『水着』「ねぇ!!!!!お兄ちゃん!!!!!」
物凄い声量と共にドアが壊れそうな勢いで部屋に入ってきた妹に、旬は椅子から転げ落ちそうになった。
「ど、どうした葵…」
「海!!!海行こ!!!」
「えぇ……俺今日ダンジョンに」
「このダンジョン馬鹿!諸菱さん連れて行くよ!!!」
と行きたく無さそうな旬の腕を無理やり引っ張り、海へと向かった。
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「葵さん、僕も誘ってくれてありがとうございます!」
「おかげでお兄ちゃんの水着も調達出来たから、こちらこそ!」
といつの間に仲良くなった二人に溜息をつく。
あの後そのまま海へ直行かと思いきや、別のショッピングモールに連れていかれ、高速で着せ替えされ、諸菱くんの懐からお金が出された。
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