ロビぐだ♂とヘクマンを書きたい
DONEそれは誰も知らない、本を閉じた後のお話。昔呟いてたロビぐだ♂ファンタジー(元ネタ有り)パラレルを今更小説の形でリメイクしてみたものの最終話。
てなわけで完結です。長々とありがとうございました。
ちなみにこのシリーズの全部をまとめた加筆修正版を一冊の文庫本にして今度のインテに持っていく予定です。紙媒体で欲しい方はよろしければ。
ハッピーエンドは頁の外側で──────復讐を果たした代償のように魔道に堕ち、死ぬことさえ出来なくなった男は、それからの長い時を惰性で生きた。
妖精達と再び会話を交わせる程度には理性を取り戻したものの、胸の内は冬の湖のように凍りつき、漣さえ立たない。自発的に行動しようとはせず、精々が森を荒そうとする不届き者を追い払ったり、興味本位でやって来る他所からの訪問者をあしらったりする程度。
このまま在るだけの時間の果てにいつの日か擦り切れて、消滅を迎えるのだろう。その刻限を恩赦と捉えて待ち続けることを化け物は己自身へ科した。巡る季節と深さを増す樹海を他人事として感じ取りながら、摩耗しきるまでただ無為に時間をやり過ごす日々。繰り返しでしかない朝と夜を重ねること幾百年の末。
5182妖精達と再び会話を交わせる程度には理性を取り戻したものの、胸の内は冬の湖のように凍りつき、漣さえ立たない。自発的に行動しようとはせず、精々が森を荒そうとする不届き者を追い払ったり、興味本位でやって来る他所からの訪問者をあしらったりする程度。
このまま在るだけの時間の果てにいつの日か擦り切れて、消滅を迎えるのだろう。その刻限を恩赦と捉えて待ち続けることを化け物は己自身へ科した。巡る季節と深さを増す樹海を他人事として感じ取りながら、摩耗しきるまでただ無為に時間をやり過ごす日々。繰り返しでしかない朝と夜を重ねること幾百年の末。
twisted_tugu
DONE【高ぐだ♂/天使/R18G】「ああ君。天女がいて羽衣があるなら隠すというものだろう」
※血の表現、翼の切り落としの表現があり少々グロテクスなので苦手な人は注意してください。
天使パロ。おまけで、らくがき松蔭先生。
パスワードは高杉さんの生まれ年(西暦) 2
ロビぐだ♂とヘクマンを書きたい
PROGRESS彼は無慈悲な森の王。皆大好き復讐劇のターン。そしてロビンさん・オルタ(クラス:アヴェンジャー)のターン。
残酷描写がなくはないけど、これがダメな人は多分えふごやってないから大丈夫だと思うわ私。
ロビぐだ♂ファンタジーパラレル9話それから、立香を抱いてロビンは歩き続けた。片羽を求め彷徨った旅路を遡るように。
足運びは幽鬼のそれだったが、疲労に阻まれることはなかった。渇きも、空腹も、睡魔も、まるで埒外の事象。それが心因性のものなのか、それとも別の何かが起因しているのか。分からないし、どうでもいいことだった。腕の中の重み以外、ロビンには響かない。擦りきれた外套で流離う姿に何も知らない人々が眉を顰めようと、愛し子を案じた妖精達が声をかけようと、何一つ。
青白い月の下を歩いた。
乾いた日の下を歩いた。
歩いて、歩いて、歩いて、歩き続けて──────いつしか、二人が住んでいたあの集落までやって来ていた。
樫の太い枝の下、幹の陰からロビンはその光景を目にした。
8687足運びは幽鬼のそれだったが、疲労に阻まれることはなかった。渇きも、空腹も、睡魔も、まるで埒外の事象。それが心因性のものなのか、それとも別の何かが起因しているのか。分からないし、どうでもいいことだった。腕の中の重み以外、ロビンには響かない。擦りきれた外套で流離う姿に何も知らない人々が眉を顰めようと、愛し子を案じた妖精達が声をかけようと、何一つ。
青白い月の下を歩いた。
乾いた日の下を歩いた。
歩いて、歩いて、歩いて、歩き続けて──────いつしか、二人が住んでいたあの集落までやって来ていた。
樫の太い枝の下、幹の陰からロビンはその光景を目にした。
ロビぐだ♂とヘクマンを書きたい
PROGRESS其の微笑みは流星の如く。感動の再会パートです。
流れ星って綺麗ですよね。たった一瞬で過ぎ去ってしまうものなのに、永遠に心に残り続ける。
それはまるで呪いのように。
ロビぐだ♂ファンタジーパラレル8話一日と半分を費やした下調べで、分かったことが幾つかある。
まずは集団が住まう根城にも関わらず見張りの類を全く置いていないこと。本陣の守りについては件の術式に胡坐をかいているようで、警備らしい警備は一切されていない。襲撃されることを全く視野に入れていないのか、奪ってきたのだろう品々で毎晩の如く酒盛りを開いているようだ。
それから建築自体にも利用出来そうな特徴があった。秘匿を第一に造られたせいか窓や入口が最低限しか設けられていないのだ。また雨と縁遠い土地柄に建つ為、水源を寺院内部にある井戸一つに頼っている。魔物達の棲み処は魔術さえ解けてしまえば、何もかもが[[rb:ロビン > 襲撃者]]には好都合だった。
5421まずは集団が住まう根城にも関わらず見張りの類を全く置いていないこと。本陣の守りについては件の術式に胡坐をかいているようで、警備らしい警備は一切されていない。襲撃されることを全く視野に入れていないのか、奪ってきたのだろう品々で毎晩の如く酒盛りを開いているようだ。
それから建築自体にも利用出来そうな特徴があった。秘匿を第一に造られたせいか窓や入口が最低限しか設けられていないのだ。また雨と縁遠い土地柄に建つ為、水源を寺院内部にある井戸一つに頼っている。魔物達の棲み処は魔術さえ解けてしまえば、何もかもが[[rb:ロビン > 襲撃者]]には好都合だった。
みゅうちゅー
DOODLE高ぐだ♀朝リベンジ(?)です。面白い反応しなかったぐだ子をちょっとびっくりさせようとした社長のお話。
ぐだ子もこういうシチュエーションなら女の子の反応する…してくれ…うちのぐだ子はします!! 4
朱里すみは
DOODLE若モりぐだ子ラクガキまとめ。乙女ゲーや少女漫画風。1枚目:図書室で過ごす2人。 #ぐだ子 の寝顔を見てしまう #若モリ。2枚目:壁ドン&顎クイ。若モリは第二再臨の姿なので1枚目より強気。3枚目:恋人繋ぎしながらキス。若モリは第三再臨の姿 #FGO #鯖ぐだ #若モリぐだ #モリアーティ #若茶 3petigawara_fgo
DOODLE呼延灼攻めのぐだ♀受けのあほエロの導入。呼延灼はマスターによしよしされたい 呼延灼はカルデアに召喚されてからもエンプーサとの複合霊基のため情緒不安定かつ自己肯定感の問題をかかえる承認欲求モンスターであった。
自信がないけど褒められたい。ちやほやされたい。
自分だってちゃんと出来るはず。
マスターにいいところを見せてめちゃくちゃに褒められたい。
呼延灼にとって一番の行動原理はマスターからの称賛であった。マスターの優しい表情、声音、撫でてくれる手の温かさ。どれも呼延灼の心を癒し奮い立たせる素晴らしい魅力があった。
この手で撫でてもらえるなら何でもできる。そう、どんなことでもできる。
暗殺だって闇討ちだって出来るし、大軍を指揮するのも(向いてはいないけど)頑張るもん!
マスターの褒め力は他の人たちと違い、誠がある。
1287自信がないけど褒められたい。ちやほやされたい。
自分だってちゃんと出来るはず。
マスターにいいところを見せてめちゃくちゃに褒められたい。
呼延灼にとって一番の行動原理はマスターからの称賛であった。マスターの優しい表情、声音、撫でてくれる手の温かさ。どれも呼延灼の心を癒し奮い立たせる素晴らしい魅力があった。
この手で撫でてもらえるなら何でもできる。そう、どんなことでもできる。
暗殺だって闇討ちだって出来るし、大軍を指揮するのも(向いてはいないけど)頑張るもん!
マスターの褒め力は他の人たちと違い、誠がある。
Σフレーム
REHABILI新茶の居ないカルデアの2人若モリぐだ♂「まぁよくも老齢の私を籠絡したものだ」
「……」
白で統一された食堂にてぽつんとただ1人夜食を頬張っていた自分に投げかけられた言葉。嫌味と取るのが普通だろうが、ことマスターたる立香にはそう考える思考は残念ながら持ち合わせていない。
「それはどうも」
「褒めてない」
「あとうちにアラフィフの教授は居ないから」
「それも承知している。しかし閲覧可能なレポートを読む限り新宿で邂逅した君には心を砕いているようにも見て取れるのだが」
「フレンドさんの教授めっちゃ強いんだよね。困ったらサポート頼んでたし頼りになるよ」
「話の腰を折るな」
こんな深夜帯に帰還して他のみんなはマイルームに帰って貰ったがどうにも腹の虫は機嫌が悪かった。しょうがなく食堂にて夕飯のお零れでも預かろうと足を運んだがタイミング悪くエミヤがいた。小言を承知の上でこんばんはと挨拶する。だがその前に「夜食を所望かね?」と普段通りの彼だった。
1997「……」
白で統一された食堂にてぽつんとただ1人夜食を頬張っていた自分に投げかけられた言葉。嫌味と取るのが普通だろうが、ことマスターたる立香にはそう考える思考は残念ながら持ち合わせていない。
「それはどうも」
「褒めてない」
「あとうちにアラフィフの教授は居ないから」
「それも承知している。しかし閲覧可能なレポートを読む限り新宿で邂逅した君には心を砕いているようにも見て取れるのだが」
「フレンドさんの教授めっちゃ強いんだよね。困ったらサポート頼んでたし頼りになるよ」
「話の腰を折るな」
こんな深夜帯に帰還して他のみんなはマイルームに帰って貰ったがどうにも腹の虫は機嫌が悪かった。しょうがなく食堂にて夕飯のお零れでも預かろうと足を運んだがタイミング悪くエミヤがいた。小言を承知の上でこんばんはと挨拶する。だがその前に「夜食を所望かね?」と普段通りの彼だった。
ロビぐだ♂とヘクマンを書きたい
PROGRESS前からちまちま以下略。良いモブも悪いモブも出ます。
ファンタジーパラレルなロビぐだ♂第3話「―――公が来るんだってよ。」
そんな世間話が耳に入ってきたのは、東から紫の[[rb:帳 > とばり]]が街に覆い被さろうとする時間帯だった。
ちょうどロビンは森から街に出てきていた。麻縄や布のような市場でしか手に入りにくい必需品を買い足し、ついでに[[rb:麦酒 > エール]]の一杯でも引っかけて帰る算段である。物資の調達は滞りなく済み、夕方には目論み通り酒場の戸をくぐることが出来た。
徐々に賑わいを増していく店の片隅でジョッキを傾けるロビンの耳に、その話は偶然入り込んできたのである。
「…………」
こういう時に耳をそばだててしまうのはもう習性といって良い。様々な方面に敏くなければ長く旅暮らしはやっていけないのだ。不審に思われない程度に話が聞こえてきた方向へ身体を寄せる。
10591そんな世間話が耳に入ってきたのは、東から紫の[[rb:帳 > とばり]]が街に覆い被さろうとする時間帯だった。
ちょうどロビンは森から街に出てきていた。麻縄や布のような市場でしか手に入りにくい必需品を買い足し、ついでに[[rb:麦酒 > エール]]の一杯でも引っかけて帰る算段である。物資の調達は滞りなく済み、夕方には目論み通り酒場の戸をくぐることが出来た。
徐々に賑わいを増していく店の片隅でジョッキを傾けるロビンの耳に、その話は偶然入り込んできたのである。
「…………」
こういう時に耳をそばだててしまうのはもう習性といって良い。様々な方面に敏くなければ長く旅暮らしはやっていけないのだ。不審に思われない程度に話が聞こえてきた方向へ身体を寄せる。