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    明(アキラ)

    @akira_fgo
    描いてる人は腐です。

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    明(アキラ)

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    名刺時空ダイオモ
    記憶なし/付き合ってない

    ##腐
    ##ダイオモ

    『星降る雨空』

    「あ、雨…」


    早朝からの仕事を終え、まだ日も高い時間に帰路へつこうとしたダイダラボッチは、空を見上げ、肩を落とした。


    「午後は折りたたみ傘があると安心ですね」
    朝の一コマを思い出す。
    それを聞いたところで家を出た後なのだから、自分にとってはあまり意味がない。


    彼の予報通り、小雨だ。たいしたことはない。濡れて帰ろう。
    踏み出した足は、自分の名前を呼ぶ声に引き留められた。
    「ダイダラボッチさん!」
    有能な気象予報士が駆け寄ってくる。
    「傘、ないのでしょう。入りませんか?」
    オモイカネの手にあるのは当然、折りたたみ傘。
    「あ、いや、オレは大丈夫…」
    大人の男二人で使うには折りたたみ傘は小さすぎる。
    そもそも、例え大きい傘でも大人の男二人で使うのはいかがなものか。


    「私だけ傘を使うのも後味が悪いので、入っていただけると有難いのですが」
    「いやでも、アンタが濡れちゃ意味ねぇし…」
    「私だけ悪者にしないでくださいよ」
    相手の言い分を聞く気がないオモイカネは折りたたみ傘を開く。
    ほら、と傘を差し出す。
    「ダイダラボッチさんが持っていただけますか?私では高さが足りないので」
    ダイダラボッチは諦めて傘を受け取った。


    「わ…」
    傘を掲げたダイダラボッチは、言葉を漏らす。
    何の変哲もない黒い折りたたみ傘。
    その内側はホログラムのような色合いで。
    「ふふ、綺麗でしょう」
    傘の内側は、角度によって、青空のような、宇宙のような、夢の中の世界のような。様々な色を見せた。
    「アンタ、すげえな」
    「すごいのは、私ではなく、この傘でしょう」
    「んー、そうだな。でも。アンタすげえよ」
    「…はぁ。よく分かりませんが、その言葉受け取っておきますね」


    二人は共に、歩みだした。
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