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    鴨緑

    @gatoyosee

    描いた絵ここにポイとする

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    鴨緑

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    前にダラーって書いてたネタメモみたいな読み物
    アオ主
    これを元にもう少し丁寧に書き足そうと思ったけど結局放置してた

    プラネタリウム行く話「プラネタリウムに行こう」
    ズイと顔に寄せられ見せられたスマホには既に席を購入した後の画面が映し出されている
    「都会は星見れないからねー」
    確かに、都会は建物の明かりでほとんどの星の光が掻き消されている
    「デート!明日が楽しみぃ〜」
    「明日……?少年、明日は学校だが?」
    「え?サボるよ?」
    ………君らしい答えだ、だが
    「少年、流石にそれはどうかと思う」
    「でももうチケット取ったし、行くしかないよね?」
    「そう‥なのか?」
    「そうだよ」
    そうなのか。行くしかないのか
    「ま、そう言うワケで。寝よ寝よ」
    「おやすみ、少年」
    「おやすみー」


    朝、私より先に少年が目を覚ましていた
    「楽しみすぎてめっちゃ早く起きちゃった」
    「おはよう、少年」
    いつもの学校に行く時間よりも一時間早い起床だ
    「休みだと思うとつい早く起きちゃうんだよなぁ」
    「少年、休みではない。サボりだ」
    「アオガミって星見たことある?」
    …話題を変えられてしまった。星か…
    「星は…記録ではあまり観測はしていない。ダアトには星空はなかった」
    「そっか、じゃあ今日はめっちゃ見られんじゃん。オレの田舎、山の中だから星がめっちゃ見れるんだけどすっごい綺麗だよ」
    「君は星空を見たことがあるのか」
    「まあね、今日見るのは作り物の星だけどさ、予行演習って事で。……次は本物の星空を一緒に見よう」
    「ああ、いつか君と星を見に行きたい」
    「へへ………、もう、部屋出よっか?ちょっと早いけど。近くのカフェで時間潰せばいいし」
    「そうだな」


    プラネタリウムの上映が始まった
    「すっご、ふかふか」
    そう言って席の座り心地を確かめていた少年は5分もしないうちに寝てしまった。
    暗い空間に落ち着いた学芸員の説明、何より朝一時間も早く起きたという事はその分睡眠時間も取れていない。当然の結果だった。
    周りには満点の星空が映し出されている。
    造られた星の灯り…造られた私…何か近いものを感じる…と言えば少年はロマンティックだと言っていただろう。
    だが当の本人はぐっすりと眠っている。
    いつの間にか星空よりも少年の寝顔に夢中になっていた。
    いつぞやの少年の言葉を思い出す。
    『自分しか知らない秘密って自分だけの宝物!って感じで結構好きなんだよな、勿論いい方の、楽しい方の秘密。重たいのとか悲しいのはイヤだけど』……と
    それで、私には教えてくれないのか?と尋ねたら、秘密教えたらもう秘密じゃないじゃん!ってはにかんで返された記憶がある。
    私だけの…秘密か…
    寝ている少年の前髪に、頬に、そして唇に軽く口付けをして見る。それでも少年は眠ったままだ。
    今ここで起きた出来事。寝ている少年にも、私の姿を見ることができない人間にも知られない。
    私だけの秘密。なるほど少年の言った通り、これは悪くないのかもしれない。

    上映が終わり、起こした少年とまたカフェで休憩する事になった。 
    「すっごい…寝てた…」
    「最後までぐっすりだったな」
    「起こしてよ」
    「あまりにも君が気持ちよさそうに寝ていたから」
    「…そっか……」
    「今度は、君と一緒に本物の星空を見たい」
    「……そっか!」
    どことなく嬉しそうに返事をする少年を見ると、私まで嬉しくなってくる。
    回し飲みをしていたアイスコーヒーもなくなり、そのまま帰宅した。
    その晩はプラネタリウムで聞いた説明を少年に聞かせてあげた。子守唄にはうってつけだったらしく、いつの間にか眠っていた。
    いつか、君と二人、満点の星空を見る事、
    私の目標がまた一つ増えた。

    思わぬところでそれは達成した。
    「二人きりでもないし!ロマンティックでもない!綺麗だけど!こーゆーのじゃ!!ないっ!!」
    ナホビノに成った少年が長官の隣で喚いている。
    万魔会談に用意された場所は皮肉にも私達が望んだ満点の星空だった。
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    鴨緑

    MOURNING寝たくない時にダラダラ付け足しながら書いてた読み物。アオが夜中の学校に忘れ物取りに行ったりする話。書いてる時はアオ主だと思って書いてた
    寝たくない夜の話「やっべ」
    少年が胸ポケットに手を入れたり、他のポケットや鞄を漁っている。
    「少年?」
    声をかけると焦りを含んだ様な声でこちらを見つめてきた。
    「学校に生徒手帳忘れたかも」
    「それは…」
    少年が苦笑いしながらどうしよ…どうしよ…と狼狽えながらまた鞄の中を漁っている。焦るのにも無理もない。
    縄印の寮の鍵は生徒手帳なのだ。生徒手帳に埋め込まれているICチップで寮の出入りが可能になっている。
    今は夜中の八時。訳あり、ベテルに寄った帰りなので遅めの帰りになってしまい、学校はもう門は閉じている。今から取りに行くのは不可能だ。しかし、
    「少年、安心してくれ。私なら鍵を開けられる」
    読み取り機に手帳をかざすフリをしてくれ。
    そう言い、少年に読み取り機にかざすフリをして貰う。防犯カメラにこの光景が写っている状態で私が今からやる鍵開けは少々奇怪に見える可能性があるからだ。少年が手を置いている読み取り機に手を当て、以前少年の生徒手帳のICチップから読み取った情報を送ると難なくエントランスの自動ドアは開いてくれた。合鍵でドアを開けた様な物だ。
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