本気おセッセ見ちゃったあとのシルバーとフライの話ごすの基地で成魚の本気セッセを見せつけられたシルバー、数日のうちにフライのところを尋ねて来る。
ああ、口吸いか、いいぞ。おいで。ってフライはいつも通り招き入れるけど、なんかシルバーが物言いたげに見てくるからどうした?って聞くと、その、この前の訪問のとき…とモゴモゴ言い始める。
フライ「ああ、飲み会のときのことか?すまないな、起こさないようにしていたつもりだったんだが。刺激が強すぎたか?」
シルバー「…そういうことじゃない。…と、思う…」
フ「珍しくハッキリしないな?」
シ「俺も、よく分からん…」
フ「ふむ?言いたいことがあるなら言ってくれて構わんぞ?」
シルバー「お前、その、してるときに…」
フライ「うん?」
シ「す、すごい、その、声、出てた…」
フ「まぁ、そうだな。悪かった、抑えるつもりではあったんだ、さっきも言ったがお前を起こすつもりは」
シ「俺と」
フ「ん?」
シ「俺と、するとき、はあんな、声出さない、のにって、思って…」
そういえばスリットを合わせる性交はシルバーともしたなぁと思い出すフライ。
フライ「前にお前とした時と比べてってことか?」
シルバー「そうだと、思う…」
フ「どうにもハッキリしないな。まぁそんな気にすることでもない。あの場はそういう空気だったというだけで。なんでそんな気にするんだ?」
シルバー「…分からない。どうにも、気にかかった…。」
フライ「お前に分からないなら俺にも分からんなぁ。今日はスリット合わせる方にするか?同じくらい鳴いて見せることも出来るが」
シ「…気持ちよくも、無いのに…?」
フ「ん?いや、無いわけじゃないが…シルバー…?」
ポタポタと泣くシルバー
フライ「…すまないな、俺はなにか、お前を傷つけたんだな。」
ゔぅ〜〜〜と唸って首を横に振るシルバーをよしよしと鰭で頭を撫でて宥めると鼻先を擦り寄せるから応えてやるフライ。
シルバー「ち、がう…これは、たぶん、嫉妬、だ…」
フ「シット…嫉妬?お前が?…俺にか?」
シルバー「お前に、嫉妬するわけ、あるかよ!」
フライ「ああ、良かった。お前まで気が狂ったかと思ったが」
シ「…その方が、マシだったかもしれん…」
フ「どういうことだ?」
まだポロポロと涙をこぼしながら、この前のとき、お前、少しは良さそうだったろ。とシルバーが言うから、ああと頷くフライ
シルバー「…あのとき、少し、嬉しかったんだ。お前には、その、良くされるばかりだし…貰うばかりよりは、多少とも返せるものがあった方が、と。」
フライ「ふむ…?気持ちはとても嬉しいが、そう気にしなくても良いんだぞ?」
シ「分かってる。お前が本心からそう言ってることも。だから、」
あの訪問先でのお前を見て、お前がいつも俺にくれている程はヨくしてやれてなかったと。
お前をああ鳴かせられる他のシャケに嫉妬をして、
シ「…勝手に落ち込んで、こうして泣いているだけだ…」
だから、無理に喘ぐような事はやめてくれ、情けないが、キツい…頼む。
と言い募るシルバー。
フライ「お前は、本当に、なんというか…真面目なやつだな。」
シルバー「なんだ、笑いたいなら笑えよ。…無理に鳴かれるよりは、ずっといい。」
フ「笑えんよ。アソビ相手にこうマジメだと、他の相手なら逃げられるかもしれん、気をつけろ。」
シ「…他のアソビ相手なんかいない。お前で十二分だ」
フライ「お前は、どうしてこう俺みたいなのに、無防備にそういうことを…。コレは副官も苦労するな。」
シルバー「ゔっ、その、実感はあるが…」
フ「ふふ、自覚があるだけいいさ。俺もお前を事故とはいえ誑かした責任はある。ちゃんとフォローをしなかった俺が悪いな。」
シ「な、なんだよ…」
フライ「いやなに、この前お前としたときはな?お前が気持ち悪がるだろうと声を頑張っておさえていたから。出していいというなら俺は助かるという話だ。」
シルバー「…俺に気をつかった、嘘じゃないだろうな?」
そうだったら怒るぞと目元を拭って、フライの鼻先をかぷかぷするシルバー。
フライ「ふふ、実際に鳴かせて確かめれば良いだろう?嘘鳴きくらい見破ってくれ、他でアソブ気が無いと言うくらいなんだからな。」
シルバー隊長殿?と小首を傾げて煽ってやれば「すぐそうやって揶揄う癖、やめろ!いや、いい、今からピーピー鳴かせてやらなきゃ良かったって後悔させてやる!」
既に自分がピィピィ言いながら押し倒して来るシルバーをヨシヨシしながら甘んじて寝床に沈められるフライ。
こうやって自分から会いに来てくれるだけでも十分特別だし、満足なんだけど、それを言っても信じ無いんだろうなあと枕の影でフライがこっそり困ったように笑って、
この話はおわり。