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    ぐるコース

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    夢・腐小説載せてます¦自己満

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    ぐるコース

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    ywpd
    🐰(今泉)×夢
    夢主目線多め
    ※夢主は部のマネージャー、両片思い設定
    ソウホクメンバー出演あり

    #弱虫ペダル
    weakPedal
    #弱ペダ
    weakPeda
    #弱ペダプラス
    weakPedaPlus
    #ywpd
    #ywpdプラス
    ywpdPlus
    #今泉俊輔
    toshisukeImaizumi
    #夢小説
    dreamNovel

    『スカしたあの人の誕生日』五月十八日、総北高校自転車競技部の部室に足を踏み入れた瞬間、私の心臓はドキドキと高鳴っていた。今日は今泉くんの誕生日。チームの1年エースで、いつもクールでストイックな彼の特別な日。私、総北のマネージャーとして、部員たちと一緒にサプライズを準備してきたけど、正直、うまくいくか不安でいっぱいだ。

    部室の隅では、今泉くんがいつものように自転車を整備してる。真剣な横顔、長い指が工具を握る姿、全部がカッコよくて、つい見とれてしまう。…って、ダメダメ! こんなときこそ、しっかりしなきゃ!

    「よう、スカシ! 今日は、なんか特別な日ちゃうか?」
    鳴子くんがニヤニヤしながら今泉くんに絡んでる。赤い髪が揺れて、いつもの大阪弁が響く。
    「別に。いつも通りだろ」
    今泉くんの声はそっけないけど、なぜかその低くて落ち着いたトーンにドキッとする。私、最近気づいちゃったんだよね。今泉くんのことが、ただの部員としてじゃなくて、特別に思えてきてるって。

    「今泉くん、ちょっとこっち来て!」
    私は紙袋をぎゅっと握りながら、勇気を出して声をかけた。手に汗かいちゃってるよ…。今泉くんは眉を少し上げて、怪訝そうな顔でこっちを見る。
    「なんだよ。そろそろ練習の時間だろ、早くしろ」
    ぶっきらぼうな言葉だけど、私にはもう慣れっこ。それでも、今日はそのクールな瞳に見つめられると、いつもより心臓がうるさい。

    部室の奥に連れていくと、みんなで準備した飾り付けが目に入る。風船やガーランド、「HAPPY BIRTHDAY SHUNSUKE」の文字がキラキラしてる。私、昨日みんなと遅くまで飾り付けして、ちょっと寝不足だけど、この瞬間を見たら疲れなんて吹っ飛んだ!

    「…なんだ、これ」
    今泉くんの目が一瞬だけ丸くなる。その表情、めっちゃレア! 心の中でガッツポーズしちゃう。そこへ、坂道くんや手嶋さん、金城さんたちがニコニコしながら集まってくる。
    「今泉くん! お誕生日おめでとう!」
    坂道くんのキラキラした笑顔に、私までほっこり。今泉くんは少し気まずそうに目を逸らすけど、口元がほんのり緩んでるの、ちゃんと見ちゃったよ。

    「はい、今泉くん、これ!」
    私はドキドキしながら紙袋からケーキを取り出した。シンプルなチョコレートケーキに、小さな自転車のデコレーション。実はこれ、私がメインで作ったんだ。
    「私が…作ったんだ。みんなも手伝ってくれて」
    今泉くんの視線がケーキから私に移る。その目が、いつもより少し柔らかくて、胸がぎゅっと締め付けられる。
    「僕、チョコ混ぜるの失敗しちゃってさ…でも、〇〇さんが全部フォローしてくれたんだ!」
    坂道くんが慌ててフォローしてくれるけど、今泉くんは「坂道、お前な…」って苦笑い。私、思わず笑っちゃった。

    ケーキを切り分けて、みんなで食べながら、プレゼントタイムが始まる。鳴子くんからはド派手なサイクルキャップ(「スカシ、これで目立っちゃえよ!」)、坂道くんからはアニメのストラップ(「今泉くんに似合うかなって…!」)、金城さんたちからは熱い寄せ書き。みんなの愛が詰まってて、私まで嬉しくなる。

    そして、私の番。心臓がバクバクしてるけど、勇気を出して小さな包みを差し出した。
    「これ、私から。今泉くんにピッタリだと思うな」
    中には、シンプルな黒のリストバンド。裏には小さな刺繍で「ACE」と入れてみた。実はこれ、刺繍するのに何度も失敗して、昨日やっと完成したんだよね。
    「…こんなの、よく見つけたな」
    今泉くんがリストバンドを手に取って、試しにつけてみる。その瞬間、ドキッとするくらいカッコいい。私の心、爆発しそう!
    「似合うよ、今泉くん」
    思わず口から出た言葉。今泉くんの頬が、ほんのり赤くなるのを見逃さなかった。
    「…サンキュ」
    その小さな呟きと、珍しく照れた笑顔に、私の心はもうメロメロ。鳴子くんたちの「うおっ、スカシがデレてる!?」って声が響くけど、今は今泉くんしか見えない。

    夕方、部活が終わってみんなが帰る中、私は今泉くんにそっと声をかけた。
    「今泉くん、今日、楽しかった?」
    夕陽が部室の窓から差し込んで、今泉くんの横顔を照らす。いつもより少し優しい表情に、ドキドキが止まらない。
    「…まあ、悪くなかった。…お前のおかげだ」
    その言葉に、私の心が跳ねる。え、うそ、今泉くん、私のこと見てそんなこと言ったの!? 顔が熱くなるの、抑えられないよ!

    「来年も、こうやって祝えたらいいな」
    私がそう呟くと、今泉くんは小さく笑って、こう言った。
    「…ふん、悪くないな」
    その一言に、私は心の中で叫んだ。来年も、絶対今泉くんの誕生日を最高の日にするって!
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    ぐるコース

    DONEywpd
    🎼(葦木場)×夢
    ※🎼視点、付き合ってる設定
    『君がいるから怖くない』夜の静けさが、○○ちゃんの家を包んでいる。俺は、慣れない客間の布団の中で、そっと横になっていた。今日は初めての「お泊まり」。夕飯を一緒に作って、映画を見て、笑い合って――そんな時間があまりにも自然で、まるでずっと前からこうだったみたいに感じる。

    隣には、○○ちゃんが寝息を立てている。普段なら、俺は練習の疲れでバタンキューと寝てしまうタイプだ。でも今夜は、なんだか胸の奥がざわめいて、眠気が遠い。月明かりがカーテンの隙間から差し込み、○○ちゃんの背中をほのかに照らしている。パジャマの肩口が少しずれて、華奢なラインが目に入る。俺はつい、じっと見つめてしまう。

    (こんな時間が、俺にもあるんだな)

    心の中で呟くと、じんわりと温かいものが広がる。インターハイやレースのことで頭がいっぱいだった頃の俺は、明日を考えるだけで少し身構えていた。勝ちたい、負けたくない、そんな思いがぐるぐるしていた。でも、今は違う。○○ちゃんがそばにいる。こんな風に一緒に過ごして、笑って、くだらない話をしても、全部が愛おしい。それが当たり前になって、明日が怖くなくなった。
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