かっこいい受けを目指してみた※例によって描写がめんどくさかったので諸々省略(ごめん)
※玖朗さんは膝立ちで手首や身体が縄でぐるんぐるんに拘束されて敵に囲まれてる状態
「まッ、お……!」
からからに乾いていた喉を押し開いてもう二度と呼ぶことができないと思っていた彼の人の名を呼ぶと、今し方まで風のように舞って敵を切り裂いていた影が振り向いて、ニヤッと笑った。
「よう。昔の俺みたいなことするなぁ? 玖朗」
灰の髪、輝く緑の瞳。流石というべきか、周囲にいた人間は皆倒れ伏している。口を開いて自然と口にしようとしていた言葉を飲み込んで、玖朗は違う言葉を声に出した。
「……ここがどこだか分かってるよね」
安堵と喜びに解けそうになる心を押し留めて続ける。
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