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    #オリ主

    oligarch

    moege3

    MOURNING【迂闊に~】で3顔。お題:眼鏡
    なんでも大丈夫な方だけどうぞ
    視力の悪い鳥海だからこそ鳥海が眼鏡をかけていない裸眼のとき、降谷は「きみがすきだよ」「きみをあいしてる」「きみにふりむいてほしい」「ぼくをすきになって」「ぼくにこいして」「ぼくをあいして」と音無く囁く。眼鏡をかけず普段よりも開いていない瞳を見て、どれくらい近付けばこの音無き囁きが拾われる距離なのだろうかともどかしくもある。でも、この気持ちは組織を壊滅させるまで腹の奥底へ眠らせると決めたから。この想いが溢れこぼれる前に、少しずつこうして口からこぼす。いつかこの言葉達を音に乗せて伝えられるように願いながら。

    ===

    #バーボンVer

    今日も僕は闇に身を沈める。目の前に喉から手が出るほど欲しい獲物が飛び込んできた。こんなチャンス、僕が逃す筈ないでしょう?「愛してます。僕だけを愛しなさい。そうすれば貴女の身の保証はしましょう」こんな怪しい侵入者に何を言い出すのかと周りのネームドがザワつく。「前から目をつけていたんです。それが、自ら飛び込んできてくれるなんて……もうこれって、運命、ですよね?」眼鏡はどこかへ落としたのだろう。拘束され床に転がされている鳥海は見えていなくとも声で判別できたようで、顎を掴んで持ち上げると目を見開いた。普段は伏せ目がちな瞳がしっかりと僕を写す。「こんなところへ足を踏み入れなければ僕に捕まらなかったのに。本当に、本当に可哀想」嬉々としながらも興奮を隠せていない声に鳥海が真っ青になって震える。いま、鳥海には僕がどう見えているのだろうか。「もう明るいところなんて歩けませんよ、貴女。ずっと、ずっと僕の腕の中で生き続けるんです。好奇心は猫をも殺す……そうだ、貴女は可哀想な猫だったんですね。ならばとびきりお似合いの首輪を用意してあげなければ。これって、飼い主として当たり前ですよね?」鳥海の口が「いやだ」と動いた瞬間、許しがたくて顎を掴んでいた手で首を締める。周りのまだ穏便なネームドがやめてあげろと言うが、最初の躾が肝心なのだ。邪魔をしないで欲しい。気道を潰され息が出来ない鳥海の瞳からポロリと涙がこぼれた。ゾクリと快感から背筋が震える。「僕が優しくしているうちに、ちゃんと言うことを聞いた方がいいですよ?」声は出ていないが鳥海の口の動きが肯定を示す。パッと手を離してあげた。ほら、支えてあげていないとキミは座っていることも儘ならないじゃないですか。
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    moege3

    MOURNING◇注意!
    何でも許せる方のみ。深いこと考えたら駄目だ。
    ヘビースモーカーなK学同期原作知識ありトラ転女主です。

    ※本当の名前(トラ転前の名前)を明かせば存在自体が無かったことになる世界で、それでもお互いに恋情を持っていたfryのみは彼女のことを覚えていたら。



    ?「これは、駄目な私の [[rb: I F > しあわせな]] 物語」
    医療従事者の方々にはマジで申し訳ねぇ!▼僕が欲しいもの▼


    懐かしい場所に呼び出され《少し曰わく付きな彼女》が誰にも明かさなかった本名を教えてくれた。そして突然の『さよなら』を口にした瞬間、目の前のその身が砂のようにサラサラと消えはじめる。『目的を達成したらどうなるかわからない』と言っていた癖に、知っていたんじゃないか。どうにか抱き締めようとしたのに間に合わず伸ばした手の中にキラキラしたものを掴めただけで、手を開くと同時にそれも消えてしまった。彼女の吸っていたタバコの香りだけが残っている。僕には将来を共に歩むのならキミしか居ないのに、どうして。それからこの世から彼女を知る人間が消えた。警察学校同期達をはじめ彼女と親しくしていた者や彼女に関する情報全てが元より存在しなかったかのようにそれとなく改変され何も無い。彼女が好んで吸っていたタバコに火をつけ、あの日からもう何年もこのタバコを吸わなければ眠れないという事態に陥っている。重症だ。最早これは自傷行為に近いなと苦笑した。
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