夏、日本でデートするアルフィン夏、日本でデートするアルフィン。
待ち合わせはアルフィーの住む家の前で。数年前、研究員としての仕事の拠点を日本に移したのだ。今じゃインターネットを介してどこでだって仕事は成り立つから。
「久しぶり、アルフィー。1年ぶりだな」
「うん、久しぶり」
アンダインはいつものように革ジャンを着込んでいる。
「それ、暑そう」
「で、デートに行けそうな服がこれしかなかったんだ…」
「…そっか。あっ、最初どこいく?とりあえず私の方でスケジュール立ててみたんだけど、何か、行きたいとことか」
「すごいなアルフィーは!そんなもの用意してたのか!嬉しいぞ!それに従うとしよう!」
ずかずかと歩き出すアンダイン。慌てて後を追ったアルフィーはスマホの地図アプリを時々チラ見しながらアンダインを先導するのだった。
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