海と宇宙飛行士穏やかな波の音が鳴る海岸に大きな墜落事故の音が響く
その船はボロボロに壊れており、修復は難しいだろう
煙の中心から現れた彼は辺りを見回し周囲を確認すると、広い海に目を向ける
途方に暮れ呆然とする彼はすぐ近くにあった岩の傍に座り込みこれからどうしようかと悩んでいた
すると、突然岩の下から声が聞こえてくる
「ねえ、貴方人間?どこから来たの?」
漣のような声の方へ目を向けるとそこにはいつの間にか現れた少女がこちらを好奇な目で見つめてきた
どこから現れたか分からない正体不明の少女を警戒していると、彼女はくすくすと笑いながら警戒心を解きほぐすように語りかけてくる
「私、海に住んでるんだけどね
人間なんてここ数年で久しぶりに見たわ
1204