人間灰皿赤い絨毯に赤い壁。
豪華な室内を彩る様々な家具。
それに合わせた調度品が飾られ、素晴らしい部屋である、はずだった。
豪華な棚には大きな傷。
美しい調度品は床に散らばり形を失っていた。
壺は割れ破片が飛び散り、ドールの服は破れ、首がもげていた。
「はぁ………はぁ…………。」
この部屋の主、アダムは手からボタボタと金色の血を流しながら暴れ続ける。
鏡を割り、グラスを床に叩き付ける。
跳ね返ってきた破片で顔や腕に傷をつけたがそれを気にすることはなかった。
「……気は済んだか?」
「気が済む、だと?そんな訳あるか!!私は……!!私は、こんな所にいる存在ではないのに!早く出せ!!私を!!ここから!!!」
テーブルの上の燭台も床にたたき落とし、破壊する。
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