バイラ
DONEどっちがどの仕事でも、膝丸がいるから髭切は本丸が好き。兄者はこういうときだけめっちゃ速くなるんです笑そしてすっっごくわかりにくいけど、膝丸って言ってる兄者(笑
弟は僕の大地(初夏の小噺)僕達の顕現はその全てが審神者の霊力だけど、
僕達の始まりは土のその奥深くから。
溶けて固まって解けて固まって
そうして結びつきは強くなる。
「兄者、そろそろ行かぬと集合に遅れるぞ」
「んん、ありがとう。もうそんな時間かあ」
今日の午前は僕は遠征この子は内番、
最近やけに弟と仕事を分けられる。
どういう方針なのか主の考えはとんと分からないけど、
ちょっとつまらないな、と思ったのはほんの僅かの間だった。
「お前は農具当番だね」
「…その言い方はよしてくれ兄者…」
「あはは、ごめんごめん。今日も暑いから気を付けるんだよ」
真面目な弟をちょっと茶化して、逆らう産毛を撫でつけて。
着せかけてくれた上着の紐を結ぶ様子をじっと見る
「うっかり怪我などせぬようにな」
1123僕達の始まりは土のその奥深くから。
溶けて固まって解けて固まって
そうして結びつきは強くなる。
「兄者、そろそろ行かぬと集合に遅れるぞ」
「んん、ありがとう。もうそんな時間かあ」
今日の午前は僕は遠征この子は内番、
最近やけに弟と仕事を分けられる。
どういう方針なのか主の考えはとんと分からないけど、
ちょっとつまらないな、と思ったのはほんの僅かの間だった。
「お前は農具当番だね」
「…その言い方はよしてくれ兄者…」
「あはは、ごめんごめん。今日も暑いから気を付けるんだよ」
真面目な弟をちょっと茶化して、逆らう産毛を撫でつけて。
着せかけてくれた上着の紐を結ぶ様子をじっと見る
「うっかり怪我などせぬようにな」
バルサミコ
DONE兄者 重要文化財指定記念の日4月25日二枚目は線画。背景じつは急いで描いたので最初のイメージは黄色っぽくしようと思ってたのでまたリテイクするかも
三枚目は最初のラフ 今回は向き反対の方がイイかなーで線画の前に方向変えました 3
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話す結びの、応えです。『兄者』と『髭切』、最初と今、一振り目と穴埋め。
置いていかれた膝丸の心を聞いて、今ここにある髭切の太刀は。
兄者の手紙。結びの応え「
『代わりじゃないよ』
ごめんね膝丸、僕、だよ。
本当だよ。本当にごめん。
僕は、僕はね、自分を見失ってたんだ。
お前は戦う僕に憧れてくれて、そして本来の僕に気付いてくれて、好きだと言ってくれたのに。
僕はそれを、その僕を、認められなかったんだ。
ごめんね膝丸、本当にごめん。
お前に酷いことをして。
僕は、僕を守るために、なにをどうやっても埋められない、償えない、酷いことをしてしまった。
とんでもなく弱い刀だったんだ、僕は。
武士の世を統べる鎌倉将軍の宝刀髭切の太刀
そんな肩書きに思い上がっていただけだったんだ、僕は。
…まるで人の子みたいだね。
見栄を張って、人並みを認められなくて、大雑把を装っているのを見抜かれて焦って、
538『代わりじゃないよ』
ごめんね膝丸、僕、だよ。
本当だよ。本当にごめん。
僕は、僕はね、自分を見失ってたんだ。
お前は戦う僕に憧れてくれて、そして本来の僕に気付いてくれて、好きだと言ってくれたのに。
僕はそれを、その僕を、認められなかったんだ。
ごめんね膝丸、本当にごめん。
お前に酷いことをして。
僕は、僕を守るために、なにをどうやっても埋められない、償えない、酷いことをしてしまった。
とんでもなく弱い刀だったんだ、僕は。
武士の世を統べる鎌倉将軍の宝刀髭切の太刀
そんな肩書きに思い上がっていただけだったんだ、僕は。
…まるで人の子みたいだね。
見栄を張って、人並みを認められなくて、大雑把を装っているのを見抜かれて焦って、
バルサミコ
DONE私の性癖を詰め込んだ兄者ふる雪に 色まどはせる梅の花 鶯のみやわきてしのばむ
菅原道真5歳の頃の和歌(天才!)北野天満宮梅苑そろそろ開く頃ですね
横顔節目 ピアス・・・抑え目の色合い・・・
二枚目三枚目は別バージョン 3
バイラ
DONE文字のらくがき冬ver.もう夏目前だけど完成しました!
冬の小噺吐く息も凍りそうな冬の朝
食堂から部屋までの廊下をふみしめるたびに
足の先から鋼に戻る
「冬というのは冷たいねぇ」
「寒い、というのだぞ兄者」
「足も手の先も冷えてしまうね、ほら」
きちんと着ればいいのに肩に掛けただけの上着をかきあわせて
空いた片手を手袋からぬいて
ひやりと俺の頬に押しつける
「ひゃぁ!」
「ありゃ?」
ひやりとひやり。
「お前、ほっぺたまで冷たいじゃないか」
冷たいのと冷たいののはずなのに咄嗟の声がでたのは
兄の素手に触れられたから
「早く戻ろうね」
そうして長い廊下を足早に
半ば滑るように部屋をめざす
兄者の素手に手を引かれ
ああ俺も手袋を外しておけば…などと不埒なことを考える
「う〜〜っ寒い!布団、まだ上げなきゃよかったねぇ」
513食堂から部屋までの廊下をふみしめるたびに
足の先から鋼に戻る
「冬というのは冷たいねぇ」
「寒い、というのだぞ兄者」
「足も手の先も冷えてしまうね、ほら」
きちんと着ればいいのに肩に掛けただけの上着をかきあわせて
空いた片手を手袋からぬいて
ひやりと俺の頬に押しつける
「ひゃぁ!」
「ありゃ?」
ひやりとひやり。
「お前、ほっぺたまで冷たいじゃないか」
冷たいのと冷たいののはずなのに咄嗟の声がでたのは
兄の素手に触れられたから
「早く戻ろうね」
そうして長い廊下を足早に
半ば滑るように部屋をめざす
兄者の素手に手を引かれ
ああ俺も手袋を外しておけば…などと不埒なことを考える
「う〜〜っ寒い!布団、まだ上げなきゃよかったねぇ」