「プロキシ ブレイズウッドで宴会があるんだ
あんたも来ないか」
ライトさんに誘われてカリュドーンの子の宴会に
お呼ばれした
「プロキシちゃんようこそー!
じゃんじゃん飲んでねー♪」
バーニスがニトロフューエルをガンガン
注いでくる ちょっとやばいかも……
「プロキシちゃんさー ライトと付き合ってるん
でしょー? も う 寝 た の ?」
「ハイオツキアイサセテイタダイテオリマス……」
ここからガン詰めされるんだろうか
目を泳がせながら返事すると
「一緒に寝たんなら あの子がうなされてるの
聞いたよね」
一緒に過ごした夜 ライトさんがうなされている
声で目を覚ました事が何度かあった
起こした方がいいだろうかと様子を見ていると
「いかないで」
「つれていって」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
翌朝本人に聞いてみると何も覚えていないようだった
「ライトはみんなの可愛い弟みたいなもんだからさー
あの子を泣かせたらうちら黙ってないから
よく覚えておいてね?」
ひいい 女性陣の後ろに般若の面が見えるようだ
「僕なりにライトさんが泣いたり謝罪しなくても
いいように 幸せにしたいって思ってます」
「ライト――!!彼ピが責任取って結婚
してくれるって――!!!」
「ちょ!!??」
「何!?式はいつだ!?」
「そりゃめでたいね〜」
「式場はどこにしますの?」
「俺を置いて話を進めるんじゃない」
宴会が終わったあと ライトさんと外で
酔いを醒ましていると
「今日は悪かったな あいつら悪ノリしすぎだ」
「いや楽しかったよ こういうのも悪くない
それに指輪買いに行こうと思ってたのは本当だし」
「指輪……?」
「物で心が縛れるだなんて思わないけど」
僕はライトさんの首元で光るドッグタグを指差した
「それを外す気になったら付けて欲しいなって」
「何年かかるかわからないぞ」
「新エリー都いち 気の長い男だと証明するよ」
ブレイズウッドの朝日に照らされた
アキラの顔は逆光で見えなかった
サングラスをしていてよかった
泣きそうなのがバレずに済んだ
形見を手放せるかわからないが
あんたと一緒にいてもいいだろうか
答えるように繋がれた手を離したくない
そう思った