闇落ちしてしまったアキタと元に戻そうとするハヤトたち
漆黒の貨物列車が東北新幹線の宇都宮駅付近に出現した。捕縛フィールドを展開しシンカリオンE5、E6、E7、E3、H5が出撃した。漆黒の貨物列車の正体は巨大怪物体化したソウギョクだった。ソウギョクは相変わらず強くハヤトたちは疲弊していた。が、とどめを刺され、シンカリオン各機は大きなダメージを負い動けなくなってしまった。そしてソウギョクの手によりシンカリオンE6が操られ、拉致されてしまった。「おいっ!アキタを返せっ!」とツラヌキ。助けに行くハヤトたちだが、間に合わず逃げられてしまった。拉致されたアキタを除いたハヤトたちは撤退しシンカリオンは修理を、運転士は怪我の手当をしていた。その頃アキタは地底世界でソウギョクによって洗脳され闇堕ちしていた。シンカリオンの修理が終了するのと怪我が完治するまでの間ハヤトたちはアキタとシンカリオンE6の奪還する計画を練っていた。それから数日経ちシンカリオンの修理が完了し怪我も完治した。すると、修理の完了と怪我の完治を待っていたかのように漆黒の新幹線のように漆黒化したE6が大宮駅出現し、捕縛フィールド展開しシンカリオンE5、E7、E3、H5が出撃した。モニターには本当は赤いが黒くなってるパイロットスーツで右胸にはゲンブやセイリュウたちと同じように核が埋め込まれ赤く光っているアキタが映っていた。よく見るとアキタの瞳は光を失い深い漆黒色になっていた。
シ「あっ!」
ツ「あれはっ!」
ハ「アキ…タ?」
眼前に映るアキタの姿に驚愕していた。ハヤトたちに攻撃をしまくるアキタ。
ツ「おい!アキタ!どうしちまったんだよ!」
ハ「ねぇ、アキタなんで俺たちを攻撃するの?俺たち仲間じゃないか!」
ア「俺がお前たちの仲間?笑わせるな!」
尚も攻撃を続けるアキタ。迎撃しつつも苦戦するハヤトたち。苦戦しながらもアキタとE6の奪還を模索していた。すると弾が切れたのか怯んでいた。その隙にグランクラスを撃ち込み核の破壊に成功した。E6とアキタのパイロットスーツは元の色に戻りアキタの記憶も蘇った。
ア「俺は今まで何を...していたんだ?」
ハ「アキタ!良かった〜!元に戻って!」
ハヤトたちはアキタが元に戻ったことに安堵していたがすぐ気を失ってしまった。
ハ・ツ・シ「アキタ!」
ミ・フ「アキタくん!」
ハヤトたちはすぐに駆けつけE6を抱え撤退した。E6は損傷酷く撤退後すぐに修理が開始された。超進化研究所大宮支部の医務室で最善はつくしたがアキタの体はだいぶ傷つき各臓器の機能低下や極度の栄養失調といったものがたくさんあり手が負えないと判断し超進化研究所系列で大宮支部の近くにある大きな病院に入院させることにした。そのためE6の修復とアキタの治療は長期に渡るだろう。アキタが大きな病院に転移後すぐにハヤトたちはお見舞いに来ていた。アキタに繋がれた医療機器や点滴の数に驚いた。人工呼吸器や心電図といったものがたくさん繋がれていた。
久留米医師によるとアキタはだいぶ傷ついており意識もいつ戻るのか分からないと説明を受けた。その後もハヤトらは暇さえあればお見舞いに行った。1ヶ月経っても2ヶ月経ってもアキタの意識は戻ることはなかった。
アキタが意識を失って4ヶ月が経った頃ツラヌキだけがアキタの病室にいた。
「クッ...アキタ...いつになったら意識を取り戻すんだよ...早く目を覚ましてくれよ...」
と立ち尽くしながら言う。すると
「うっ....」
ついにアキタが目を覚ました。
「アキタ!」
「こ、ここは?」
「ここは病院だ!俺のこと分かるか?」
「ツラ...ヌキ?」
「良かった。記憶は問題ないようだな。そうだ、ハヤトに電話しねぇとな。」
プルルルル
ハ「どうしたの?ツラヌキ」
ツ「ハヤト!アキタが目を覚ました!早く病院に来てくれ!」
ハ「えっ!?アキタが目を覚ました!?分かった!すぐ行く!」
シ「アキタ、目を覚ましたのが?」
ハ「うん。すぐ行こう!」
数分後ハヤトとシノブとフタバ指導長が病院に到着した。
フ「良かった。アキタくんようやく目を覚ましたんだね。4ヶ月も眠ったままだから一時はどうなるかと思ったよ。」
ハ「本当に良かった。」
シ「アキタ、怪我大丈夫だが?」
ア「待っている間に医者からどのくらい酷い状態だったか聞いた。だが最善を尽くしてくれたおかげで眠っている間にだいぶ治っているようだが少し痛むくらいだ。」
待っている間に各臓器の機能低下と栄養失調は完治し骨折はもう少しで治ると医師に説明を受けた事もハヤトたちに打ち明けた。
ア「あとはリハビリに専念するだけだ。色々と心配かけたな。」
ツ「全くもって問題なしだ!」
ハ「ほんとに良かったよ。」
シ「んだな。」
ア「フッ」
その後アキタはリハビリを行い普通に歩けるまでに回復しシンカリオンで出撃できるようになりました。
おしまい☆