hairia_hairia
DONE学パロ 片思い 堀辰雄『燃ゆる頬』の一部を改作実験室 昼休みも中頃に差し掛かっていた。お気に入りの場所というのは、人を穏やかに上機嫌にしてくれる。それが、ここ植物実験棟の東側にある花壇である。その中を一人で佇んでいると、花壇に咲いてある名も知らぬ花々から、一匹の蝶が飛び立つのを見つけた。蝶は、足に濃橙色の花粉を付けて、愛らしく飾り立てているように見えた。私は、着飾った蝶が次にどの花へゆくのかを、見てみたいと思った。しかし、蝶はどの花にも止まらず、しかも、どの花を選べばよいか、迷っているようにさえ見えた。私は、もどかしい気持ちで眺めていた。…次の瞬間、花々が蝶を自分のところへ誘うべく、一斉に花弁を開き、自らの雌蕊をくねらせ、見せつけている…気がした。私は、その姿態に驚きと気後れを感じたが、気が付けば高揚感に包まれ目を奪われていた。そのうち、蝶はある花を選び、着飾った足でその柱頭にしがみついていた。体を託すように止まる蝶に、花は自ら花弁を動かして蝶をやさしく愛おしむよう包み込んでいた…。やがて、蝶は花を振りほどくように、飛び立っていった。気が付けば、その場には私ひとりきり…先ほど感じていた高揚感から、なんとも低迷な居心地の悪い気持ちへと変わっていた。折角のお気に入りの場所でこんな気持ちになるなんて…暗澹とした気持ちを払拭すべく、目の前の受精を終えたばかりの花をぐちゃぐちゃにしたくて、手に取ろうと…
2182艘舵水(そーだすい)
DONEお手合わせ、よろしくね!この二人のお話はときに物理格闘からSF的知見まで差し込んでくるのであなどれない
2023/11/18
背景写真 : Pixabay から sunganga 様
ユウシ
DOODLE2023/11/18【暁くん過去妄想絵】(Xから倉庫へ)
暁くんの過去妄想(キャラPVの方の設定から)
うっかり着物の合わせを間違えていたのを発見しXから速やかに撤去。
(→結局向きあっていることに気づきポイピクのみ戻した。)
※ラクガキなので塗りも線もデッサンも着物も茶碗も諸々テキトー
笹(ささ)
PROGRESS12月発行予定影日本の進捗カケラです。下書きとペン入れ混じってます。
全てカケラですので物語繋がってません。
あとわたしの叫びがちょいちょい入ってますのでご了承くださいませ。 27
老外( ´∀`)
TRAINING使用了夢角不好意思m(_ _)m 套了本能的模板用了(ry發現6pt的間隔似乎比較接近實際(實體書面)會有的樣子?之前用10pt下去排,這樣一比行間真的有差耶(已知用火(ry)還是不知道該怎麼換成中文稱謂,叫先生叫大哥都怪怪的O口=真的要認真填坑了(UCCU) 3
陽野あたる
DONEワンライワンドロ参加作品その2私の推し「邪魔するぜー」
よく晴れた日の午後、暖簾をくぐって馴染みのお客さんがやって来た。
人混みの中でも目立つ赤い羽織と灰銀の髪、腰に佩いた刀。一見すると何やら『そちら側』の人間にしか見えない粗野な立ち居振る舞いに、他所の國から訪れた人は決まってぎょっと顔を強ばらせる。
借金の取り立てにでも来られたのかとこちらを恐る恐る伺う眼差しにももう慣れたもので、私は精一杯の笑みを浮かべて彼に相対した。
「若頭、いらっしゃいませー」
「よお、相変わらず賑わってんな」
私の言葉に店内に安堵したような空気が広がる。顔は見たことがなくとも、『堺の若頭』と呼ばれる存在は彼、朱の盆をおいて他にいない。
「皆さんが見回りしてくださるおかげで」
1344よく晴れた日の午後、暖簾をくぐって馴染みのお客さんがやって来た。
人混みの中でも目立つ赤い羽織と灰銀の髪、腰に佩いた刀。一見すると何やら『そちら側』の人間にしか見えない粗野な立ち居振る舞いに、他所の國から訪れた人は決まってぎょっと顔を強ばらせる。
借金の取り立てにでも来られたのかとこちらを恐る恐る伺う眼差しにももう慣れたもので、私は精一杯の笑みを浮かべて彼に相対した。
「若頭、いらっしゃいませー」
「よお、相変わらず賑わってんな」
私の言葉に店内に安堵したような空気が広がる。顔は見たことがなくとも、『堺の若頭』と呼ばれる存在は彼、朱の盆をおいて他にいない。
「皆さんが見回りしてくださるおかげで」
陽野あたる
DONEワンドロワンライ参加作品その1守りたいもの 日付も変わり、夜遅い時間だと言うのに主の部屋からは行灯の薄明かりがこぼれている。
確かに彼にとって睡眠と言うものはさほど意味を持たないかもしれないが、連日連夜働き詰め闘い詰めでは疲労も拭えまい。部下たちへの示しと言うものもある。
休むと言うことが下手くそな彼を、窘められる立場にある者もそういないだろうと内心溜息を零しながら、煙羅煙羅は軽く障子戸を叩いて訪いを告げた。
「ぬらりひょん様」
応えはないが、いるのは解っている。
そして、自分の入室を否と言う主ではない。
戸を開けて中へ足を踏み入れると、案の定ぬらりひょんは簡易的な文机の前に腰を下ろしてゆるりと紫煙をくゆらせている。
が、その膝を枕にしてすーすーと寝息をこぼしている小鬼に煙羅煙羅の視線は吸い寄せられた。
1047確かに彼にとって睡眠と言うものはさほど意味を持たないかもしれないが、連日連夜働き詰め闘い詰めでは疲労も拭えまい。部下たちへの示しと言うものもある。
休むと言うことが下手くそな彼を、窘められる立場にある者もそういないだろうと内心溜息を零しながら、煙羅煙羅は軽く障子戸を叩いて訪いを告げた。
「ぬらりひょん様」
応えはないが、いるのは解っている。
そして、自分の入室を否と言う主ではない。
戸を開けて中へ足を踏み入れると、案の定ぬらりひょんは簡易的な文机の前に腰を下ろしてゆるりと紫煙をくゆらせている。
が、その膝を枕にしてすーすーと寝息をこぼしている小鬼に煙羅煙羅の視線は吸い寄せられた。