みとせ
DONE福乱が付き合うまでのお話恋だ愛だと呼ばないで「愛してるよ」
いきなり目を見て何を言うかと思えば、ふとした拍子に乱歩がそんなことを言った。
「それはどういう意味だ」
「そのまんまの意味」
乱歩は食い下がる様子で、私は思わず乱歩のおでこを軽くトン、とたたいた。冗談だと自分に思い込ませたかった。
乱歩は、ふっと苦笑いをして目を閉じた。意識したことのない彼の長いまつ毛が、妙に息を詰まらせた。感じたことのない感覚で彼を見ている自分に気がつき、動揺する。
「ねぇ福沢さん、僕は逃げないよ、だからここで振るなら振ってしまって。」
戸惑い。ただそれだけの感情に、こんなに振り回されたのはいつぶりか。
俺はそこに、愛しているか?という問いに、嫌悪を感じなかった自分に、とてつもない嫌悪を感じ、そして咄嗟に乱歩を跳ね除けてしまったのだ。
3886いきなり目を見て何を言うかと思えば、ふとした拍子に乱歩がそんなことを言った。
「それはどういう意味だ」
「そのまんまの意味」
乱歩は食い下がる様子で、私は思わず乱歩のおでこを軽くトン、とたたいた。冗談だと自分に思い込ませたかった。
乱歩は、ふっと苦笑いをして目を閉じた。意識したことのない彼の長いまつ毛が、妙に息を詰まらせた。感じたことのない感覚で彼を見ている自分に気がつき、動揺する。
「ねぇ福沢さん、僕は逃げないよ、だからここで振るなら振ってしまって。」
戸惑い。ただそれだけの感情に、こんなに振り回されたのはいつぶりか。
俺はそこに、愛しているか?という問いに、嫌悪を感じなかった自分に、とてつもない嫌悪を感じ、そして咄嗟に乱歩を跳ね除けてしまったのだ。
あずみ
DONE全面箔キャンペーン印刷のお試し刷り用に弄ったデータ(なので線や文字の太さの実験的にゴチャゴチャしてます)今年の年賀絵がちょうどよかったので…!こういうデザインに和物は合いますね。初の箔押しどうなるか楽しみです🥰🐰🐯
DONE【🪞🌸×🪞👔】「マネマネパニック危機一髪!」の後日談です。
鏡の世界のマネピクとマネ安のお話。
🪞🌸→寡黙な冷徹美人。🪞👔→ヘタレを通り越してビビりになりました。
🪞🌸×🪞👔というより🪞🌸→🪞👔っぽい……🪞👔にだけクソデカ執着を持つ🪞🌸
なんでもいいよって方よろしくお願いします…… 3207
イロドリ
DONEロイ君とよその子さんたちが訳ありで同居している話。スプラ2のオクト・エキスパンション、スプラ3のサイド・オーダーのネタバレあり。よその子さんのキャラシは追ってツイします(本人方より許可をいただいています)。
ナギ・モノ……寝っ子さんの自機。順にタコ・イカのガール。
リオ……ごなまさんの自機。ハイカラスクエアから来たイカボーイ。
ジェヘナ「免許証よし。護身用のスシコラ三つ、よし。飲み物よし。食べ物……俺たちとロイの分、よし」
「タオル……晴雨兼用カサ、大きめ三本……ロイドの、着替え……、モノ。こっちは、大丈夫。あとは……」
「車椅子、よし。準備できたね。……それじゃあ、行こうか」
ロイ。
「今日は……お出かけ、する。ハイカラ地方の、奥の方に。緑、いっぱいある。コジャケも一緒に行くよ」
「ワッ」
「……」
「ちょうどいい草原とか、花畑を見つけたいなって思ってるんだ。ドライブして、いろんな景色を見ながらさ。電車も考えたけど……ちょっと、他の客がいてうるさそうだからね」
「……」
「じゃあ車に乗るから……体、持ち上げるぞ」
リオがベッドの上に横たわるロイを起き上がらせ、倒れそうになるロイの体をその体で支えて持ち上げ、車椅子に座らせてくれる。車椅子を押して私たちは家の外に出て鍵を締め、ドアを開けておいた車へと向かった。ひとり分のシートと車椅子の収納スペースで贅沢に使った後部座席。このために作られた特注の車だ。
16926「タオル……晴雨兼用カサ、大きめ三本……ロイドの、着替え……、モノ。こっちは、大丈夫。あとは……」
「車椅子、よし。準備できたね。……それじゃあ、行こうか」
ロイ。
「今日は……お出かけ、する。ハイカラ地方の、奥の方に。緑、いっぱいある。コジャケも一緒に行くよ」
「ワッ」
「……」
「ちょうどいい草原とか、花畑を見つけたいなって思ってるんだ。ドライブして、いろんな景色を見ながらさ。電車も考えたけど……ちょっと、他の客がいてうるさそうだからね」
「……」
「じゃあ車に乗るから……体、持ち上げるぞ」
リオがベッドの上に横たわるロイを起き上がらせ、倒れそうになるロイの体をその体で支えて持ち上げ、車椅子に座らせてくれる。車椅子を押して私たちは家の外に出て鍵を締め、ドアを開けておいた車へと向かった。ひとり分のシートと車椅子の収納スペースで贅沢に使った後部座席。このために作られた特注の車だ。
oriesaikou
DONE真亀さんのかわいいイラストを元に書かせて頂きました✨DKのワチャワチャ好きです♡
ある野球部の日常誰もいない教室。
今日は部活が休みの日なので千早からおすすめのプレイリストを聞かせてもらってた。
「ね〜ぇ!葵ちゃんと瞬ちゃんって距離近くない?」
教室に入ってくるなり俺たちの机になだれ込みじたばたしながらそう言ってきた。
「はぁ?気の所為だろ?」
「そうですよ。今だって俺が聞いてる音楽が気になるからってイヤホン貸してただけですし」
「え〜、でもでも瞬ちゃんパーソナルスペース狭いって言ってたのにー!!葵ちゃんは入れちゃうのね…俺もいれて!!!」
「嫌です。」
「(確かにこいつ会った時最初に言ってたよな…俺は仲良い方ってことか!!)」
千早に仲良いと思われてたのが嬉しくて俺はつい顔をにこにこさせてしまった。
1028今日は部活が休みの日なので千早からおすすめのプレイリストを聞かせてもらってた。
「ね〜ぇ!葵ちゃんと瞬ちゃんって距離近くない?」
教室に入ってくるなり俺たちの机になだれ込みじたばたしながらそう言ってきた。
「はぁ?気の所為だろ?」
「そうですよ。今だって俺が聞いてる音楽が気になるからってイヤホン貸してただけですし」
「え〜、でもでも瞬ちゃんパーソナルスペース狭いって言ってたのにー!!葵ちゃんは入れちゃうのね…俺もいれて!!!」
「嫌です。」
「(確かにこいつ会った時最初に言ってたよな…俺は仲良い方ってことか!!)」
千早に仲良いと思われてたのが嬉しくて俺はつい顔をにこにこさせてしまった。
mmikumo
DONEキャベツが高い…から思いつきました。石川先生と竜三の食卓白菜ロール 竜三が台所に立っている。肩まで伸ばした髪をポニーテールに結わえ、慣れた手付きでいくつもの鍋を同時に面倒見ていく姿もすっかり見慣れたものだ。
竜三に部屋を貸す代わりに、家事全般を任せて家賃を割り引く。こちらとしては面倒な家事を外注でき、竜三は良い環境で食べたい飯を好きに作れるという利害が一致しての下宿だ。
そのおかげで、以前より健康的になり、弓も心行くまで鍛練できるというものだ。
「センセ、そろそろ飯できるぞ」
「そうか」
胴着のままのこちらに、振り向きもせず言う。全く、自分で作らずともうまい飯が出てくるとは最高である。
シャワーの後にテーブルに行くとすでに皿が並んでいた。
「今日はロール白菜と、なめこのみそ汁と冷奴。あと黒豆」
1247竜三に部屋を貸す代わりに、家事全般を任せて家賃を割り引く。こちらとしては面倒な家事を外注でき、竜三は良い環境で食べたい飯を好きに作れるという利害が一致しての下宿だ。
そのおかげで、以前より健康的になり、弓も心行くまで鍛練できるというものだ。
「センセ、そろそろ飯できるぞ」
「そうか」
胴着のままのこちらに、振り向きもせず言う。全く、自分で作らずともうまい飯が出てくるとは最高である。
シャワーの後にテーブルに行くとすでに皿が並んでいた。
「今日はロール白菜と、なめこのみそ汁と冷奴。あと黒豆」
肴飯のポイ箱
DONEお題『雨の日』※is over後🗼
どうしてもあの夜がこびりついているお話。
あと15センチ 朝方から分厚い雲が占拠していた外の景色も、午後に入るといよいよ大粒の雨が降り始め、今やもうバタバタと執務室の窓ガラスを叩き続けている。タワーは構造上ガラス部分が多いため、天気の変化がよく分かる。バトルタワーの来場者数は、屋内バトル施設という事もあり寧ろいつもより多いくらいの数であったが、今日はダンデの所まで登ってくるトレーナーはまだ居ないらしい。そうなると事務仕事が増えてくるわけで。ダンデは朝から山のように積まれた書類達をせっせと捌いていた。
「オーナー、時間ですよ」
「ああ、もうそんな時間か。通してくれ」
「実は、もう来ちゃってたりしてな」
「おお。ビックリしたぜ」
「全然してない顔じゃん!」
悪戯な顔でドアの後ろから顔を出す来客、もといキバナは想像と違う反応に少し不貞腐れた顔をする。その気安いやりとりに、クスリと笑みを浮かべた秘書は応接テーブルの上に手早くティーセットを置く。
1314「オーナー、時間ですよ」
「ああ、もうそんな時間か。通してくれ」
「実は、もう来ちゃってたりしてな」
「おお。ビックリしたぜ」
「全然してない顔じゃん!」
悪戯な顔でドアの後ろから顔を出す来客、もといキバナは想像と違う反応に少し不貞腐れた顔をする。その気安いやりとりに、クスリと笑みを浮かべた秘書は応接テーブルの上に手早くティーセットを置く。