みみみ
DONE #オトメ勇者版週末創作一本勝負記念すべき第一回なので、推しカプで参加させていただきました!
初夜の後のベッドでの推しカプは何回書いても良いものですね。
素晴らしい企画の立ち上げありがとうございます!
勇者の目覚め(スカアス) アステルが目を覚ますと、ぼんやりとした視界に映ったのは見慣れた拠点の天井だった。
いつもと違うのは、ここが自分の部屋ではないと言う事。そして隣に、自分以外の温もりがあると言う事だった。
(まだ寝てる……)
大抵、自分より早く起きて朝の鍛錬に励んでいるスカーの寝顔を見る機会は滅多にない。
それも実は目を伏せると頬骨の上に影を落とす睫毛や、口の回りの少し伸びた色素の薄い髭が見える特等席で見るなんて、初めての事だった。
「スカーさん……」
少し寝乱れた寝巻、そこから覗く肌に刻まれた歴戦の跡、まるで壊れ物の様に自分を抱く腕
そのどれもが愛おしくて、アステルの口からは彼の名前が零れた。
「アス……テル……」
スカーの口元が僅かに動き、アステルの名前を呼んだがどうやら寝言だったようだ。
1371いつもと違うのは、ここが自分の部屋ではないと言う事。そして隣に、自分以外の温もりがあると言う事だった。
(まだ寝てる……)
大抵、自分より早く起きて朝の鍛錬に励んでいるスカーの寝顔を見る機会は滅多にない。
それも実は目を伏せると頬骨の上に影を落とす睫毛や、口の回りの少し伸びた色素の薄い髭が見える特等席で見るなんて、初めての事だった。
「スカーさん……」
少し寝乱れた寝巻、そこから覗く肌に刻まれた歴戦の跡、まるで壊れ物の様に自分を抱く腕
そのどれもが愛おしくて、アステルの口からは彼の名前が零れた。
「アス……テル……」
スカーの口元が僅かに動き、アステルの名前を呼んだがどうやら寝言だったようだ。