ときめき課金1瓶目+
竈門炭治郎という人物は、倹約家であると評される。
しかし、そのことについて本人は尻の座りが悪い思いをしている。
大家族であり、早くに父を亡くし家計を支える立場のため、自然と質素倹約を心がけていた。
しかし、高校に入ってしばらくしてからは、違う目的のためいっそう倹約するようになった。
そのきっかけは級友である我妻善逸にあった。
ある昼休み「昼ごはんパン一個じゃ足りない……」と腹を空かせていた彼に弁当のおかずを分けてやりながら、「いつもはもっと食べてるだろう、今日はどうしたんだ」と尋ねると。
彼はスマホを見せながら「今このユーチューバーにハマってて、お昼ご飯代課金しちゃった……」と脂下がった顔をした。
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