次郎
楊明華(Yáng mínghuá)
仲晟(チュウセイ Zhòngchéng)
裕福な地主の家の生まれ。私塾の先生。挙人。郷試まではストレートでパスしたが会試にどうしても受からなくて、進士及第は半ば諦めながらも科挙を受け続けている。暑苦しく変法運動の話をしてくる道夫のことは冷めた目で見つつも、それほどまでに熱心になれることがあることは羨ましい、と心のどこかでは感じている。次郎から見た道夫は煌びやかな進士様なので、俺とは違う、買い被りすぎだと思っている。
道夫
陳天令(Chén tiānlìng)
嘉叡(Jiāruì)
没落した名家の出身。進士。変法派の官僚。次郎が子供たちに慕われてるのを見て、共に未来を変えるための同志になってほしいと勧誘するが冷たくあしらわれている。次郎に思われているほど優秀ではなく、科挙の順位も高くない。及第できたは良いものの栄華は望めないしこのまま敷かれたレールの上を歩むだけの人生でいいのか、と疑問に思ってしまってから、変法運動に傾倒していくようになる。保守派によるクーデターで刑死する。
舞田
范秀正(Fàn xiùzhèng)
アレン・ファン
父がイギリス人。怪しげなバーの店員で、阿片を密売している。快楽主義者。
雨彦
劉浩(Liú hào)
洪容(Hóng róng)
次郎の同期で腐れ縁。父が郷紳で、裕福な環境で育った。器量が良く大抵のことは苦労もせずにこなせていたが、何度も会試に落ちて自暴自棄気味になっている。舞田が勤めているバーの常連客で、密かに阿片を吸っている。