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    reiraaa0112

    @reiraaa0112

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    reiraaa0112

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    マメフさんの戦うメイドアダムがかっこよすぎて!!中二心がくすぐられてしまい書かせてもらいました!闘うメイドさんってかっこいいですよね!🥰もっと色々武器を持たせて戦わせたかったのですがれいらの文章力ではこれが限界でした…

    戦うメイドアダムメイドの仕事は朝の掃除から始まる。

    天国と違って地獄はちょっと目を離すと埃が溜まり、謎の汚れが辺りにしみつく。
    一体どこからこんな汚れが来るのだろうか、と与えられた大きな箒を持って広い広い、この『モーニングスター城』を掃除するのだ。

    次に朝食。
    家主は朝があまり得意なほうではない。
    地獄では珍しい果物を切り、盛り付ける。
    紅茶は家主が好きなイングリッシュブレックファースト。

    ポットを温め、茶葉を入れて蒸らす。

    最初は適当にやってよく叱られたものだ。

    メイドだが朝食は家主と一緒に取るように言われている。
    自分の分の食事は仕事をして腹を空かせた自分に合わせてパンケーキを焼いた。
    調子がいい時は家主もこれをつつくので少し多めに焼くのが基本だ。
    自分の分がなくなってしまう。

    ここでようやく家主を起こしに部屋へと向かう。

    こんこん。

    控えめなノックをするがもちろん起きてくるわけがないのでそのままがちゃりと扉を開ける。

    閉め切られているカーテンを開き、すがすがしいとは言い難い地獄の陽光を取り入れる。

    「ルシファー、起きろ。朝だぞ。」
    「ん…~…。」
    「また夜更かしか?いい加減にしとけよ。」
    「うるさい……………。アダム、紅茶………。」

    今日はまだ起きられる方のようだ。

    この時点で返事がない時は1日ベッドの上で過ごす怠惰な家主、ルシファーは朝一番に目覚めの紅茶を要求する。

    こぽこぽとカップに注ぎ渡すと気だるげにそれを受け取った。

    「零すなよ。茶渋がついたシーツ洗うのは嫌だからな。」
    「………うまい。」
    「よかったよ。」

    段々覚醒してきたルシファーを起こす。

    「今日は朝飯食べれそうか?」
    「ん………、紅茶だけでいい。」
    「そうかい。」

    ふらふらのルシファーを支えながら朝食を並べたテーブルにつかせる。
    再度新しく紅茶をいれ、渡す。

    自分もルシファーの向かいに座りオレンジジュースをコップに注ぎパンケーキの横に置いた。

    「いただきます。」

    フカフカに焼けたパンケーキに蜂蜜をたっぷりかけて染み込ませる。
    それを大ぶりに切って口に放り込む。

    さすが私。うまい。

    紅茶を啜りながら魔法で新聞を取り出したルシファーが眉をぴくりと上げた。

    「今日は、客人が来ると思う。粗相がないようにしっかりと掃除を頼んだぞ。」
    「ふーん、何人くらい?」
    「何人だろうなぁ。まぁ今あるうちの設備で事足りると思う。お茶の用意もしといてくれ。」
    「はぁい。」
    「私はチャーリーと約束がある。ここに来るという話だったが……客人と被らなければいいが。」

    あの嬢ちゃんが来るということはお菓子を何かしら用意しておけということか。
    クッキーでも焼くか、とパンケーキを食べながらこれからの予定を考えていた。

    ***

    「アダム!久しぶりね!パパと上手くやってる?」
    「上手くやってなかったらここにはいないぜ。お嬢ちゃん。」
    「メイドが板についてきたみたいでね。特に問題なく過ごしてもらっているよ。」
    「マスクも昔のものと変えたのね!顔が見えてて素敵よ!」
    「私が作ったんだ。いいデザインだろう?」

    ルシファーにメイド服と揃いで作ってもらったハーフマスク。
    以前のフルマスクのような角が生えていて、それに蛇が巻きついている。
    個人的に顔が全て隠れていない事に少しソワソワするが、マスクのデザインは悪くないと思ってる。

    「ま、ルシファーにしては悪くないんじゃねぇの。」
    「なんでそんな偉そうなんだお前は。」
    「まぁまぁ………。」

    2人が喋りながらテーブルに着くといれた紅茶を双方に出し、焼けたばかりのクッキーを出す。

    「まぁ素敵!アダムが作ったの!?」
    「お口に合うか分かりませんが、どうぞ、プリンセス。」

    わざとらしくすすめるとくふくふと笑ったルシファーの娘がクッキーに手をつける。

    「ん!美味しいわ…!」
    「そうだろう、この頃本当に紅茶をいれるのも上手くなった。」
    素直に褒めるルシファーに目を見開く。
    娘の前だとなんでそんな素直なんだ。
    じわ、と顔が赤くなる。


    がしゃああああん!!!!


    「…客人が来たみたいだ。アダム。」
    「はぁ…出迎えてくる。」
    「大丈夫なの?私も…!」
    「お嬢ちゃんは絶対に出るな。」

    玄関の方から爆音がし、ため息とともに部屋を出た。
    一緒について来ようとするお嬢ちゃんを止め、1人玄関とは反対の方へ向かった。

    ***

    「ルシファー·モーニングスター!!いるんだろう!?出て来い!!…ぎゃぁ!!」

    玄関で騒ぐ男の脳天を弾丸が貫通する。

    「なんだ!?どこから打ってきた!?」

    何処からともなく飛んできた弾丸に男たちはうろたえる。
    警戒態勢になり、辺りを見渡す。

    「あそこか!!」

    玄関から少し離れた場所にきらりと光る何かを見つけた男はそちらにむけロケットランチャーを向けた。

    ***

    「ちぃっ!!1人しかやれなかった…!」

    ぽい、ともっていたライフルを捨てる。
    何丁も用意したライフルはそのままに玄関の方へ向かった。


    「おい、お前たち。今、ルシファーは対応中だ。日を改めてもらおうか。」
    「メイド1人が出迎えとは!!舐めやがって!!さっきの攻撃もお前だろう!」

    全く聞く耳を持たない男たちにまたはぁ、と大きくため息が出た。

    「お前たち、今、私が、お話合いをしている間に帰るんだ。わかるな?」
    「メイドごときが!!この人数に勝てると思ってるのか?!」

    やっちまえ!という怒号とともにアダムに向けられる銃口。

    「全く。」

    くるっと持っていた箒を回転させて傘に変える。
    ばさっと傘を広げ、弾丸の雨をくぐる。
    弾丸をひとしきり受け終え傘をくるりと返した。

    「終わりか?」

    にや、と笑って見せると男たちがうろたえる。

    「じゃぁ、次はこっちの番だな?」

    メイド服の裾を持ち上げるとスカートの裏についたベルトをウエストについたボタンでとめる。
    足が露わになり、太ももに装着していた暗器を両手で持ち、投げる。

    「ぎゃっ!」

    針のような暗器は足に刺さったり腕に刺さったり。
    暗器を使うのは苦手だ。
    殺傷能力が低くて使いこなせない…。

    距離を取りながら屋敷の中に入り、壁をどん、と叩くと壁の一部が跳ね上がる。
    中には銃が並べられており何丁か身体に仕込んでいく。

    「こっちだ!いたぞ!!」
    「げっ、お前たち、中に入ってくるなよ。」

    銃で狙いを定めて発砲した。
    少し数を減らしたがまだまだ人数がいる。

    「銃はだめだ、弾丸がもったいねえ。」

    手を前に出し魔法を使うと地面からレイピアが現れた。
    手に持ち、馴染み方を確認するようにくるくると剣を弄び、す、と剣先をまっすぐ上に向けて構えた。

    「串刺しだな。」

    一歩前に踏み込み刺突する。
    心臓をめがけて突き刺した剣は相手の胸を貫き後ろにいた人間にも刺さる。
    2人を串刺しにしたところで銃口を向けられたため、レイピア捨て銃弾をよけるため宙に浮く。

    腰に着けていた銃で上から何人か打ち抜き着地する。
    着地点を読んでいた男が私を後ろから羽交い絞めにした。

    「捕まえたぞ!!」

    前から別の人間が私を殴ろうと走ってくる。
    掴まれたまま足を蹴り上げその男の顎を蹴り上げる。

    「…締め上げるならもっと思いっきり締め上げるんだな。」

    羽交い絞めになってる腕を掴み背負い投げた。

    「ステゴロも得意だぞ?試してみるか?」

    拳を握りしめ近くにいるやつを殴り飛ばす。
    ちょっと力を込めすぎたか殴り飛ばしたやつは数m飛び、壁に突き刺さった。

    「あ、やべ。ルシファーに怒られる。…でも大分数は減ってきたか?」
    「くそが…!お前何者だ!」
    「…ルシファーに雇われたただのメイドだよ。」

    大きな大剣を魔法で召喚し、横に一閃して残りを掃討した。


    ***


    「アダム、遅かったな。」
    「無駄に数が多いうえに玄関ぶっ壊しやがったからな。それの掃除だ。」
    「怪我はないの?大丈夫?」
    「私があんな奴らにやられるわけないだろう!無傷だよ、無傷!」

    そう!ならよかったとお嬢ちゃんは残ったお茶を飲み干していた。

    「私、そろそろ帰るわ!アダム、お茶もお菓子も御馳走様!あなたもまたホテルに来てね!」
    「考えとくよ。」
    「送るよ、チャーリー。」
    「大丈夫よ!帰る途中の街でヴァギーとショッピングの予定なの!」

    部屋を出て玄関まで送る。

    「じゃぁね、パパ!愛してる。」

    ちゅ、と頬にキスをして手を振る。

    「あぁ、私もだ、チャーリー…!気をつけて。」

    屋敷を出て、姿が見えなくなるまで見送った。

    「さて、玄関を直さないとなぁ。」

    ルシファーの魔法で玄関は元あった姿に戻った。

    「で、だ。この壁の穴。お前の仕業だろう?」
    「な!?ち、違うぞ!!客人たちがその、あばれて…。」
    「人が1人突っ込んだような穴だ。お前は無傷といったな?じゃぁ残るは客人しかいない。自らこの壁に穴を開けて入る客人もいないだろうから…?」

    全てお見通しだといったルシファーがこちらを見た。

    「あ…その…。」
    「アダム、正直に言えば許してやったものを。嘘はよくない。…お仕置きだ。」
    「ひっ…!や、やだあああああ!!!」

    怒ったルシファーが腰を掴み俵のように私を担ぐ。
    この後待ち受けているお仕置きとやらで無事だった試しがない。

    ここのところお仕置きは避けられていたというのに…!!

    ちゃんと掃除したのに!
    あんまりだ!!


    次の日、いつものように起きられなかった私はそれでまた仕置きをされるがそれはまた別のお話。

    END
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