拭くと大吾に向き直る。優しく頬を撫でながら安心させるように呟く。
「シンジに会ってただけだ」
「桐生さんの舎弟ですよね…。この前は違う奴に会ってたしぜってぇアイツら桐生さんの事イヤラシイ目で見てんだろ許さねぇ…桐生さんは俺のだ…」
一人で暴走し始めた大吾を宥める為にリビングに移動し、冷蔵庫からビールとつまみを持ち出す。座る時もぴったりくっつくように座るので大人になっても妙に子供らしいところは残ってるな、と苦笑いした。
929「おかえり」
「ただいま桐生さ――」
すうっ、と息を吸い込むと嗅ぎなれた柔軟剤とはまた別の匂いがし、言葉を飲み込んだ。
「桐生さん、アンタまた誰かと会ったな」
「…よく分かったな」
呆れたようなため息を付いて最後に水ですすいだ皿を水切りかごに置いて手を拭くと大吾に向き直る。優しく頬を撫でながら安心させるように呟く。
「シンジに会ってただけだ」
「桐生さんの舎弟ですよね…。この前は違う奴に会ってたしぜってぇアイツら桐生さんの事イヤラシイ目で見てんだろ許さねぇ…桐生さんは俺のだ…」
一人で暴走し始めた大吾を宥める為にリビングに移動し、冷蔵庫からビールとつまみを持ち出す。座る時もぴったりくっつくように座るので大人になっても妙に子供らしいところは残ってるな、と苦笑いした。
Karen_gotoku
DONEナチュラルに同棲してる真桐龍桐生ちゃんが2人の嫁的な…
彼シャツいいよね……
リクエストありがとうございました!
優しくしたかったのに、ほのかな良い香りが鼻孔を掠め、意識が浮上する。身体を起こそうとするがどこかだるく感じる。
それでも無理やり起こすとくぅ、と腹の虫が鳴った。早く朝食を食べたいという気持ちが勝り、ベッドから降りようとするが足に力が入らずどかりと座り込んでしまった。
そういえば、と昨日の夜の出来事を思い出した。真島も龍司もお互い負けず嫌いなのもあってかいつも以上にがっついてきた。お陰で最後の方は記憶が曖昧だった。
ふと着ているシャツを見るとほんの少しぶかぶかで恐らく龍司の物だろうか。下着も新しいものになっており気絶している間着替えさせてくれたのだろうと考える。
「お、桐生はん。起きたんか」
「龍司、あぁ…リビングに行きてぇんだが情け無いことに腰が抜けてな…」
1880それでも無理やり起こすとくぅ、と腹の虫が鳴った。早く朝食を食べたいという気持ちが勝り、ベッドから降りようとするが足に力が入らずどかりと座り込んでしまった。
そういえば、と昨日の夜の出来事を思い出した。真島も龍司もお互い負けず嫌いなのもあってかいつも以上にがっついてきた。お陰で最後の方は記憶が曖昧だった。
ふと着ているシャツを見るとほんの少しぶかぶかで恐らく龍司の物だろうか。下着も新しいものになっており気絶している間着替えさせてくれたのだろうと考える。
「お、桐生はん。起きたんか」
「龍司、あぁ…リビングに行きてぇんだが情け無いことに腰が抜けてな…」