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DONE8月20日以降公開あらすじ:藍忘機と思いを通じ合わせ,知己から一歩進んだ関係になった魏忘羨。双修を意識しつつも,周りにはまだ内緒の初々しい関係の魏無羨に縁談が来る。
今の自分は藍忘機の何なのか,答えが見つからないまま,縁談を断ろうとする魏無羨だが,この縁談が仕組まれたことと知ってしまう。
知己の縁談、即破談知己の縁談即破談
あを。
高く聳える山々にも青葉が繁る頃になると、涼冷な雲深不知処といえど、薫風に呷られ陽炎が揺れる。
馴染みの雪景色が消え、鮮やかな緑衣に様変わりしようと魏無羨からすれば、西瓜が美味い季節になったな、の一言で片付けられた。
共に食べようとこの暑い中、丸々とした西瓜を抱え、ようやく見つけた彼は弟子達に囲まれ涼しい顔で戦術を語っていた。
「ちぇ」と長い髪を項から掻き上げ顔を上げると、強い日光が容赦なく刺さり、魏無羨は目を細める。
(相談したいことがあったんだけどな)
仕方なく、静室に戻り一人で赤い果実に齧り付きながら、魏無羨は手元の書簡を流し見た。
6770あを。
高く聳える山々にも青葉が繁る頃になると、涼冷な雲深不知処といえど、薫風に呷られ陽炎が揺れる。
馴染みの雪景色が消え、鮮やかな緑衣に様変わりしようと魏無羨からすれば、西瓜が美味い季節になったな、の一言で片付けられた。
共に食べようとこの暑い中、丸々とした西瓜を抱え、ようやく見つけた彼は弟子達に囲まれ涼しい顔で戦術を語っていた。
「ちぇ」と長い髪を項から掻き上げ顔を上げると、強い日光が容赦なく刺さり、魏無羨は目を細める。
(相談したいことがあったんだけどな)
仕方なく、静室に戻り一人で赤い果実に齧り付きながら、魏無羨は手元の書簡を流し見た。