ののすけ

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☆こそフォロ リクエスト おふせ
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ののすけ

供養ルルーシュの記憶を持った男がスザクの記憶を持った男から逃げる話の導入でしたが供養です。あくまでも自分が書く二次創作の転生ものへのアンチテーゼなのでいつか書き上げられたらいいな~。(夢)(希望)逃げなければ。

手元の何もかもを引ったくって、心が現実を拒むより先に脚が動いた。どうして、とスザクが指輪を抜く腕を掴む。鈍色のシルバーがキャビネットに着地し損ね床に転がる。ああ、とそれを見送りながら惜しむ気持ちにも愛おしむ気持ちにもならなかった。心に沸いた焦燥感が逃げろ、走れと頭の中でけたたましく叫ぶだけ。どこに行くんだ、何で外したんだ。スザクの縋る声も掻き消す大音量。
これ以上は堪えられない。既に胸の中から溢れた感情だけがルルーシュの現実だ。スザクの腕を振り払い、どちらのものかわからないシャツを乱暴に羽織った。ルルーシュは勢いのまま、部屋から転がるように飛び出して、錆びた階段を駆け下りる。
アパートの薄い壁の向こうからスザクの声が聞こえる。振り返る余裕はない。そんな惨めな甘さはルルーシュの中には微塵も残っていない。
「ふっ、は……ははははははっ!」
がむしゃらに走っているようで脚はちゃんと自宅の方へと向かっている。こんな時でもどこまでも合理的な己の本能にルルーシュは笑うしかなかった。
最後に見た傷ついた顔のスザクを思い出しながら、彼の前から姿を消す方法ばかり考えている。
スザクのこ1548 文字

ののすけ

できたプロメテウスの葬列
TV版ED後スザクがルルーシュを燃やす話のプロトタイプ(再掲)です。
指を折り首を垂れ、祈り捧げる神は少年の形をしている。悪逆皇帝ルルーシュは男にとっての全能で、唯一だった。
人は悪魔に魅入られた哀れを嗤う。数百人の同志は意思なきまま先の大戦で死んでいった。皆一様に皇帝陛下のために、オールハイル・ルルーシュとこの世に呪詛でも残していくように消えていったのを男はモニター越しに聞いていた。彼こそが本物だ、絶対だ。誰も死さえ厭わない。ためらわない。ルルーシュと共に世界の礎になる歓喜に打ち震えた。
かつて奴隷だった男は待っている。
紅い双眸を開き、指を振って己に命を下すのを。
ガラスケースの中に横たわる空の肉の器に再び命が宿る復活の日を。

「違う。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアをこの世界に一グラムも残してはならない。あなたたちの意思も信仰心も全て悪逆皇帝に操られた偽物だ。あなたは彼に唆されている」
「ナイトオブゼロ、彼の忠節も偽りだと? 陛下唯一の騎士の称号を戴き陛下のために死ぬ栄誉まで与えられた彼が報われない」
「報いなど……」
「不要ですか? ゼロ、あなたにも」
これは盲信などという類ではない、ゼロは仮面の下で小さく舌を打つ。彼らの教義に赦しはない。ただ自己2894 文字
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