あの時すぐに、父さんが瞬間移動で迎えに来た。
上半身裸でキスといっても唇を合わせただけで、慌てて学生の俺を突き放した。
「迎えに来たっぞ。」
たぶん見られてないはず、
「お父さん、急に現れるから驚きましたよぅ」
「ん?そうかぁチチが心配してんだぁ。」
「父さんが来てくれて、よかったです。」
ストーブを消す、服は乾かないが父さんが来てくれたことで瞬時に家路につく。
おめぇたち、そういう事をする時は、チチや悟天の目ぇつかねぇところでな。
小さい声で父さんは言った。
見られていたんだ、と俺はやっと恥ずかしくなる。
キスをすると、人に見られると恥ずかしい。
帰ってお風呂に入ると悟天くんが入ってくる。
「悟飯さん、あ、兄ちゃんも入ってくるよ。」
「うん、寒かったから。」
「あ、うん。」
大きなお風呂で温泉なので、3人入っていると、お湯はこぼれる。
悟天くんを真ん中に、左右に俺たち。
「悟天くん、は。」
その唇はどんな感じなのだろうか、
「ん?」
「ん~ん?ご、悟天くん」
膝の上に座る
「悟天!こっちにおいで(そうやって独り占めする)」
「悟天くん。」
「悟飯さんとお風呂入るの久しぶりだもん。」
久しぶり、父さんが最近独り占めのように風呂に入っていくから。
最近・・・って、俺がピッコロさんに相談した頃からのような~
「悟天くんって」
柔らかい、トランクスと違うのはそこなんだけど、さわり心地がいい。
「なに?」
見上げてくる顔に触れて、先ずはキスを
「!」
「!」
「うん、柔らかい。」
気の高まり、目の前の学生の俺が怒ってるようだ。
悟天くんは顔が紅いのぼせちゃったのかな?
「うん?悟天くん大丈夫。」
「うん・・・大丈夫~」
「じゃない!」
急に立ち上がりと悟天くんを奪われたように抱っこしてる。
「にいちゃん、いたいよぅ」
「なにするんだ、じゃないってなんだよ。」
「今の無意識で?僕はそういうことは•••」
「無意識?ん?あ•••」
気づいて俺は、悟天くんを見てしまった。
目が合うとさらに真っ赤になる、そういう真っ赤なのか?キスしちゃったのかな
「無意識•••で覚えてないような。」
「え!ぼくのはじめてのキスなのに。」
「悟天くんは、キス知ってるの?」
「トランクスくんとマイちゃんが隠れてキスしてたから、トランクスくんにそれって何って聞いたの。今みたいの言うんでしょ?」
悟天くんのほうが知ってる事に、俺の心が、ちょっと
「トランクス、余計なことを教えるんだから。悟天、今のはファーストキスに入らないから大丈夫だよ、」
「え、そうなの」
「だって、「兄弟」だろ?家族だからスキンシップかな。」
学生の俺は、悟天くんに話す表情とは違い俺に向けて、勝ち誇ったように笑顔を向けていた。
「お、おめぇら。風呂場でうるせっぞ。」
父さんもお風呂に来たようで、悟天くんは流れるように父さんに抱っこされて入った。
その後?
その後は•••••