あおい
PAST恋戦記にはまってた頃書いてたやつ。玄花すきでしたが、文花も好きでした。
ソフト発掘してまたやりたい!!
無題(文花)二人分の重さを乗せた寝台がきしりと音をたて、二人を隔てる距離を狭める。
「解っているのか、私とて男だ」
「文若さんが女の方なんて、私は、、あの、、その、思ってもいません…」
「私が言っているのはそんなことではない!」
問うている事を逸らそうとしているのか見当はずれな答えを返す花に、苛立ちを隠そうともせず文若は言い放つ。
失敗を叱責される時とは違う、その感情を隠そうとはしない強い口調に、花はその苛立ちの理由が分からずびくりと身を竦ませることしか出来なかった。
言葉も無く続く無言の時間、それを砕くかのように『花』と何時もとは違う艶を帯びたその声色で紡がれる自分の名前、花は目の前の厳しいがそれと同じ程に優しさを秘めた、上司でもあり恋人でもある男─文若を見つめる。
967「解っているのか、私とて男だ」
「文若さんが女の方なんて、私は、、あの、、その、思ってもいません…」
「私が言っているのはそんなことではない!」
問うている事を逸らそうとしているのか見当はずれな答えを返す花に、苛立ちを隠そうともせず文若は言い放つ。
失敗を叱責される時とは違う、その感情を隠そうとはしない強い口調に、花はその苛立ちの理由が分からずびくりと身を竦ませることしか出来なかった。
言葉も無く続く無言の時間、それを砕くかのように『花』と何時もとは違う艶を帯びたその声色で紡がれる自分の名前、花は目の前の厳しいがそれと同じ程に優しさを秘めた、上司でもあり恋人でもある男─文若を見つめる。