フェインの両親メモフェインの実のパパとママのあれこれまとめ
ツイッターで呟いたものやその辺の詳しいやつ
設定ふわっとしてます。
小説じゃないです。ほぼ自分用覚え書き。



【ファルイス・ディ・ヴィエーナ】
雪斑竜の始祖。フェインの実父。
元は神族に直結する氷の精霊が、傲る人々に畏れの感情を覚えさせるため氷塊を竜の形にし命を与えたものといわれている。
遠い昔の伝承ゆえに本人はよく覚えていないが、そんな成り立ちが理由で漠然と人間に苦手意識がある。
高度な氷結や雪の魔法を操り、時には地形や天候をも変容させ支配できる。
睨むだけで生き物の水分を冷凍して増幅し、氷柱を内側から発生させ臓腑を突き破って獲物を一瞬で仕留められるなど、触れずに敵に手を下せるチート。制御もできるのでよっぽど感情的にならない限り暴発することはない。
能力はフェインが受け継いでいて、念じるだけで対象を凍らせられ、不良に絡まれた時に咄嗟に発揮してしまったのもこれ。

自身の鱗や爪等から作った子らを世に送り出した結果、子孫たちは本能的に人嫌いの種族と多重交配を繰り返し悪竜として今の雪斑竜の名が根付いた。
手を離れて独自の文化や組織を築いた子孫らから見たファルイスはほぼ神格化された存在で、ファルイス自身も彼らへ干渉することは数百年前に辞めほとんど行方を見守っているだけ。
雪山の奥地、竜の姿で微睡み孤独に棲む族長に子孫らは数人の遣いを通わせその中から代々側用人を付け監視の役目を与えていた。

今から数十年前、新しく傍付きになったロゥナはこれまでの者達とは違いファルイスにとって特別な存在になり、人の姿で互いに心から愛し惹かれ合う。
彼女との日々が生き甲斐になり生命力に満ち溢れたファルイスは、とうとう子孫らの反対を押し切り自らの意思で彼女を正妻に迎え初めて始祖の力を直接継ぐ血縁者を宿らせるに至った。
長には後継をつくる意思も機能もないと思っていた一族は、長の血が流れる子が孵れば統治者の立場に介入され組織に影響が及ぶと考えて大層焦りロゥナと彼女が産んだ卵を粛清。
ファルイスは大切な者を奪われた悲しみと怒りに三日三晩暴れまわり、その地を永久凍土に変えてしまった。
その後は再び山奥に籠り、二度と人間の姿には化けることもなく山から降りてくることもなくなったという。


【ロゥナ】
フェインの実母。
雪斑竜としては始祖が体の一部から作った子供たちから数十親等先の混合種で若輩者。
十代後半で始祖の側用人に選定されてファルイスと出会い、三十手前で正妻になる。
仲間内では淡々と物事をこなす冷静沈着な才女との評価だが、実際は猫かぶりで活発。見るもの全てに興味津々な女の子。驚く族長を面白がって仕事外でも積極的に彼の話し相手を努め仲を深めた。
人間たちの居住に潜んで狩る群れで育ったため常に人に化けて交流する機会が多く、かなり人慣れしている。
人を悪だと教育している雪斑竜の種族的な考え方に疑問を持つ変わり者で、なんでも自身の足で赴いて見聞しないと気が済まない性格。
水色がかった金髪や優しい目付きと共にこの性格はフェインが受け継いでいる母似の部分でもある。

敵情視察と称し(そう言っとけば許されると思っていい感じに立ち回って)人間社会のカフェや屋台などでアルバイトをしてみたり、使ってみたい道具や食べてみたいものを稼いだお金で買い込んでは、族長のもとへ持っていって反応を見るのを楽しみにしていた。
ファルイスが次第に心を開き彼のほうから距離を縮めてくるようになると、逆に緊張するなど乙女っぽい一面も。

ロゥナに対する世間知らずで人外度高めな夫からのプロポーズは「私の子を産んでくれ」というド直球なものだった。
それまで始祖には雌雄の概念が無いと仲間たちに教えられていたロゥナは、喜びの返事を返すと共に自身が始祖を変えてしまった責任も感じていた。
が、二人の間に授かった卵を産み落としたときのファルイスの表情と、共に山を降りて家族三人で愛情を育んでいこうという決意にこの責任も幸福への道程だと改めて確信する。
新たな地で真の家族と暮らす夫婦の計画は順風満帆にはいかず、ロゥナは二人の卵が孵る前に仲間たちに闇に葬られた。
卵を処分するよう命じられた者が彼女の最期を哀れに思い、卵だけは一族の手が届かないよう遥か遠くの飛竜の巣に捨て置いた。
市場を経過した卵は一般的な雪斑竜が飛竜に産ませた末端の混合種と鑑定されソリンの手に渡り、誕生後フェインと名付けられ生きていることを雪斑竜たちは知る由もない。


両親と違ってフェインに角がないのは、ソリンが手足を切り取ったことで爪、口を塞いだことで歯に該当するものへの成分がいかなくなり角も生えてこなくなったから。その代わり骨は超しっかりしてる。