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    #軌跡

    locus

    ゆきこ

    DOODLE支援課、というか出てくるのはほぼロイド君とリュウとアンリで、普段はランディが近くにいるせいで小柄に見られてるロイド君の話。あとついでに私服が子供っぽいと可愛いな、という夢も詰め込みました!
    いや、エナミさんの描かれた私服も素敵なんですが、普段ロイド君にはこういう気取らないというかファッション性なんて欠片もない(けどそれが良く似合うし可愛いと思う)格好してて欲しいみたいな願望がですね(^_^;)
    ランディが側にいるせいで小柄に見られがちなロイドの話「なあ、兄ちゃん。今日は他のやつらは一緒じゃないのか?」

    休日なのに街の見回りをしていたロイドに、そう声をかけてきたのは、いつもは西通りで元気に走り回っているリュウだった。その後ろからアンリも顔を覗かせている。

    「今日は休みなんだ。だから別々に行動してるんだけど、もしかして俺以外の誰かに用事だったのかな?」
    「それでいつもと違う服を着てるのか。最初てっきり別の人かと思ったぜ。……その格好だとますます警察官に見えない――」
    「あ、ちょっと、リュウ! すみません、ロイドさんっ。リュウが失礼なことをっ」
    「あ、ああ、いや。……ランディにも笑われたし、もう少し大人っぽい服の方が良いのかな」

    休日ということもあってさすがにいつもの格好ではなく、ジーパンにTシャツ、その上からパーカーを羽織りスニーカーを履いたロイドは、どこからどう見ても青年というより少年で。支援課ビルを出る直前、昨夜は遅くまで飲んでいたのかようやく起きてきたランディにも盛大に笑われたのだ。
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    ゆきこ

    DOODLEタイトルまんま、支援課がわちゃわちゃっとしてるいぬの日に因んだらくがき。前に上げたねこの日を踏まえた話だけど、ねこの日にキーアに押しきられて全員(課長やツァイト含む)でねこみみをつけた事だけ押さえておけば読めるはず。なお今回はノエルとワジは欠席です(^_^;)
    初期面子でわちゃわちゃしてるの、やっぱり好きだなあ。人数的にも動かしやすくて丁度良いんですよね。またそのうち何か書けたら良いな!
    支援課でいぬの日の話 2022秋も深まってきた11月1日。
    この日も朝から忙しく支援要請をこなしていたロイドたちがビルへと戻ったのは、夕刻、もう日が沈んだ後の事だった。
    今日の夕食当番はロイドとティオだったが時間も気力もあまりなくて。少し寒いし簡単に鍋にでもしようかと話をしながら入り口の扉を潜れば、途端に4人の鼻孔を良い匂いがくすぐり。
    もしかして、と顔を見合わせた彼らがキッチンを覗けば、そこには予想通りエプロンをつけたキーアの姿があった。

    「おかえり、みんなっ! 疲れてるだろうし、今日はキーアがごはん、作ったよ?」
    「ただいま、キーア。助かるよ。帰りも遅くなっちゃったし、正直今日はあまり作る気力もなかったからな」

    にこにこと笑顔を浮かべるキーアとその頭をなでるロイドという何とも癒される光景に自然と全員が笑顔になり、その後和やかに夕食の時間は過ぎていったのだが。
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    ゆきこ

    DOODLE支援課がわちゃわちゃしてるだけの短い話。フォロワーさんがロイド君の上着について呟いておられたので、私はこう思ってるよ、というのを書いてみました。いやだって、最初からロゴ入りのジャケット着てるのはおかしいし、きっとこういうやり取りがあったのではと。ちなみにバッジも各々どこかにつけてはいるけど、一緒に行動してる時はロイド君が手帳を見せれば身分証明は終わるのであまり出番はない、かもしれないですね!
    ここに残るかどうか迷っていたロイドも腹を括り、特務支援課が発足し。本格的に業務を始めようかというこの日、端末を確認したロイドたちが出掛けようとしたところでセルゲイから待ったがかかった。

    「おい。お前らに渡すモンがあるからちょっと待て」
    「渡す物、ですか?」
    「ああ。業務上、お前らは一般市民と接する機会が多くなる訳だが、警察官の制服じゃ威圧感を与えちまうかもしれねえ。かといってその格好じゃ警察とは信じてもらえねえ可能性もある。なんで一応、C.S.P.D.――クロスベル警察のロゴの入った揃いのジャケットと、SSS――特務支援課のバッジを用意させた」
    「あら。確か服は自由だって聞いた覚えがあるのですが」
    「ああ、自由だ。だから着たくなきゃ別に着なくてもいい。……が、ロイド。せめてお前ひとりくらいは着とけ」
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    ゆきこ

    DOODLEランロイ、ならぬランディとロイドで、しばらく前にアンケートを取らせて頂いた不機嫌な顔をするロイド君の話です。が、上手くまとまりきらなかったうえランロイにならなかったので、そのうちまた今度はちゃんとランロイでリベンジしたいですね(泣)
    なお最後、ちゃんと美味しい夕食にありつけたかは女神のみぞ知る、という事で(^_^;)
    その日。市内をふらふらと彷徨くロイドは珍しく、不機嫌な表情をしていた。
    知り合いに声をかけられれば笑顔を浮かべるものの、ひとりになるとまた眉をひそめてずかずかと歩き出し、やがてやってきたのは西通り。辺りを見回してその事に気づいたロイドは、いつの間にかビルの近くへと戻ってきたのか、とため息をついてくるりと方向を変えると、住宅街に向かって歩き出そうとする。そこへ、聞き覚えのある声がした。

    「よう、ロイド。珍しい顔をしてるな?」
    「……何か用か? オスカー」

    声をかけてきたのはロイドの幼なじみで、この西通りにあるベーカリー《モルジュ》でパン職人をしているオスカーだった。仕事中ではないのか、と少し疑問に思いつつ、幼なじみ相手に取り繕う必要も意味もないか、とロイドがぶっきらぼうに答えれば、苦笑したオスカーにちょっとコーヒーでも飲んでけよ、とモルジュの外のテーブル席につかされる。誰か出てきやしないだろうか、とちらりと支援課ビルの裏口の方角をうかがいつつも、席を立つ事はせず、店内へと入っていったオスカーを律儀に待っていれば、やがて戻ってきた彼が持っていたトレーにはコーヒーとパンが乗せられていて。ぱちりと瞬きをしてその顔を見れば、余りもんだから気にするな、と言われ、小腹も空いていたため、ならばと遠慮なく手を伸ばして頬張り、おいしい、と頬が緩んだところで、それで喧嘩の原因は? と問われて、そんなに分かりやすいだろうか、と思わずぶすっとし。聞いたのはそっちだからな、と前置きしてから、ロイドはたまった鬱憤を晴らすべく口を開いた。
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    ゆきこ

    DOODLE幼少期ロイド君と警察学校を卒業したての兄貴の話。これを読んでから1個前の話を読むとますますつらい、かもしれない(汗)
    例によって色々捏造してるし妄想度合いが高めです。だって幼少期については想像、というか妄想で補うしかないからね! ということで、呼び方とかもちょっと変えてますので突っ込みはなしでお願いしますm(_ _)m
    「ねえ、おばちゃん。僕に、料理をおしえてください」

    たったひとりの肉親であるガイが警察学校の寮に入り、まだ十にも満たない子供をひとりだけにしておく訳にはいかないと(ロイド自身はひとりでもだいじょうぶ、ちゃんとお留守番できるからと主張した。だが物盗りが入ったら危ない、あるいはロイドは可愛いから人浚いが来るかもしれないと兄とレイテ、セシルに却下され、マイルズに諦めろと言われたのだ)ノイエス家でロイドを預かってからしばらく経った頃。真剣な顔でそう言い出したロイドに、レイテは少しだけ驚き、瞬きをしながらどうして? と尋ねる。

    「それは構わないけれど。……ねえ。ロイド君は、どうして料理を覚えたいの?」
    「えっとね、兄ちゃん、けーさつ学校でがんばってるんでしょ? だから、帰ってきたら、おいしいものを食べさせてあげたいなって思ったの」
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    ゆきこ

    DOODLEロイド君と兄貴の話。零序章、ロイド君視点。妄想が多大に含まれていますのでご注意を。
    零を再度プレイし始めた訳ですが、ロイド君て警察官に理想や憧れはあったけど自分が何をしたいかっていうのがあまりなかったっぽいな、とか、兄貴が唯一の肉親といってもいい状態で(叔父さんたちは少なくとも兄貴の生前そこまで干渉してなさそう)その唯一を亡くしたら喪失感は相当なものだろうな、とか考えてたらこんな事に(-_-;)
    兄貴が死んだ。そう聞かされた時、最初は信じられなかった。
    だけど遺体と対面し、葬儀の準備を進めるうちにじわじわとその実感は這い寄ってきて、全てが終わった後、シンと静まり返った家の中で遺品の整理をしながら、胸の内にぽっかりと大きな穴が空いた事に気がついた。
    兄貴はいつでも元気で騒がしくて、兄貴がいるだけでその場は明るく、輝いて見えた。だけど兄貴がいなくなった途端に全てが色褪せ、それは共和国へ、叔父さんたちの所へ行っても続いていて。
    しばらくは何をする気にもなれず、この穴を埋めるにはどうすれば良いのだろうかと考えていた。そんなある日、ふと目についたのは共和国の警察官。彼らを見て、兄貴の事件の真相を知れば少しは気持ちも切り替わるかもしれないとクロスベルへ、警察学校へと行く事を決めた。
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    ゆきこ

    DOODLEランロイ、ではなく無自覚天然攻略王にうっかり口説き落とされかけてるランディの話(多分)。「ランディの声が好きなロイド。目を閉じて聴いてるうちに眠っちゃった」「ロイドのほっぺを真顔でむにむにし続けるランディ」というふたつのお題を合体させてみたけどそれぞれ少しずつずれてる気がする。
    最初はシリーズのふたりのつもりだったんだけどランディが落ちかけてるのでこれは別の世界線の話ですね(^_^;)
    「たまには一緒に俺の部屋で飲まねえか? いい酒が手に入ったんだ」

    そうランディから誘いを受けたロイドは、ならばせめてつまみくらいは作ろうかと夕食後、キッチンで簡単な物を作ってトレーに乗せ、階段を上がるとコンコンとランディの部屋をノックする。
    するとドアを開け、手に持ったトレーを見て顔を綻ばせたランディに入れと促され。お邪魔します、と律儀に断りを入れたロイドが部屋に足を踏み入れれば、こっちだ、とソファの方へと手招きされた。
    なのでそちらに近づいて、手に持ったトレーをテーブルに置いたロイドはランディの隣に腰かけて。お招きありがとう、とにこにこと笑顔で礼を言えば、そんなの別にいいのに、と言いつつもランディも満更でもなさそうな顔をした。
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