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    Hakuaisan(GWT)

    @Hakuaisan

    二次創作てんこ盛り野郎

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    Hakuaisan(GWT)

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    「やっと二人で・・・」

    『帰還』「・・・っ」
    意識を取り戻したときにはまた景色が変わっていた。赤い空が広がり、血の川が流れ、黒い睡蓮が咲いている。暁人が時々『力』を抑えられずに見せる世界に、立っていた。
    「ここは・・・」
    辺りを見回すと、遠くに黒い塊がうごめいていた。暁人に似ているような、似ていないような不思議なものがたくさんいた。
    「・・・これが・・・暁人の世界」
    思わず口にした言葉に、『暁人』が反応した。
    「KK」
    感情のこもらない声に振り向くと、そこにはいつもの優しい目をした暁人の姿はなく、ただ赤く光る眼をした『暁人』がいた。
    「KK、なんでここにいるの?」
    冷たい声。表情も、氷のように冷たかった。
    「KKはここにいないほうがいいんだよ。帰って。ここにいても、KKは苦しいだけだよ」
    「どうしてそんなこと言うんだ?暁人に会いたかっただけなんだ」
    「だめだよ。KKがいるとつらいんだ。僕は一人でいたいのに、KKがいるとつらいんだ」
    『暁人』は否定的に首を振った。
    「お前、誰だ?」
    俺の声に反応して『暁人』は顔を上げた。その瞬間、彼の顔がぐにゃりと歪んだかと思うと、急にガクンと項垂れた。すると背中から黒い腕が伸び、『暁人』を皮のように引き裂いて『中身』が這い出した。
    「こいつか・・・」
    現れたのは黒い長髪に黒い肌を持ち、三対の腕を生やした女の姿をした何かだった。ただ言えることはこいつは妖怪なんかじゃない、もっと上の神に近い存在だ。
    「縺翫>」
    口を動かさず何かを発しているが、聞き取れない。ただ、こちらに向けられた殺意は感じられた。
    「お前は何者だ?」
    「縺ェ縺ォ繧ゅ」
    三対の腕が伸びてこちらを捕まえようと伸びてくる。しかし俺に触れる寸前で何かに弾かれたように跳ね返された。女は首を九十度傾げて俺を見た。
    「暁人に何をした?」
    「縺輔縺励◎縺↓縺励※縺溘°繧峨□縺阪@繧√※縺ゅ£縺」
    女は自分を抱き締めるような仕草をする。
    「縺イ縺ィ繧翫□縺」縺溘°繧峨%縺ゥ繧ゅb縺溘¥縺輔s縺オ繧@縺」
    「だから暁人に何をしたんだ!!」
    「縺ゅ縺薙′縺イ縺ィ繧翫⊂縺」縺。縺縺」縺溘°繧峨≠縺ョ縺薙↓縺。縺九▼縺※縺ゅ縺薙r縺¢縺l縺溘」
    女は膨れた腹の割れ目を指差して広げる。割れ目からは何かが覗いている。それは、紛れもなく暁人だった。
    「なんだ、これ・・・」
    暁人は胎児のように蹲り、動かない。しかし眼だけが何かを求めるように動いていた。
    「繧上◆縺励縺薙縺薙r縺ゅ>縺励※縺ゅ£縺ヲ繧九」
    女は暁人のいる腹を複数の腕で愛おしそうに撫でる。暁人も心地よく感じているのか、ゆっくりと瞬きをしてから穏やかな顔をしてまた動かなくなる。
    「何なんだよ・・・一体、何がしたいんだ!?」
    女は何も答えずにただ俺を見て微笑んだ。そして暁人の腹を撫でながら、歌うように何かを言う。
    「縺ュ繧薙繧薙%繧阪j繧医♀縺薙m繧翫h」
    その言葉を聞いた瞬間、俺の背筋に戦慄が走った。
    「やめろ!!」
    俺は声を荒らげたが、女はお構い無しに再び同じ言葉を口にする。
    「縺ュ繧薙繧薙%繧阪j繧医♀縺薙m繧翫h」
    すると暁人は嬉しそうに微笑み、胎児のように身体を丸めた。その姿を見て、俺は怒りに支配されていくのを感じた。
    「やめろと言っているだろう!!」
    「鮟吶lシ」
    女が声を荒げた瞬間、突然地面が大きく揺れた。地震かと思ったがそうではなかった。
    「縺翫∪縺医↓縺薙縺薙縺ェ縺ォ縺後o縺九kシ√%縺ョ縺薙縺輔縺励&繧抵シシ√縺ェ縺励&繧抵シシ√縺ィ繧翫⊂縺」縺。縺ァ縺ィ繧翫縺薙&繧後◆縺阪b縺。繧抵シシ」
    怒りを露にして俺に覆い被さるように女の腕が伸びてくる。俺はそれを避けるようにして後ろに下がった。
    「縺阪&縺セ縺√=縺√=シ」
    女が怒りに任せて叫ぶと、川から巨大な黒い腕のようなものが現れた。それは俺の身体を捕まえようと掴みかかってくる。俺は咄嗟に飛び退き、女を睨んだ。
    「お前は暁人を殺したいのか?」
    女は突然動きを止めると、静かに首を振った。
    「・・・違うのか?」
    俺が尋ねると女は悲しげに微笑んだ。どうやら敵意はないようだ。
    「繧上◆縺励縺薙縺薙r縺セ繧ゅj縺溘°縺」縺溘□縺代↑縺ョ縺ォ」
    暁人のいる腹を撫でながら、こちらを見据える。
    「縺。繧s縺ィ縺薙縺薙r縺ゅ>縺励※縺ゅ£縺ヲ」
    「・・・何だと?」
    女は腹を引き裂くと中にいた暁人を流すように出した。暁人は流されるままに地面へ落ちていく。女は暁人を見つめた。そして愛おしそうに微笑むと、川の中に消えていった。それと同時に辺りの風景が元に戻っていく。
    「なんだったんだ・・・」
    俺は呆然と呟いたが、すぐに我に返ると急いで暁人のもとへ向かうことにした。
    「大丈夫か、暁人!?」
    血のような液体にまみれた裸体の暁人を抱き抱えると、俺は声をかけた。しかし暁人は反応を見せない。それどころか呼吸すらしていないようだった。
    「おい!しっかりしろ!」
    揺すっても、声をかけても反応しない。胸に耳を当てると微かに鼓動を感じるが、それも今にも消えてしまいそうで不安になる。
    「・・・っ、かはっ、けほっ!」
    「暁人!?」
    小さな咳と同時に、暁人が息を吹き返した。しかし意識がはっきりしていないようで、虚な目で俺を見つめている。
    「けぇ・・・けぇ?」
    「ああそうだ。大丈夫か?何があったんだ?」
    「・・・わかんない」
    どうやら記憶が曖昧なようだったので、何があったのかを簡単に説明した。暁人は聞いているうちに顔が青ざめていった。説明を終えると、暁人は小さな声で謝罪をした。その声は震えていたが弱々しくはなく、強い意志を感じるものだった。
    「・・・けぇけぇ、ごめんね。僕のせいで」
    「違う」
    「僕、ずっと、ここにいた。ずっと寂しくて、苦しくて・・・」
    暁人の言葉は少しずつ小さくなっていく。やがて完全に途切れてしまった。
    「大丈夫か?また苦しいのか?」
    再び苦しげに顔を歪め始めた暁人を抱き抱えると、彼は首を横に振った。そして消え入りそうな声で言う。
    「大丈夫・・・だよ」
    「本当か?無理をしていないか?」
    「・・・うん、僕は平気」
    弱々しい笑顔を見せる暁人を見て胸が締め付けられる感じがした。俺は暁人に何もしてやれないのかと思うと悔しくて仕方がない。せめてと思い強く抱き締めた。
    「けぇけぇ、苦しいよ」
    「悪い。でもこうさせてくれ」
    俺は暁人を抱きしめたまま言う。すると暁人は少し驚いた顔をしてから恥ずかしそうに微笑んだ。
    「・・・ありがとう」
    静かに言う暁人の目は涙で濡れていた。
    「帰えろう、KK」
    「そうだな」
    俺はコートを脱ぐと暁人に掛けて、身体を包み込んでから抱き上げた。
    「重くない?」
    「気にするな」
    暁人が不安そうに見上げてくるので安心させるように言うと、安心したように笑って身体を預けてくれた。
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    recommended works

    32honeymoon

    CAN’T MAKEたまには肉体アリif世界のけけあきちゃんたち。
    ・Kも暁もお互いべた惚れです。あまあま砂糖吐きちゅうい。
    ・常にKおじ視点です。台詞回しに違和感があったらごめんなさい。
    ・特に本編のネタバレはありません。あまいちゃパラレルワールドの2人だと思っていただければ。
    ・えちえちシーンはまた別途。というわけでとても短いです。えち期待してたひと、明日までお預けね。
    『どこまでもふかく、きみと一緒に』「なあ、明日は外食でもしようぜ?たまにはいいだろ」
    ふと思い立ってかわいい恋人をデートに誘ってみたというのに、返ってきたのはつれない答えだった。
    「ごめん、夜コンビニのバイト入れちゃってさ。人足りないって言うから、引き受けちゃったんだよね」
    「はあ?前もンな事言って無かったか」
    「うん。まあ、この時間その分時給もいいしね。明後日は3限からだから、遅くなってもなんとかなるかなって」

    …全く。お人好しも大概にしろよ。折角の誘い断りやがって。
    何となく面白くなくて、オレはふと、こんなことを聞いてみた。

    「なあ。暁人クーン。オレとバイトと、どっちが大事なんだよぉー」
    「…は?」

    突然の言葉に、文字通り目をまん丸くして、皿洗いを終えたばかりでエプロンを外す手が止まる。
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    32honeymoon

    MENUジューンブライド小説、後編。
    初夜後から式を挙げるまでの話になります。
    直接的な描写はありませんが、凛子と恵梨佳、エドとデイルが恋仲のように書かれる部分があります。また、デイルの性格(セリフ)にある程度の捏造がありますのでその辺注意。
    雨が連れてきたはじまり<後編>新たなる決意、そして始まり【第四夜◇◆◇ 重(かさね)】

    「ん・・・・・」
    優しい重みで暁人は目を覚ました。身じろぎしてほんの少しだけ重いまぶたをひらけば、目の前に裸のまま自分を抱きしめて眠るKKの姿がある。
    途端に昨日のことを思い出して、暁人は思わずもう一度ぎゅっと眼を閉じた。

    (・・・・あんなの反則だろ・・・!)

    昨晩ーいや正確にはつい先刻まで。散々啼かされて喘がされて、身体の奥の奥まで何度も穿たれて。
    思い出せばそれだけで、また身体が反応してしまう。待って待って待ち焦がれて、やっと得たものは、愛されているという実感そのもので、そして何よりも。

    (・・・こんなに、気持ちいいなんて)

    ほう、と思わず吐息が漏れる。本当なら昨日はまずは「お試し」であって、またこれから少しづつ何度も身体を重ねて気持ち良くなって行ければいい、なんて思っていたし、そうKKにも言われていたから安心していたのに。
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