「ブロリーって、俺知らない?かなぁ、記憶が曖昧」
「僕は知ってるけど•••このブロリーはちがうような。」
目の前に悟空といる穏やかそうな大きな男が立っている、学生の悟飯はちょっと不機嫌。
「父さん、ブロリー、さんですよね。」
「おう、そうだ。こっちは、ダブルの悟飯だよろしくな。」
交互に見ているブロリーがいる。
説明仕方が雑です、父さん。学生飯はため息を我慢。
「でな、ブロリーを数日•••」
スタスタ、抱っこ
「カカロット!」
二人は、ブロリーの行動に驚く。
「悟天!」「悟天!」
「小さいカカロットもらっていく。よしよし•••」
悟天どうしたんだ、逃げろ
悟天、動かないぞ
それもそのはず、昔の悟飯なら覚えているだろうか?色んな敵に握りしめられた事を。
そういうことではなかったが、抱きしめられて気絶。
「ブロリー、やりすぎだぞ!オラの子供にそれ以上するな。」
「あ、」
ようやく気づくと、気を失っている悟天を悟空に預けた。
「でぇじょうぶか、悟天•••」
息ができるようになって
「お、お父さん•••ぼく、めのまえにおおきなひとがいて、わらってたよ。」
「そりゃ、閻魔さんだ。」
「そうなんだ〜」
二人の悟飯はブロリーのもそうだが、父親である悟空にも怒りがこみ上げていた。
「でな、3月18日までは居るからよ。」
「そんなに長く。」
「その日に何かあるんですか?」
「オラは呼ばれただけだけどよ、ベジータが何とかって言ってたな。」
その間にもブロリーは抱っこされている悟天にちょっかいを出している。
さりげにかわす悟空の姿。
「おとうさん、ぼくちょっと、こわいんだけど。」
「でぇじょうぶだ、ここに「二人も兄ちゃんが」いるんだぞ。それにオラはまだいろいろやらなきゃなんねぇ••••悟天、」
悟空は悟天を、ゆっくり立たせてしゃがみ込む。
「ブロリーをよろしくな。」
悟空に言われてちょっと嬉しいような、ブロリーのことが不安のような。
でも、まかされたと思って
「うん、がんばる!」
「たのんだぞ。」
頭をナデナデ、嬉しい笑顔。
立ち上がる悟空は額に人差し指と中指を当てると、瞬時にいなくなった。
悟天は見上げる、ブロリーがのぞき込む。
瞬時に未来悟飯が悟天を抱きしめて、後ろに下がると、学生はアルティメットの姿になっている。
「何もしない、約束したから。」
「ここでも約束しろ、悟天に手を出すな!」
学生飯が怒っている。
未来悟飯も怒っている。
苦笑いのブロリー、そして••••
「悟空さから聞いてるべぇ。」
「おかあさん。」
「やだだ、オラはそんなに子供が多くねぇけど、悟空さに言われてるから、かなわねぇ。部屋行くだよ。」
「わかった。小さいカカロット、また•••」
チチが出てきた瞬間にアルティメットを解いた学生飯であったが、言葉も出てこない。
二人がいなくなったあと、まだ抱っこされている悟天は学生飯に頭をナデナデされる。
「ぼく、がんばるね。」
すごくかっこいいおかあさんだ、と思った悟天は、言う。
「アレといる時は俺も一緒にいるから、大丈夫だよ。」
「そうだよ、悟天。僕だって一緒にいるんだ。お父さんが何を考えているか知らないけど、あと3日我慢すればいい。」
「うん」
学生飯も未来悟飯も18日まで、気の抜けない日々が続く。