本当の気持ち 2/2 李紫 微甘あれから紫鸞はずっと李典の事について悩んでいた。
いきなり口付けされ、本当の気持ちに気づいてほしい。と
紫鸞の頭の中では混乱していた。別に口付けされたこと自体嫌ではなかった。
心臓の鼓動が早くなって書物に手をつけられなかった。
翌日から李典の様子がおかしかった。
すれ違っても目を合わせてくれない。挨拶しても一言二言で終わって避けられてしまう。
心がちくっとする。
紫鸞は自室に戻りひたすらに考えた。
もっと自分を見てほしい。初めてを奪われたのなら尚更。
自分自身が李典を意識して見ているとだんだん気づいてきた時だった。
「よっ。答えは決まったかな?」
振り返ると意識していた人物がいた。
紫鸞は思わず李典に抱きつき顔を埋める。
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