傷だらけの絆創膏バトルでは立ち回りが大事だ。そして立ち回りというのは普段においてもそう、だと思う。自分としては、上手くやろうとしていたのだ。死んで欲しくないとか、助けたいとか、笑っていたいとか。…それがわがままだったのだろうか。望みすぎたのだろうか。
…なら、もう何も望まない方がいいのか?
そんなことを考えてしまって、また自己嫌悪に陥る。そういうことを考える前に話せというのだろう。でもこの漠然としたドロドロのこれを、吐き出していいのかわからなくなる。自分のことを愛してくれる人も、好いてくれる人も、隣にいてくれる人もいるのに。
「…なん、て言えばいいんだ…?」
立場が違う時に置き換えて考えればいいのに、色を塗りつぶしたように思考が止まる。だめだ、これではまた同じことの繰り返しだ。
1954