Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    ymn_stsk

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 30

    ymn_stsk

    ☆quiet follow

    けいのすけさんのネイルがかわいかったので、思わずダノが日中の足の疲れから最近夜に着圧ソックス履いているんだけど、履く前にちっちゃいグレイスがネイルしてくれてどうしようってなったのでスティーヴが着圧ソックス履かせてくれる構図を想像してにこにこしている
    そんな脳直マクダノ

    マクダノ×着圧ソックス思ったよりつけてみたら朝が楽でさ、そう言いながらダニーは器用に足の指でだらりと長いソックスを摘みこちらに投げた。
    革靴でコンクリやら土の上やら、さらに足を取られる砂の上を駆け回っていたらそれは疲れるだろう。だからスーツなんてやめればいいのにとは思うが口には出さない。一言告げれば今日家に招き入れてくれたことは無かったことになるからだ。それは避けたい。
    幼いグレイスのお泊まりの日ではあるが、珍しく父娘2人きりのところにお邪魔させてもらった身だ。
    「……で?」
    「さっきも見てたろ?グレイスがネイルしてくれたじゃん」
    そういって差し出すダニーの手の指先、爪にはツンとした匂いと共に太陽のような明るい色をベースに爪先はグリーンというよりもう少し淡い色が乗っていた。何度も塗りを重ねた為かグレイスがお休みを言いにきてもまだ乾かず、時折ダニーは軽くボールを握るような手つきをしながらふーと息を吹きかけていたのだ。
    あまり強く吹いてもいけないらしい。ヨレるとかなんとか。
    「正直俺はもう寝たい。でも足が疲れてこのソックスは穿きたい」
    「ああ」
    「だからお前が穿かせて」
    だから、からがよくわからない。
    わからないといえば、ダニーからの距離感がたまにわからなくなる時がある。自分の恋心なんてとうに知っているだろうし、友情以上のキスだってしている仲だ。

    ぽかんと見上げた俺の懐に背を預けるようにダニーは潜りこむと、ほれ、とまた手をかざす。
    「グレイスが塗ってくれたのにぐちゃぐちゃになったらかわいそうじゃん」
    「グレイスが?」
    「俺も」
    「ダニーも?」
    「俺がかわいそうなのは嫌だろ?」
    それはそう。
    ダニーが悲しむのも痛い目に遭うのも全てから守ってやりたい。子供扱いでも弱いもの扱いをしているわけでもない。ただただ好きで好きで愛おしくて、だから抱きしめたいのだ。こんなふうに。
    ぎゅっと抱きしめることにダニーはいまは何も言わない。ただ指先だけは死守するように両腕を軽く上げている。
    「だから穿かせてよ」
    結構圧が高くてさ、でも力任せにぶち切るなよ?そしたら弁償させるからな?
    そういって体を縮こませるようにぐりぐりと後ずさる。
    まてダニー、当たる……。
    わざと、か?
    片方を手にし膝を曲げるダニーに靴下を当てがう。
    にやりと笑うダニーの顔は見ないように、あくまで視線はダニーの爪先。でも意識は自分の股間にいくのは否めない。
    「ふっふっふ、」
    「っ、わざと、だろ」
    「どうかなぁ、靴下穿かせてくれたら教えてあげる」
    ああ、本当に、愛しくてたまらない。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💅💖✨✨✨😍👏❤❤❤❤💯❤❤😭💕🙏👍😍😍💕💕💕💕
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    koyubikitta

    DOODLE一緒にいても何とも思わないけど一緒にいなかったらなんとなく不安になる夜帳と比鷺
    #お題ガチャ #男ふたりの色んなシーン https://odaibako.net/gacha/1739?share=tw

    早野の夜鷺さんへ贈るタイトルお題は、『書を捨てよ、此処を発とう』 です。
    #shindanmaker #同人タイトルお題ったー
    https://shindanmaker.com/566033
     浪磯の部屋を引き払って別の部屋を借りる予定だと聞いたのは、その部屋を明け渡すほんの数日前の事だった。というかつまり、今日初めて知った。
     萬燈夜帳が契約している部屋はいくつか存在しており、浪磯にあるマンションの一室もそうだった。バルコニーから海が見えるその部屋に、比鷺は何度か足を運んだ。山ほど本やCDがあるんだろうと思ったが、それほど物はなかった。当然だ。彼の自宅は別にあるのだから。広くてシンプルなのに殺風景ではない、趣味の良い部屋だと思った。
     良い風じゃん、日当たりも良さそう、トマトでも育てれば? なんていい加減なことを言いながら不思議な気分になったのをよく覚えている。出会ったばかりの頃はずっと萬燈に怯えていた。今は……今はどうだろう? 怯えたって仕方がない相手だとは思う。怖い部分もあるし、可愛い部分もある。人間らしいな、と思うときも人間らしくないな、と思うときもある。まあだから、つまり、慣れたんだろう。慣れた比鷺はふかふかのソファに寝そべってテレビで洋画を見たりもした。自分が介入できない映像を二時間も見続けるのは大変だな、と思って、次はあまり使ってないゲーム機を持ち込んだ。萬燈と対戦して、勝ったり負けたりする。……まあ、トータルでは俺が勝ったけどね。
    1772