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    reiraaa0112

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    reiraaa0112

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    リプ来たセリフでSS書く 第二弾
    🎸で「お前が嫌いだ」
    みこさん、素敵なセリフいただきまして、ありがとうございました!

    リプ来たセリフでSS書く第二弾ずっと追いかけていた。
    あいつの、ルシファーのようになりたくて。
    夢の話をエデンで聞いた時から。
    ずっと。

    私を置いて、堕天したあいつを見て追いかけるものをなくしたように感じた。
    自分が夢見て追いかけた天使様は思っていたようなものではなかったのだと自分の心に蓋をして。
    ただ、自分を置いて行ったあいつを憎んで。蔑んで。
    私がなりたかったものはあんなものではないと、ずっと自分を納得させてきた。


    「意外とお前の一番目の妻には嫌われてなかったし、二人目の妻ともずっこんばっこん!」

    念願かなって、地獄で再会したときはもう最悪。
    なんだ、ずっこんばっこんって。娘の前だぞ。最低だと思わないのか。
    しかも二人目ってイブのことか。私は知らないぞ、そんなこと。

    やっぱり、こいつは最低だと。
    心の蓋をテープで止めた。

    ***

    「は…ここは…」
    「私の城だ」
    「っ…!なんでお前がここにいる」
    「だから言ってるじゃないか。私の城だからだ。で、お前は死んで、堕天してここにいる。状況説明終わりだ。わかったな」
    淡々と話すこいつに頭を抱えた。
    堕天だって!?冗談じゃない、こいつと同じ道を辿れというのか…。
    「主の命に従って行動してきたというのにどうして堕天しなければならないんだ!!」
    「その主がもういらないとお前を捨てたからだ」
    「は…?」
    どういうことだ、私は、ずっと、主の命に従って生きてきて。
    天使であるときも、その前からずっと。
    「どうして…?」
    「言っただろう、天国から音沙汰がない。私はお前がここにいると天国に再三連絡しているが一切返信がない。しかもお前は天使の力を失っている、ヘイローもない。堕天以外の何物でもないじゃないか。」
    「っ!」
    ぐ、とルシファーに向けて聖なる光を出そうと手を出す。
    しかし、何も出ることはなく、鏡に映った自分の頭にはヘイローがなかった。
    「は、はは。なんで…どうして…!!!」
    「わかるぞ、堕天したときはそういう感じになるよな。うんうん。落ち着いたらお茶にしよう、それまで落ち込んでいるといい」
    全くこっちの心に寄り添う姿勢がないルシファーにかちんとくる。
    「お前はどうして私を生かしたんだ、あのまま、殺してくれたらよかったのに。どうして…!!」
    「ま、昔のよしみってやつだよ。ほら、エデンの時私のこと好きだなんだとついてきてくれたじゃないか。雛のようで可愛かった姿を思い出してね。まぁ、堕天して雛みたいなもんだろう、また私についてきてくれると嬉しいよ。」
    あっけらかんというこいつに心がペキリと音がした。
    「っっ!!!!私は!!!私はお前が嫌いだ!!!大っ嫌いだ………!!!!」
    ぼろぼろと勝手に流れる涙を止めることなど出来なかった。
    そうだ、確かに昔は、好きだった。大好きだった。
    私に色んなことを教えてくれるこいつが、天使様が。
    夢を語る天使様のようになりたいとまで思っていた。なのに。なのに。
    あいつはあの時の私の気持ちを…!!
    ぎり、とシーツを握りしめる。
    唇も噛み締め唇が裂ける。
    その血は赤色で。また堕天したことを思い知らされた。
    「………そうか」
    白けた、とでも言うような冷たい視線で私を見下ろして部屋を出ていった。

    「ぐず……っぅ………」

    自分で関係を切っておいて。
    待ってとはいえなかった。

    布団をガバリと被ってこの地獄が夢であることを祈って目を閉じた。

    「うっく、ふっ……主よ、私をお救い下さい…!」

    END

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    recommended works

    secret_xxxxx9

    MAIKINGロン毛不良の三っちゃんが猫を拾う話。
    まだまだやさぐれてる初期の三が、猫の流花を拾うファンタジー(ノリオを添えて)
    まだまだ流花要素がないし、続いてしまっている…
    不良が雨の日に猫を拾うっていうシーンを三でやりたかっただけ。
    みっちゃんと猫。「あれ?みっちゃん?」

    自分の少し後ろを歩いていたはずの三井寿の姿が消えたことにふと気付いて、堀田徳男は辺りを見回す。

    持っていた傘がどうしても視界を狭めるから、身体の向きを変えて大きく首を動かすも、その姿は見つけられない。

    おかしいな、今までしゃべっていたはずなのに。

    今日は一日中雨だった。
    いや、今日も、と言った方が正しいかもしれない。それくらい何日も天気はぐずついていて、雨が降ったりやんだりを繰り返していた。
    学校をサボってファミレスやコンビニ前にたむろしてみたり、仲間内で誰かの家に集まって酒や煙草をやるなんてことは日常茶飯事だから、ここ数日の雨でも三井や堀田がやることなんてそう変わらなかった。

    今日も雨が降っていたが、学校にいても退屈なためコンビニまで足を延ばした二人は、もう昼休みも終わり授業が始まる時間だと分かっていながらも急ぐことなくだらだらと校門までの道を歩いていた。
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