ショタ惇記録曹操をみつける夏侯惇
「あれは阿瞞か」
「夏侯…惇?」
阿瞞によっていき顔を触る夏侯惇
「流石だ!おまえ、随分とよい男に育つのだな!」
脳内でよい男フレーズをリピートしながら
顔が緩みそうになるのをしっかり耐え
「そうか?」と曹操は夏侯惇に答えた
「凄い格好いいぞ! ところで阿瞞、これは何だ?眼帯か?まさか俺のか?」
曹操「ん?…あぁ…」
返事を濁す曹操に「ふーん」とだけ答える惇
それ以上は聞かない
軍師組が帰ってきて
郭嘉「まさか…夏侯惇殿の隠し子ですか?殿との?」
それをきいて吹き出す淵
「郭嘉やめろ!惇兄はまだ子供なんだぞ」
郭嘉「おやまさか本当に子供になってしまったのか…これは失礼」
夏侯惇(俺と孟徳の子?なんだそれ…?)
張郃「しかし将軍の整った顔は天性の物だったのですね」
夏侯惇「それって俺も格好よくなるって事か」
張郃「ええ、とても美しく戦場に羽ばたいていかれますよ」
夏侯惇「美し…く…?」
とりあえず服を新調せねばな…と曹操に言われ惇は甄姫の元へ送られる
続き
曹操「そろそろ着替え終わったか?」
甄姫「曹操様!よい所に!ご覧になって」
夏侯惇「……」(やや疲れ気味の顔、服は美少年用中華ロリータ風)
曹操「ほう…随分と華やかだな。見違えたぞ」
夏侯惇「(ボソッ)俺はもっと動きやすそうな服が…」
曹操「そういう装いもよく似合っている、今日はこれにしておけ」
夏侯惇(このヒラヒラがかぁ…?)
甄姫「うふふ」
張郃「こういった装いもまた戦場に華をそえるのですよ」
甄姫「張将軍のおっしゃる通りですわ」
夏侯惇「兄ちゃん将軍なのかすげぇな!」
張郃「それ程でも」
張郃の戦話に目を輝かせる惇
曹操「甄よ…夏侯惇の身体、特に異常は無かったか?」
甄姫「ええ、健康な少年その物でしたわ、お医者様にも同席して頂いたので確かかと…」
曹操「うむ…なら夏侯惇には暫しこの奇妙な休暇を楽しんで貰うとしよう」
惇「孟徳!お前袁紹を倒したんだな」
曹操「ぐふっ…」ふくんでいた茶を吹きそうになる
惇「あいつの嫌味な取巻き連中がボコボコにされた所、俺も見たかったぜ!」
張郃(それをなさったのは夏侯惇将軍ですが…これは黙っておきましょう)
甄姫「そんなに嫌味な方々だったの?」
惇「おう!いつも孟徳をバカにしてきて嫌がらせしてくるし、やり方も汚ぇんだ!だからいつかとっちめてやるって」
甄姫「まぁ」
曹操「…夏侯惇…そろそろ他の場所も見て回るか?」(やや焦り気味)
曹操「何処か見たいところはあるか?」
夏侯惇「練兵じょ……いやいいや」
曹操「どうした?」
夏侯惇「甄姫の姉ちゃんがせっかく綺麗に着せてくれたのに汚したら勿体ないもんな」
曹操(そうだ…こやつは昔からこうだったな…)
曹操「夏侯淵達の軍議もそろそろ終わる頃合であろう…会いに行ってみるか?」
惇「うん!」
曹操(…可愛い…)
夏侯淵「お、殿!それにちっちゃくなっちまった惇兄」
賈詡「ほう、これが噂の隠し子ですか…」
夏侯淵「やめろって!」
夏侯惇「?」
荀攸「本当に子供に戻ってしまったんですね…」
荀彧「ええ、これでは流石に軍を動かすのは無理ですね」
夏侯惇「俺、軍を動かせるぐらい偉くなるのか」
郭嘉「そうだよ、君は立派な将軍になる。それも我が軍一番のね」
夏侯惇の目が輝く
夏侯惇「俺、ちゃんと孟徳の隣で活躍出来るんだな」
曹操、感無量で愛を噛み締める
他一同尊さで胸を撃たれる